2007年の作品、タイトルはヒンディー語で「人生には時々」。
主人公が出版した本のタイトルである。
大学を卒業した5人の男女が、5年後の成功を賭ける物語り。
この5人の中では恋愛関係がないのが特徴と言えば特徴。
みなそれぞれの分野で成功を勝ち取るために行動を起こし、
様々なバックグラウンドと人間関係のしがらみに、
巻き込まれながら大切なものを手に入れて行く。
<ストーリー>
マニーシュ(アフターブ・シヴダサニ)が「人生には時々」の
出版会見を行っているシーンから始まる。自分と親友である
ラジーブ、イシタ、ジャイ、モニカの4人の物語を書いたのだ。
2000年5月、ラジーブ・(ディノ・モレア)、ジャイ
(サミール・ダターニ)、イシタ(アンジョリ・アラグ)、
モニカ(ナウヒード・シルシ)とマニ―シュは大学を卒業するが、
飲酒運転で逮捕された留置場の中で、これからの5年間で
誰が一番成功するかを賭ける事を決める。
5人の5年間の紆余曲折が語られていく。
ラジーブは兄でビジネス界の大物サンジーブ(モニシュ・
バール)の助けを借りず自分でビジネスを始める。
ある日、ジャイに政治資金を求められサンジーブを騙して
資金を調達するが、当選した政治家がサンジーブに
お礼の電話をかけた事でバレてしまう。
ラジーブは兄と決別しビジネスをドバイに求め成功し、
経済界の新生として認められるが・・・株式市場の暴落により、
全てを失ってしまう。
ジェイは銀行の頭取の息子であったが政治家を志し、
未亡人である母親の反対を押し切って政治の道に進む。
党内で頭角を現す為にデモなどを企画し認められていく。
そしてライバル党首の隠し子を暴き引退を求めに行くが、
党首は心臓発作を起こす、ジェイは助けを呼ばず死なせる。
葬儀で党首の妻の哀しみを見て精神的に追い詰められ、
カウンセリングを受けるようになる。
ジェイの父親は権力に負け自殺しており、弱い父親を嫌って
いた事がジェイを政治に向かわせていたのだった。
次の選挙で若手のナンバーワンとして立候補する事に。
モニカはボリウッド女優を目指しBFモヒット(アヌジ・
サウヘネイ)に協力を求める。モヒットはモニカとの
結婚を考えていたがモニカの夢に協力する事にする。
最初の映画では大部分が他の女優に吹き替えられてしまい、
モニカは激怒し関係者を非難するが、仕事がなくなる。
2度目の仕事の主演のロヒット(ラジャット・ベディ)に、
仕事を条件に関係を迫られ身をゆだねる。
モニカはモヒットにロヒットとは何の関係もないと、
嘘をつきとおすが、ロヒットの力添えでトップ女優となる。
モニカとロヒットの間には恋愛感情はなく、
仕事をもらうためのギブ&テイクだった。
ロヒットはちゃんと約束を守ってモニカをスターにしたんだから、
いい人じゃん。(違うかな?)
イシタはゴシップ誌の仕事をしており、スキャンダル写真を
元に経済界の大物ラージ(ラジェンドラナート・ズッシー)に
取り入り関係を持ち、その写真をゴシップ誌に売り込む。
それが元でラージは離婚しイシタと結婚する。
お金が目的で結婚したイシタはセレブな生活を満喫する。
イシタはラージに子供が欲しいと話すが、ラージは前妻との間に、
子供がいるのでいらないと言い、更にイシタが望む経済的な物は
全て与えているはずだと話す。そしてラージの浮気が発覚する。
所詮、そういう男である。経済力があれば・・・
マニーシュは婚活サイトで知り合った銀行員のリチャ(コーエル・
プリ)と結婚するためにつきまとい2年後に結婚。
翌年、マニーシュは会社を首になるが、その日にリチャの
妊娠を知る。しかし二人は笑い飛ばした。
マニーシュはある女優のゴーストライターを引き受ける。
そして長女が誕生し全員が集まって祝う。
5年後・・・5人が集まる。それぞれに地位を確立しており、
甲乙つけがたい状況である。そこでモニカの電話が鳴る。
5人は病院へ駆け、モヒットが自殺を図った事を知る。
モヒットはモニカとロヒットが一緒にベッドにいた所を
目撃してしまったのだった。
モニカとロヒットに間には恋愛感情はなかったのだがら、
モヒットはなにも死ななくてもと思うが、
ずっと騙されていた事がショックだったのかな?
早まらず話し合うべきだったと思うけど・・・。
葬儀の時、モニカは報道陣に真実を話し旅に出る。
ジェイは自分が死に追いやった政治家の家を訪ね真実を告げ、
自宅に戻り父親の写真を飾る。イシタはラージに離婚を切り出す。
ラジーブは会社を立て直す為に支援を買って出たのが、
サンジーブだと知り関係を修復しに戻る。マニーシュは、
自宅に戻り「人生には時々」を執筆する。
出版会見に戻りマニーシュは4人とリチャを壇上に呼ぶ。
5年間で栄光も挫折も味わい、ツライ事と向き合い、
30歳前に本当に正しい事を見つけられたのだから、
5人とも成功したと言えると思う。
5年後の成功を賭ける、ところは「3イデオッツ」
(邦題:きっとうまく行く)ぽいなぁと思ったら、
こちらの方が先だった。「3イデオッツ」は2009年で、
10年後の成功を賭けると言う話で、しかも競争をしてる
つもりだったのは一人だけだった。