2010年の作品、タイトルはヒンディー語で「私達、君と幽霊」。
1993年のハリウッド映画「愛が微笑む時」に触発された作品。
これはアイアンマンのロバード・ダウニー・ジュニア主演だけど、
ストーリーが極似しているわけではない。
<ストーリー>
ロンドンのファッション業界でカメラマンとして活躍する
アルマーン(アルシャド・ワルシ)はGFのゲーナ(ディア・ミルザ)
と結婚を望んでいる。
アルマーンは自宅で誰かが会話する声を聞いたり、
他の人が見えない人物が見えたりするせいで、
不眠症に悩まされていおり、ゲーナはアルマーンの不審な行動に、
心を乱されている。
ある夜、バーで飲んでいるアルマーンの前にカプール(ボーマン・
イラーニ)と名乗る男が現れ自分が幽霊であると言う。
姿は見え声も聞こえるが存在がない事にアルマーンは、
カプールが幽霊である事を確認する。
アルマーンは死んでしまった人たちの魂を助けるために、
協力する事にし、子供、男性(カプール)、女性の3人を選ぶ。
子供は自分の父親を助けてほしいと望み、アルマーンは
子供に連れられて家に行き死にかけてる父親を助ける。
息子が見えない父親が手を伸ばし息子に触れた時に、
存在を感じるシーンは良かったけど・・・。
アルマーンはカプールの変装をして銀行に行き色々やるのだが、
どう見ても似ていないし、死亡した後は速やかに手続きが
行われているはずで、合点がいかない。自宅に行き妻と会話
(アルマーンが代弁)し在りし日を忍ぶ。
3番目の女性は生前ゴアに住んでおり、浮気した夫に殺されたいた。
残された息子を探して欲しいとの希望だった。アルマーンはゴアに
行く事に決めゲーナを誘う。ゲーナはアルマーンの行動を見て、
精神に異常をきたしていると思っており入院を勧めるが同行する。
そして間違いなく狂っていると思いこむ。
アルマーンは警官の友人の協力で女性が昔住んでいた家に行き、
一枚の写真を見つける。谷手掛かりはなくロンドンに帰るが、
記憶がよみがえる。女性はアルマーンの母親だった。
8カ月後・・・ゴアの教会で結婚式を挙げるアルマーンとゲーナ。
アルマーンの家庭の描写がなかったのでこういうエンディングに
なるとは思っていなかった。幽霊であるカプールとアルマーンの
やり取りはそれはそれで面白かったのだが。たぶんそれは、
ボーマンの演技力で引き出されていたのだと思われる。
幽霊物は何本も観たけど、一般人に見えない人が見えてしまい、
聞こえない声が聞こえてしまう人が幽霊と会話している姿は、
周りから見れば独り言を言っているようにしか見えないので、
気がフレたと思われてしまう。これは仕方ないのか。
にわかに信じられないとは思うけれど、私はその人を信じたい。
確かに本当に狂ってしまっている場合もあるだろうけれど。
私のように見たい人の前には幽霊は現れないそうだ。残念。