静岡県西部を流れる太田川水系をネットワークする情報誌「てくてく太田川」第18号の記事で紹介され地をシリーズで尋ねての8回目です。
掛川市の北部を走る新東名高速道。その掛川PAのすぐ南側に史跡「百観音」があります。
歴史は、今をさかのぼる百数十年前、日清戦争のころ、村の若者が、「遠くまで戦争に行くのはいやだな~」と嘆く言葉に地元の和尚さんが托鉢し、この地に百体の観音様を安置しました。そのご利益があり、若者は無事帰還したとのことです。
その効果からの次の日露戦争のころには参道が数珠つなぎとなったとのことですが、第二次世界大戦のときには多くの人が亡くなられ、百観音も忘れられてきました。
その後、昭和58年ごろ、地元の旅館(真砂館)の主人などが埋もれた、百観音を掘り起し 旅館で飼っていた犬がそこへ案内するようになりテレビ放送でも紹介されたとか。(云われの説明板より)
山の斜面を利用したなだらかな場所のあちらこちらに石造りの観音様が配置されています。
よく観察すると、十二支にちなんだもの、全国各地の地名が刻まれたものなど奥行きがあります。
時々参 拝する方が訪れ、百観音が見守られています。
◇ 百観音は、木々の間に設置されていますが、陽ざしのある明るい場所にあるので、安心して行けますから訪問してみてください。設置当初のいわれのようにご利益があるかも。
◇ すぐ近くまで、車で行けます。大きい駐車場も完備。(お店等はありません)
◇ 新東名下り掛川PAからも徒歩で十数分で行くことができます。上りのPAからは少し大回りになるのでもう少し時間がかかります。
※ 上の小画像は 読みにくいかもしれませんが現地には云われの看板が設置されています。