教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

保護者からの無理な注文や苦情の増加に悩む教育の現場

2007年06月04日 14時39分40秒 | 受験・学校

 保護者からの無理な要求や苦情の増加に悩んでいる教育現場で、親対策の手引書を作る動きが広がっている。教師が親への対応に追われ、本来の仕事に支障が出ている現実である。2006年3月に岩手県教育委員会は、岩手県庁全体で進める行政サービスの「品質向上運動」の一環として、「苦情等対応マニュアル」をつくり、公立学校に配った。 苦情を寄せる保護者や地域住民を「善意の提言者」、「溺愛(できあい)型」、「利得追求型」、「理解不能型」など10種類に分類し、それぞれ対応方法を示した。岩手県教育委員会教職員課の担当者は「整理して対応すれば、学校の良き理解者になってくれるはず」と言う。 マニュアルの元になったのは東京都立川市立立川第一中学校嶋崎政男校長の論文です。嶋崎校長は、2006年に研究者や弁護士、精神科医らと結成した「学校保護者関係研究会」のメンバーで、「『困った親』への対応」という著書もある。 嶋崎校長の印象では、「無理難題」を言う保護者は10年ほど前から増えた。親が高学歴になり、教師の地位が相対的に低下したのが一因とみられるという。「少子化で親子が依存し合う関係になり、明らかに子どもに非があっても教師を責め立てる親が増えている」と話す。 大阪市教育委員会も2006年6月から保護者への対応マニュアルづくりを進めている。いじめや学級崩壊など多くの課題を抱える小中学校の教師を支援し、士気の向上を図るのが狙いだという。 大阪市教育委員会の調査では、保護者から「無理難題」を突きつけられ、悩んでいる実態が浮かんだ。  「毎晩9時から、学校での様子を1時間半も電話で説明させられ、それが半年続いた」実例も上げられていますが。 このようなことは行き過ぎで、自分の子供と今日一日学校で有ったことを家庭で保護者が、子供と良く話し合うべきです。そうすれば、保護者と子供との家庭での対話が進むのではないでしょうか。学校の先生に聞くべき問題ではないと思います。このような「児童の父親から母親を朝に起こすよう頼まれる。起こさないと、子どもが学校に来ない」相談事は、家庭の問題でこの児童のお父さんとお母さんが話し合うべきで、児童の通う学校には責任が有りません。 ある学校の管理職は「保護者の苦情で長時間、何日も拘束され、精神的に参る」と打ち明けた。 家庭ですべきことや役目を放棄して、なんでも学校に持って来るのは、畑違いの問題です。子供が学校に通っているからと言って何でも学校の責任にするのは、保護者の責任放棄じやありませんか。家庭崩壊や家庭内暴力もこんなところに起因しているのでは有りませんか。 聞き取った具体事例として上げられている中ですが、給食を全部食べるよう指導した児童が帰宅後に腹痛を起こして以来、親が「能力不足、担任を変えろ」と要求し続ける。この例も小さい時から食べ物の大切さ 好き嫌いのないように教えるのが保護者の務めでは有りませんか。担任を変えろも言語同断でそんな権利は有りません。事例、うちの子を正選手にしろ、正選手としての実力がないのに常識を逸脱していると思います。大阪市教育委員会の担当者は「苦情は期待の裏返しであり、保護者と信頼関係をどう築くかに重点を置いた」と話されていますが、 学校として責任を持たなければ為らない役目と家庭として責任を持たなければならない持ち場がありますから、学校と家庭の役割を混同しては教育現場の先生の立場がありません。学校教育と家庭のけじめとしての一線が、お互いにあるということを忘れては為らないと思います。

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■平均1本以下 弥彦小、37年洗口指導

2007年06月04日 13時39分28秒 | 受験・学校

 12歳児の虫歯が7年連続で全国一少ない新潟県で、2006年1人あたりの平均本数が0.99本と、ついに1本を切った。「悲願達成」の背景には、県や歯科医師が続けてきた予防対策がある。そのきっかけは、山あいの小学校で37年前に始まった取り組みだった。新潟県立弥彦村立弥彦小学校では金曜の朝、教室の教卓に紙コップが並べられる。クラスの「フッ素係」が水溶液をつぎ、合図とともに一斉に口に含む。ブクブクと1分間。1970年に全国で初めてフッ素うがいを採り入れてから続く光景だ。学校歯科医として招かれた新潟大学歯学部の境脩・助教授が、乳歯の虫歯が多いのを知って、フッ素洗口を提案したのが始まりだ。歯のエナメル質にフッ素が取り込まれることで虫歯への抵抗力が強まり、歯が丈夫になるという学説に基づく。歯肉炎予防、歯磨き指導に加え、1983年には保健室内に設置した歯科診療所で治療や虫歯になりやすい歯を覆う処置も開始した。1970年に1人平均2.27本あった虫歯は、2007年0.04本にまで減った。 新潟県弥彦村立弥彦小学校6年の藤原良太君は「毎日甘いもの食べるけど、歯磨きもしてるから虫歯なんてない」。弥彦小学校の清野博校長は「健康への影響を気にする声もないではなかったが、こうして結果が出ている。今では他県も含め、年40回くらい視察が来ます」と話す。 新潟県も1975年にフッ素洗口の補助制度をつくった。その後、県歯科医師会とともに洗口の普及や検診で虫歯になりそうな子に通院を勧めたり、歯科医師や自治体職員、学校関係者による「子どもの歯を守る会」を立ち上げたりしてきた。全県では、保育園、幼稚園、小・中学校の洗口実施率は44.8%になった。虫歯は、咀嚼の関係から健康にも悪い影響を及ぼしますし、歯周病(歯肉炎・歯周病)菌から出る毒素(UPS)が、病気を引き起こす関連性があると言うことも研究で分かって来たようです。左右の歯のかみ合わせを良くすると全体の姿勢も良くなるそうです。歯は健康の源ですし、歯が良いと咀嚼力が有りますから、胃腸も丈夫になると思います。歯は、健康のシンボルですからきっとみなさんは健康な大人に成長されると思います。小学校の保健室内に歯科診療所を設けられて虫歯の早期発見、早期治療に努められたのとフッ素洗口を実践された成果ですね。虫歯と近眼の多い日本の子供達が少なくなり、元気な子供達が増えれば良いですね。「子供の歯を守る会」を作り取り組まれた新潟県、新潟歯科医師会、学校関係者の長年の「努力の賜物」ですね。 

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