相互乗り入れ型学級担任制が、群馬県沼田市の小学校で2007年度から高学年を対象に始まった。理科、社会、体育などが得意な先生が、他クラスで授業をし、子どもの様子で気になったことについて、互いに「口を出し合い」、話し合う制度である。 池田小学校の視聴覚教室に5月下旬に、5年、6年生の担任先生や教務主任ら6人が集まった。 「実験の器具をいじっていたから、怒ったらべそかいた。でも今日は目を輝かせ落ち着いた様子だった」と5年生担任の鈴木雅之先生が6年年生のクラスで感じたことを話すと、6年年生担任の大竹訓子先生が「ふだんは聞き分けがいいんだけど、そんな時もあるんですね」と応じた。書道を受け持つ教務主任の岡田望先生が「いくら言っても、字が汚い。でも悪気はないし、心が乱れているとかではない」と発言する。相互乗り入れ型学級担任制が「相互乗り入れ型学級担任制」が始まった4月から月曜日の放課後に設けられた15分が、情報交換の時間になっている。 先生と生徒との気の合う、合わないと言う相性も有りますし、担任の先生が見ておられなかった生徒の以外な長所も分かると思います。現実に若手の先生が、ベテランの先生に自分の意見を言ったりするのは遠慮勝ちで言いにくいと思います。逆の場合もこの頃あるようですし、ベテランの先生も若手の先生のフレッシュな感覚を取り入れ、ベテランの先生も若手の先生に御自分の教育経験から意見を言われたりで、お互いにざっくばらに話し合え、先生方の皆さんの意見が反映される風通しの良い学校になると思います。「担任でもないのに口出ししては、と思ってしまって」との先生の声にも有ります様に「学級担任の先生同士でも他の学級担任の先生に学級内のことを話したり、御自分の考えを言うのは差し出がましく、難しいことだ」と思います。学級は、「自分の持ち場と言う縄張り意識も強い」と思います。先生の世界は、建前と本音の世界ですから。この情報交換の時間についての池田小学校の先生方の感想も「みんなで一緒に話すことはあまりなかったね」と先生方も自覚されるようになったそうです。 池田小学校は、全校児童数140人で、各学年1クラスずつの大規模校に比べ、児童に目が行き届きやすい利点もあります。相互乗り入れ学級担任制は、多くの先生の目が児童に目配り出来るようになり、いじめも無い明るい学校になると思います。沼田市教育委員会では、津久井勲教育長の呼びかけで、担任以外のクラスで授業をする従来の「交換授業」を土台に、「口を出す」、「情報交換」という要素をより高めるよう工夫した。全部で13有る沼田市立小学校に導入することになった。沼田市教育委員会の下田洋一指導主事は「互いに口出しすることも仕事の一環にしてしまう仕組みを作ることで、それが当たり前になる」と期待を示す。 相互乗り入れ型学級担任制には、「学級担任には見せない姿を他の先生に見せてくれる。教科で教師が代わる中学に入って学校になじめなくなる・中1ギャップを緩和し、いじめや不登校を減らす」と言う様々な願いが込められている。
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