法科大学院の修了者を対象に5月に行われた新司法試験で、試験問題作成と採点を担当する「考査委員」の立場にある慶応大学法科大学院のU教授が、自分が教える大学院の学生を相手に、本試験で有利になるよう事前の答案練習会を開いていたことが判明した。慶応大学が6月23日に認めた。法務省はすでに調査をしており、「守秘義務違反の疑いもある」としてU教授を考査委員から外すべきかどうか検討している。 U教授・57歳は、2006年秋に新司法試験 の考査委員に就任し、2007年の新司法試験の問題作成と採点にあたった。 慶応大学によると、U教授は問題作成が終わった後の今年2、3月、慶応大学法科大学院の学生に対して、試験対策の為に答案の作り方を教える「答案練習会」を計7回開いた。関係者によると毎回150名から170名ほどの学生らが出席した。答案練習会で扱われた「都市計画法」や「外国人の退去強制処分」などに関する問題が、実際の新司法試験に出題された。 法務省は「法規では定められていないが、任命時に『答案練習はしないで欲しい』と要請している。経緯を確認中だが、事実ならば問題だろう」としている。 又慶応大学によるとU教授は、新司法試験直前の5月上旬、受験予定の学生らに「採点が終わった後であれば、試験で書いた論文の内容を復元して送ってくれれば、個人的に採点して上げる」とする内容の一斉メールを送っていた。法務省はこの行為を特に問題視しており、「試験の採点基準はどこにも漏らさないことになっており、採点後であっても守秘義務違反にあたる可能性がある」としている。新司法試験の考査委員会は、非常勤の国家公務員にあたり任期は1年。 5月に実施された新司法試験をめぐり問題作成や採点を担当する「考査委員」を務めた慶応大学法科大学院のU教授が、試験前に同大学院の学生向けに答案作成の答案練習会を開いていた問題でU教授は、6月23日に朝日新聞の取材に応じた。「立場を考えれば公正さを疑われても仕方がない。今となってみれば軽率な行為だった」と話した。 実際の試験で、練習会で取り上げた「都市計画法」や「外国人の退去強制処分」などに関する問題が出たことについては「ことさらに試験に出そうな論点を外す配慮はしなかったが、問題を漏洩するようなことはしていない」と説明した。 法務省は「答案練習会」をしないよう考査委員に要請している。U教授は「大学院での授業が無い2月、3月の間に、なんとか学生の実力を底上げしたいと個人的にした。法務省が禁じる答案練習会に当たるという認識は無かった」と話した。法務省は、新司法試験の考査委員に公正を規するために「考査委員心得や規範」を作って下さい。法務省は、法律的には新司法試験の考査委員の身分は非常勤の国家公務員に当たり、国家公務員法第百条一項 の秘密を守る義務違反 「職務上知ることの出来た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする」になる可能性があると考えている。新司法試験の考査委員、昔の試験委員が担当する法科大学院は、新司法試験合格には有利のようですから、他の法科大学院の学生にも、不利にならないように考えて下さい。
日本学術会議は、6月22日に子どもたちの理科離れを防ぐために大学院で学んだ「博士」や「修士」の教員を増やすとともに、すべての小学校に理科専任の教員を置くことなどを文部科学省や各地の教育委員会などに求める要望をまとめた。 要望によると、大学院を修了した教員の割合2003年は、ロシアが89%、米国が59%、英国が24%なのに対し日本は9%と先進国で「最低レベル」にある。 さらに「科学的知識は年々高度化しているのに、日本の教員の科学的教養は国際的に劣っているのではないか」などと指摘しているe.。教員養成を大学の学部段階から大学院段階に高め、理系の大学院修了者を積極的に採用するよう求める。小学校では、理科の授業に苦手意識をもつ教員が多く、科学技術振興機構の2005年度の調査では62%.に登っている。 理科専任教員が全国で110人(2004年度)しかいない現状も問題視している。「この数では全国的な改善にはつながらない」として、すべての小学校に専任教員を配置するよう求めている。 日本学術会議は2006年5月の教育学者や科学者ら13人からなる「教師の科学的教養と教員養成に関する検討委員会」を設けて議論を重ねてきた。秋田喜代美委員長・東京大教授、学校心理学は、「理科好きの教員を増やさないと、理科離れは止められない。教員の科学的教養を高めるようなシステムづくりが必要だ」と話している。 理科離れ対策に「博士」の先生増員を日本学術会議が要望している。科学技術立国日本の将来を変えますと理科教育の充実が急務です。資源の無い日本で、新しい独創的な発明や世界に通用する画期的な科学技術は生まれないのでは無いでしょうか。理科離れは、受験教育の弊害でも有ります。暗記中心の知識偏重の受験勉強では、理科のいろいろな実験や自然観察、実地見学も疎かになつているのではありませんか。自然に学ことも必要じやありませんか。自然界と関係している自然科学や物理学、生物学、化学の基礎を小学校の頃から体系付けて学ぶと理科に子供達も興味を持っのではないでしょうか。理科好きの大学院で専門の理科教育を受けた先生に教育現場で教えて貰うのが一番と思います。理科の実験も得意と思います。理科の授業も教科書の内容を覚えるだけではなく、学校の外での自然観察や野外授業、自然観察、植物・生物の採集、動物の生態調査、実地見学、理科のいろいろな実験で子供達も理科の好きになると思います。
6月23日に東京の日本武道館で始まった全日本学生柔道優勝大会の女子5人制に、バルセロナ五輪男子71キロ級金メダルの古賀稔彦氏が総監督をする環太平洋大学が初出場した。2007年今春岡山県に開学したばかりの大学で、部員数11名は全員1年生。1回戦で強豪の筑波大学に敗れたが、1人が一本勝ちする健闘を見せた。 「来年はベスト4を目指す」と古賀総監督。まだ大学の知名度は低く、選手の獲得競争は苦戦中で「説得は僕のトーク次第」と話す。切れ味が必要なのは柔道の技だけでは無いようです。少子化による大学全入時代を迎え、新設大学の経営は大変です。定員確保の為の学生獲得が大学の急務です。伝統と実績が無い分、知名度でもハンディ・キャップが有ります。実績を作るまで時間が掛るでしょう。新しい大学のフレッシュな感覚と時代を先取りする進取の精神で頑張って下さい。
大阪市教育委員会は、7月に学校に理不尽な文句を言ったり無理な注文をつけたりする保護者に対処する為小学校に今春配属されたばかりの新任の先生たちを対象に研修をする。上手な接し方やトラブル回避策を伝授することで、保護者と良い関係をつくって欲しいと初めて企画した。 研修は7月5日、授業が終わった後に大阪市教育センターに希望者を集めて実施する。夏休み前に開かれる初めての保護者懇談会という設定で、役割を演じながら問題点や解決策を自ら考える「ロールプレー」という手法を採り入れるのが特徴だ。 「クラス担任になったばかりの新人教師を、できれば代えてもらいたいと思っている」親役は、担任が娘を呼び捨てにしていることが我慢ならず、文句を言おうとやってくる。話しているうちに、だんだん怒り始めるというシナリオだ。担任役は、相手の言い分を聞くばかりではなく、時には決然とした対応も必要になってくる。 「モンスター・ペアレント」とも呼ばれる、過大な要求をする保護者の存在は、大阪の学校でも問題化している。大阪市教育委員会によると、「うちの子に掃除をさせるな」「遅刻してしまうので、電話をして起こして欲しい」など様々な要求がある。4年前から、代理人として交渉する弁護士を採用し年間10件ほど対応。具体事例を集めた手引書づくりも進めている。 大阪市教育センターの後藤幸雄所長は「初期対応を誤ると、問題が長引いてしまう。最初が肝心だということを認識させたい」と話している。何でも学校に責任を転嫁するのは間違いで、学校教育の責任の範囲 と家庭教育の責任の範囲の区別が必要です。家庭でなすべきことを学校に押し付けたのでは、学校の先生も校務以外の仕事が増えて、バンクしてしまいます。結果的には学校運営にも支障を来たします。保護者が家庭ですべき責務を放棄しているとしか思えません。学校教育で、学校の責務を越えている事柄は、出来無いと保護者にはっきり断るべきです。新任の先生の新しい感覚で、この問題を素早く解決して下さい。学級崩壊やいじめ問題、登校拒否も以外と家庭教育の不備と欠如にも一因が有るのかも分かりませんね。無理難題を学校の責任に押し付けるのは、自己中心的発想です。保護者の責任と義務を果たしましょう。