教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

船場吉兆の偽装に生産者怒り心頭 「ばかにしている」

2007年11月26日 22時03分25秒 | 社会・経済

新聞記事によりますと船場吉兆・大阪市中央区の牛肉産地偽装事件が、生産者や販売業者に波紋を広げている。同社の「吉兆ブランド」を扱ってきた通販会社は、お歳暮商戦まっただ中でカタログの修正に追われ、損害賠償請求を検討する業者も。一方、牛肉ブランドの産地競争が激しくなるなか、「但馬牛」と偽られた鹿児島や佐賀の生産者は「あまりにばかにしている」「イメージダウンが心配」と怒り心頭だ。 大阪府警による強制捜査の容疑事実になった産地偽装商品「但馬牛みそ漬け」など、船場吉兆の19商品を扱っていたカタログ販売大手の「シャディ」(東京都港区)。船場吉兆の福岡の店で消費・賞味期限改ざんが発覚した後の今月2日、同社役員から電話が入った。 役員は「迷惑をかけるので、販売を中止したい」とだけ説明し、牛肉の産地偽装には一切触れなかったという。  シャディは5日から販売を中止したが、すでに船場吉兆の商品を掲載したお歳暮カタログ27万部を全国の販売代理店に発送し、一部は家庭にも配られた。 急きょ、代理店の店先に経緯の説明文を張り出し、配布前のカタログには、船場吉兆のページに「取り扱い中止」のシールを張って対応することに。全国紙の21日付朝刊に告知広告も載せた。  シャディの幹部は「歳暮商戦のこの時期に大迷惑だ」と怒りが収まらない。カタログ修正にかかる実費や新聞広告費など、損害額を算定した上で、「船場吉兆に賠償請求できないか、弁護士と相談している」と言う。 「アピデ」(大阪市中央区)にも今月初め、船場吉兆側から連絡があり、「さざなみ茶漬け」の販売を取りやめた。 「さざなみ」は佃(つくだ)煮の一種で、吉兆創業の頃からの名物。湯木正徳社長のアイデアで茶漬けのもとにした定番商品だが、農水省から、原材料の不適正な表示を指摘された。  アピデもお歳暮カタログに「販売中止」のお断りを折り込む羽目になり、「経費を弁償してもらいたい」とこぼす。今後の取引再開は「イメージが悪く、今のところ考えられない」。 偽装「三田牛」のお中元商品を計58セット販売していた阪急百貨店(同市北区)は船場吉兆から連絡を受けた9日以降、購入者全員と連絡を取り「意向を聞いて返金など個別に対応している」(広報室)。約130件の注文が入っていたおせち料理も中止、予約客全員に伝えた。 「但馬牛」に偽装された畜産農家「プライドもっている。心外」 農水省によると、船場吉兆は鹿児島、佐賀県産の牛肉を「但馬牛」と偽り、大阪市の百貨店で売っていた。  鹿児島県出水(いずみ)市で約500頭の「鹿児島牛」を肥育する久留(ひさどめ)勉さん(64)は「非常に腹が立つ。(食品の履歴を管理する)トレーサビリティーが導入され、うそはつけなくなったはずなのに。モラル以前の問題だ」と憤る。01年から同市内の肥育農家と共同出資し、福岡市内で焼き肉店を経営する。生産者の顔が見える店として、品質管理に努めてきた。「生産者は品質向上に一生懸命取り組んでいるのに、それに逆行するような話。イメージダウンが一番こわい」  「黒毛和牛肥育のカリスマ」とも呼ばれる佐賀県伊万里市の畜産農家古竹隆幸さん(44)も「ブランド競争は激しくなっている。大阪では関西の但馬牛の方が受けがいいのかもしれないが、プライドを持って取り組んでいるだけに心外だ」。  「伊万里牛」という独自のブランド作りに取り組んできた伊万里市の畜産農家松尾勝馬さん(59)は「まじめにやっている農家をばかにした話だ」。例年なら11月後半から鍋物や贈答用に牛肉が売れる時期なのに「今年は動きがにぶい。吉兆の問題で消費者が牛肉に不信感を持ったのも一因では」とこぼす。今回の食品事件も赤福餅の消費期限を改ざんするなど偽装販売を続けてきた和菓子の老舗「赤福」、三重県伊勢市の問題が発覚した10月12日に営業を中止した事に端を発しているが。冷凍保存していた赤福餅を解凍して販売しても、売れ残りの商品を再利用しても、味が落ちていることは確かです。味を落としたら食べ物商売は客が減るは常識です。お客の口は誤魔化せません。商いは、信用第一です。関西の商人は、暖簾を守ることを大切にしました。赤福の名前は、「赤心慶福」に由来し、赤心・まごころを尽くことで素直に他人の幸せを喜ぶことが出来る・慶福と言う意味だそうですが。「赤心慶福」の創業来の理念を忘れてしまっているように思います。商いは信用です。伝統ある暖簾に傷を付け、信用を失ってしまいました。商いは、信用が有れば「お金が無くても商売は出来まんねん」と言われた、京西陣で80歳まで活躍された呉服加工業の亡き安平禎治郎さんの言葉を思い出しました。赤福餅のライバル「お福餅」本舗のお福餅、二見興玉神社にある天の岩屋に祀られる神のアマノウズメノミコトの通称が「お福さん」であることに由来している。「お福餅」も表示不正と製造日と消費期限の先付けと原材料の表示順誤りの不正が行われていた不祥事が明らかになりました。吉兆のこの度の不祥事もお菓子の消費期限切れと賞味期限の表示をしていた事に始まりました。大量生産により売れ残り商品が増えた為と思われます。そもそも生菓子は日持ちがする筈が有りません。今回食品の安全性への警告と販売方式への改革の必要性を明示した事件と思います。大量生産で゛,大量消費する時代では、無くなって来ているのでは無いのではないでしょうか。少子高齢化で、安全で、安心して食べられる食品が求められるのではないでしょうか。安い原料を仕入れ高く売れば儲かります。商品の味や品質を落とせば消費者、お客さんは、離れます。食料品やお菓子は、味が勝負です。ごまかしても偽装しても見破られるでしょう。原産地名を偽装したとしても専門家が味見し、分析すればうそが判明します。食品の履歴を管理するトレーサビリテイーの精神にも反しますし、伝統のある食品メーカーとしてのモラルと商人道の道に外れたことをしたことになります。一度無くした信用は、なかなか取り戻せません。生産者の人達の気持ちや生産地のブランドを傷つけた社会的責任は重大です。生産者の皆さんのにも損害を与えたと言えます。今回の不祥事は、食品の安全よりも金さえ儲ければ、何をしても良い、金儲けの為には手段を選ばない。商人の道を踏み外しても、長年の暖簾や信用を失おうがかまはないと言う「経営姿勢」が生んだ結果としか思えません。

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体罰防止策見直し 障害児への対処例示す

2007年11月26日 14時33分26秒 | 受験・学校

大阪府教育委員会は、「体罰の背景には障害のある生徒への教師の理解不足がある」とみて、2年前に作成した体罰防止マニュアルを見直し、パニック状態に陥った子どもへの対処法などを具体的に示した改訂版を作った。 マニュアルでは、障害のある子どもの思いをチャート図を使って解説。例えば、突然暴れ出す行動の背景には「何らかの感覚的刺激が過去に体験した恐怖や不快感を呼び覚ます」とし、「別室に移動させ、場面や雰囲気を変えて刺激を少なくする」などの具体的な対応法を示した。さらに、自分や他人を傷つけようとする子どもに対しては特性の把握と客観的な分析を求めた。校内で研修をする際の具体的なプログラムなども加えた。大阪府教委によると、今年5月、府内の府立養護学校の男性教師が生徒に眼鏡を払い落とされたことに腹を立て、牛乳瓶で生徒の頭を殴ったほか、6月には別の養護学校の男性教諭が自傷行為を始めた生徒を平手でたたくなどして軽傷を負わせ、それぞれ停職や戒告の懲戒処分を受けている。 マニュアルは府教委のホームページ上に掲載され、府内の各学校には印刷して校内で共有するようメールで通知したという。担当者は「教職員全体で共通理解を深めて体罰防止を徹底してほしい」と話している。先生も人間で、機嫌の悪い時、「かつと為る」時も有りますが。教育者は、生徒の視点に立って、指導すべきです。生徒の目の高さまで視点を下げて下さい。この問題は、障害のある子供達だけの教育指導だけの問題ではありません。健常児の子供達も同じことが言えると思います。一歩待つ心の余裕が教育者には、必要で子供達を叩いても恐怖心を持ち心が萎縮するだけです。生徒を叩いて後良い気持ちになる先生は居ないと思います。生徒に恨まれますし、嫌な気持ちと後味の悪さが心に残ります。先生も人間ですから、腹の立つことも有りますが、教育者として心の余裕を持つて生徒に接し、教育現場で指導して下さい。障害者の子供達へのマニュアルも大切ですが、教育現場での先生と生徒の「心と心」の触れ合いも大切にして下さい。

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