『早稲田大学は6日、大阪府茨木市の私立摂陵(せつりょう)中学・高校と佐賀県唐津市に開校予定の早稲田佐賀中学・高校(仮称)を系属校=グループ校の一種=にすると発表した。それぞれ約1割と約半数の生徒が早大に進学できる。早大が、関西や九州にグループ校を持つのは初めて。 摂陵中・高は男子校で、定員は中学が1学年約90人、高校が約335人(内部進学者含む)。09年度から学校名に「早稲田」を入れる。それ以降に入学した生徒から毎年40人程度を早大に受け入れる。 早稲田佐賀中・高は男女共学で、定員は中学が1学年約120人、高校が約240人(内部進学者含む)。10年度の開校時に系属校化し、定員の半分程度を早大に受け入れる。 早稲田のグループ校には系属校と付属校がある。系属校は早大と別の学校法人が経営するのに対し、付属校は早大と同じ学校法人が経営し、原則として全員が早大に進学できる。』朝日新聞
私立摂稜高校の沿革は、昭和37年4月日本紡績協会が現在地(大阪府茨木市宿久庄)に全寮制大阪繊維工業高等学校(全日制)を設立する。昭和39年9月同校地内に向陽台高等学校(広域通信制)を併設する。昭和49年4月大阪繊維工業高等学校を摂陵高等学校(全日制普通科)に改める。4月摂陵中学校・中高一貫を併設しているが、2008年度は、中学部定員90名に対して入学者61 名、高校は、定員245名の定員対して入学者183名で定員割れを起こしている 。昨年全国的に話題になった私立大学への水増し合格者数に学校として名前を連ねた事も一因かも分かりませんか。2008年度の摂陵高校から早稲田大学の合格者は、4名です。少子化による18才人口の減少の影響も考えられます。 学校は自然環境の良いところに有りますが、 茨木市の北部にあり交通関係で便利と言う訳けでは有りません。スクールバスを地下鉄御堂筋線の千里中央駅やJR茨木駅や阪急電鉄茨木市駅を結んでいます。大阪府立高校は、学区の合併で大阪市内の都心のトップ高校に人気が集まる時代で、交通の便利さも問われます。佐賀県唐津市に開校予定の早稲田佐賀中学・高校(仮称)を系属校にすると発表した。早稲田大学の創立者大隈重信候の出身地佐賀の地にちなんで選んだのでしょうか。時代のニーズに応える為学部や学科の増設を新しい学部増えたと言えます。大学の規模が年々大きくなったと言えます。早稲田大学では、新設・再編と呼んでいます。平成9年度の政治経済学部・法学部・第一、第二文学部・教育学部・商学部・理工学部・社会科学部・人間科学部と現在の学部数を比べると政治経済学部・既存の第一、第二文学部(両学部とも2007年から募集停止)が、文学部・文化構想学部に再編され・教育学部・商学 学部・法学部・社会科学部・スポーツ科学部・人間科学部・国際教養学部・既存の理工学部(2007年から募集停止)が基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部に再編されている。自分の卒業した大学の学部が変わったり、名前が無くなる寂しいように思いますね。インターネット時代で従来の文系、理系と区別出来ないような新しい学部も誕生しました。最近は、早稲田大学も地方出身者の学生数が減少傾向にあると聞きます。やはり今の日本の社会的格差の拡大も起因していると思われますが。地域格差の拡大も考え無くてはなりません。マスコミ関係の仕事は、昔から早稲田大学の出身者が多く、早稲田大学の卒業生でないと活躍出来ないと言われています。早稲田閥が、出版関係も強いと思います。チャイルド・ショツクによる大学冬の時代迎えるに当たり、少子化による18才人口の減少期間の大学経営と新設や再編で拡大した学部の定員維持(他の私立大学でも同じことが言えます )を考え係属校を大阪と佐賀に探し求めたと思われます。高校側も少子化による18才人口の減少で定員割れ、学校経営が 困難になる恐れがあり 、昨年の全国的に話題になった私立高校の私立大学への合格者数水増し事件は私立高校の焦りと入学者定員割れと高校経営への危機的現象の表れと思います。高校側と大学側の経営上の利害が一致した結果と思われます。慶応義塾大学は、大阪市北区にリバーサイドキャンパス今年の五月に開校しましたし、関西の私立大学へのインパクトは大きいかも分かりません。今後東京の有力私立大学と関西の関関同立の系列や付属化を巡り競争が激しくなり、私立大学関係者の系列高校捜しの全国を行脚が始まるのではないしょうか。法政大学・中央大学・明治大学が大阪に入試試験場を設けていますので、いずれは慶応大学も早稲田大学も大阪に試験場を設ける時代は必ず来るのではと思います。今後東京の有名私立大学と関西の有力大学との学生確保と大学経営の生き残りを賭けた激しい競争が予想されます。
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