教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

大学受験も「安・近・少」 教員7割「不況が影響」

2009年01月09日 14時14分27秒 | 受験・学校

『 世界的な金融危機による景気悪化が深刻になり、高校教員の約7割が「受験生の進路選択に影響している」と感じていることが8日、大手予備校河合塾(名古屋)の調査で分かった。国公立大など学費が安くて身近にある大学を選び、受験校数を少なくする“安・近・少”の傾向があるという。 昨年11~12月、全国35カ所で実施した入試動向説明会に参加した高校教員を対象にアンケートし、1774人が回答した。 進路への景気悪化の影響を「大きく影響していると感じる」と答えたのは12%。「やや影響」の55%と合わせると67%に上った。 具体的な影響を複数回答で聞くと、「奨学金の活用を考える生徒の増加」が64%で最も多かった。「通学可能な範囲の大学を選ぶ志向」54%、「学費の安い国公立大志向」45%、「私立大の受験校数を減らす傾向」40%と続き、「大学への進学自体を見直す」も14%あった。「推薦入試、AO(アドミッション・オフィス)入試」を積極的に利用する志向が「強まっている」「やや強まっている」と答えたのも59%に上り、一般入試の受験料負担を回避しようという意識がうかがえるという。 自由記述欄には「推薦は関東、関西の有名私大でも希望者がいなかった」(愛知県)などの声も寄せられた。』産経新聞

サプライムローンの世界金融危機による世界同時不況で、景気の悪化が日本の受験生にも大きな影響を与えていると言えます。教育は、特に経済に大きく影響されます。家庭の経済的な余裕がなくなった今日、安心ではなく、安い・学費の安い国公立大学へ進学を希望し、近い・下宿しないで自宅から通える大学受験し、一昨年は、全国的に私立大学への水増し合格者数が私立高校で問題になりましたが、もう昔良く見られたもお土産品的な嵩上げで合格者数の水増をしても不景気になり、私立高校の生徒集めの手段としては通用しないでしょう。l少なく・受験生が昔に比べ高い大学受験料の私立大学の受験校数を減らすのは経済的な自衛策です。私立大学の複数学部併願受験の場合は、受験料の引き下げも必要です。私立大学の受験料も負担も保護者に取って大変です。下宿しないと通学出来ない地方の受験生は、関東や関西の有名私立大学の推薦入学を経済的な理由で見送らざるを得ないでしょう。自宅から通学出来る地元大学の推薦入試やAO・アドミッション・オフィス入試を受験する受験生が今後が増えると思います。「推薦は関東、関西の有名私大でも希望者がいなかった」愛知県などの声も寄せられた。』と言うことがが如実に現実の声を反映しています。東京志向の根強い名古屋の受験生ですらこのようなアンケート結果が出ているのですから、私学の雄、早稲田大学や慶応大学以外の私立大学は、受験者総数の減少と言う影響が出るかも分かりません。今年の入試から合格した受験生に早稲田大学は奨学金を貸与する制度を作りましたが、地方から早稲田大学へ通う学生も多く、景気の悪化を見通した大学の判断です。受験生の減少と傾向が強くなると思います。昨年デリバティブ・金融派生商品取引で損失を出した私立大学には学校経営の経済的痛手に繋がるではと思います。本年度の大学入試で、数値の上で私立大学の志願者数の減少で゜大学全入時代』入学希望者総数が入学定員総数を下回る状況を迎える可能性も有ります。いよいよ「大学冬の時代到来」が、足音を立てて近づいているのかも分かりません。

URL  http://www18.ocn.ne.jp/~abc8181

                                                                   

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