5月10日7時57分配信 産経新聞
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視野検査。視力検査だけでは分からない病気を早期に見つけることが大切だ=東京都文京区の東京医科歯科大学(草下健夫撮影)(写真:産経新聞) |
『パソコンや携帯電子機器が家庭や職場に普及し、目の健康が心配な現代の生活。特に強度近視は働き盛りに多く、しかも引き起こされる病気が早くから深刻な視力障害につながる。ところが、回復不可能なほど悪化してから受診するケースも多いとされ、専門家は「たかが近視と油断せず、自覚症状があったら早く検査を」と警告する。(草下健夫) [フォト]近視性網膜脈絡膜萎縮の例、20年間で眼底全体が真っ白に 近視は多くの場合、「眼軸長」と呼ばれる眼球の奥行きが異常に延び、像が網膜より手前で結んでピンボケになる。強度近視では、この眼軸長が正視(像が正しく網膜に結ぶ)より3・5ミリ以上長いことが推定されている。全国で40歳以上の人口約6700万人のうち、360万人ほどが強度近視とみられている。 東京医科歯科大学の大野京子准教授(眼科学)は「強度近視は遺伝的要因が大きいが、そこに携帯ゲームやパソコンなどの増加をはじめ、環境要因が加わっている。ハワイの日系人に近視が少ないことも、遺伝だけではないことを示唆している」と説明する。強度近視は、国内では緑内障に次いで2番目の失明の原因といわれている。 強度近視の特徴として、大野准教授は「40~50代に多く、両目に起こりやすい」と、働き盛りの世代に注意を促す。しかも「黄斑(おうはん)部という網膜の中心部分が障害されやすいため、早期から高度な視力障害が起こりやすい」。
強度近視で特に起こりやすい病気として、大野准教授は次の4つを挙げる。 (1)核白内障。水晶体の中央の「核」が濁る。手術が必要なのに、「視力が落ちた」と眼鏡やコンタクトレンズの度を上げて済ませている場合も。放置すればどんどん悪化する。 (2)近視性黄斑部出血。眼軸長が延びたことで、物を見るための中心部分「黄斑部」の膜が裂け、異常な血管が網膜に入り込む。その血管は破けやすく、網膜に浮腫ができて視力が低下。突然、物が欠けたりゆがんだり、見ようとする所が見えなかったりする。「早期発見が特に重要だが、現実には受診が遅く治療不能なケースも多い。中心がゆがむなどの自覚症状があったら、すぐ受診を」(大野准教授) (3)近視性網膜脈絡膜萎縮(いしゅく)。眼軸長が延びた結果、網膜や脈絡膜が延ばされて薄くなり萎縮する。軽度のものは30代でも強度近視の半数に起こり、年齢とともに増加。物を見るための視細胞が死んで、視力障害や視野障害が起こる。治療法や予防法はない。 (4)近視性視神経障害。眼軸長が延び、視神経が引き伸ばされて変形して早期から中心付近の視野がなくなる。ある程度進むと止めるのは難しい。
思い当たる症状があったら眼科専門医を受診し、視力だけでなく屈折度、眼軸長、眼底などを調べ、必要に応じて精密検査をすることが大切。大野准教授は「両目で生活していると、片目の視力が悪くなっても気付きにくい。新聞やカレンダーなどを利用し、定期的に自分で片目ずつの見え方をチェックしては」とアドバイスしている。』
強度近視で特に起こりやすい病気として、大野准教授は次の4つを挙げる。 (1)核白内障。水晶体の中央の「核」が濁る。手術が必要なのに、「視力が落ちた」と眼鏡やコンタクトレンズの度を上げて済ませている場合も。放置すればどんどん悪化する。 (2)近視性黄斑部出血。眼軸長が延びたことで、物を見るための中心部分「黄斑部」の膜が裂け、異常な血管が網膜に入り込む。その血管は破けやすく、網膜に浮腫ができて視力が低下。突然、物が欠けたりゆがんだり、見ようとする所が見えなかったりする。「早期発見が特に重要だが、現実には受診が遅く治療不能なケースも多い。中心がゆがむなどの自覚症状があったら、すぐ受診を」(大野准教授) (3)近視性網膜脈絡膜萎縮(いしゅく)。眼軸長が延びた結果、網膜や脈絡膜が延ばされて薄くなり萎縮する。軽度のものは30代でも強度近視の半数に起こり、年齢とともに増加。物を見るための視細胞が死んで、視力障害や視野障害が起こる。治療法や予防法はない。 (4)近視性視神経障害。眼軸長が延び、視神経が引き伸ばされて変形して早期から中心付近の視野がなくなる。ある程度進むと止めるのは難しい。
思い当たる症状があったら眼科専門医を受診し、視力だけでなく屈折度、眼軸長、眼底などを調べ、必要に応じて精密検査をすることが大切。大野准教授は「両目で生活していると、片目の視力が悪くなっても気付きにくい。新聞やカレンダーなどを利用し、定期的に自分で片目ずつの見え方をチェックしては」とアドバイスしている。』
ブラウン管方式のワープロに始まり、同じ方式のパソコンが普及し放射線の目や人体への影響が問題になり、液晶方式のパソコンが開発されて以前のパソコンよりも目にはやさしくなったと言われますが、や長時間パソコンを使用すると目も霞、ぼやけ目が疲れ、焦点が合わせられなくなり、眼精疲労が起こります。大手弱電メーカーの女性で、仕事でワープロ時代からパソコンまで使いこなしたら視力が1.0から0.1に減少し戻らなくなったと聞きました。米軍のジエツト戦闘機のバイロットでもコンビューターを使っている為視力が低下して入ると言われています。昔から日本では戦闘機の搭乗員は、目の良い人で無いと駄目だと言われていました。 日本の撃墜王の故坂井三郎氏は、太平洋戦争中「零式艦上戦闘機」で、200回以上の空中戦に出撃し、敵機64機を撃墜したうえに、その間、戦死した部下を1人も出さなかったことで有名ですが。坂井三郎氏の著作「『坂井三郎空戦記録』には、「昼間の星の見方が詳しく述懐されています。坂井三郎氏は自らの視力向上のため、昼間に星を見つける訓練を日々繰り返していたと言う。坂井三郎の著書を見る限りその言葉は誇張ではなく、生き続け、明日も零戦を駆るための必要不可欠なスキルだったことが読み取れる。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より一部引用』故源田実氏『1904年(明治37年)8月16日 - 1989年(平成元年)8月15日)は日本の広島県山県郡出身の大日本帝国海軍軍人、航空自衛官、政治家である。海軍における最終階級は大佐、航空参謀を務めたこともある。日本海軍屈指の戦闘機乗りで、「源田サーカス」の名で知られたアクロバット飛行チームを率いていた。戦後は初代航空総隊司令、第3代航空幕僚長、参議院議員等を務める。特攻隊戦術の考案者の一人。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より一部引用』は、 自分の目の視力を維持する為に生前目の体操をした後蒸しタオルで目を暖める健康法を毎日実行しておられたそうです。以前テレビ番組で、目の体操を実際にやって見せられたのを見ました。今行われている中国式目の体操法と同じ方法です。バイロットにとっては目に命です。目の健康管理への長年の工夫が伺えました。携帯電話のメール方がバソコンのEメールより目が疲れるように思います。パソコンや携帯電子機器の使うことの多い今日、日常生活や会社での目の健康管理方法を厚生労働省も指導して欲しいと思います。 まぶたが腫れ白目が真っ赤になっている人もこの頃多いと思います。目の休め方や眼精疲労の取り方も日常生活の中や会社の仕事場に
積極的に取り入れるべきではないでしょうか。目だけでは無く、最近パソコンの使用で、利き腕の手と関節を悪くしている人も多いそうです。目と同様医学的に解明すべき問題です。強度近視は親から遺伝しやすいと言われています。強度近視の人は網膜はく離にもなりやすいそうですから、自分で目の異常を感じたら眼科専門医の診察を受けることが大切です。自分の目の異常は、自分で発見出来ると目の中の血管が切れ、レーザーの光線で目の治療をされた大阪梅田のSクリニック院長が言われていました。
働き盛りの皆さんの強度近視も怖いですが、お受験の言葉通り年々受験競争が低年齢化し小学校1年生でも分厚いレンズの眼鏡を掛けている日本の子供達の視力低下も問題です。ゲーム機に熱中して外で遊ばす、運動もせずに食品添加物の多い食べ物や子供達の教育環境も見直すべきではないでしょうか。受験競争の低年齢化は、受験勉強中心の塾通いと外で遊んだり運動をしない子供達が多くなり、運動不足による体力低下と分厚い眼鏡を掛けた子供達の増えて来ているのも事実です。