◆江戸時代(治政265年)には名君と言われた保科正之(初代会津藩主、2代将軍秀忠の4男)、上杉鷹山(米沢藩主)、佐竹義和(秋田藩主)、松平定信(白河藩主)、将軍家では、徳川吉宗(八大将軍)、ご三家では、徳川光圀(水戸藩主・水戸黄門)といった具合に、キラ星の如く誕生している。
このなかでたとえば保科正之は、藩祖として「善政」を敷き、領民の生活安定に務めた。死後は、「土津(はにつ)霊神」と呼ばれ、「土津さま」と領民から崇められ、幕政においては、腹違いの兄である3代将軍・家光から絶大な信頼を受けて、家光の遺言により4代将軍・家綱を補佐し幕政に重きを成し、天下の副将軍と呼ばれた。とくに振袖火事とも呼ばれる明暦の大火(明暦3年1月18日=1657年3月2日~1月20日=3月4日)すなわち、江戸の大半を焼失するに至った大火災で、江戸城の天守閣が焼失した後、幕府内から建て直す話しが出たのに対して、「庶民に重い短をかけるべきできない」と反対した。結局、天守閣は今日に至るまで再建されてはいない。(ただし、近年『江戸城天守閣再建』運動が起きている。観光資源にしようという意図からだ)
これらの名君の生活ぶりは「質実剛健」「質素倹約」を旨として、つつましく、欧州・中国などの王侯貴族が、ぜいたく三昧して圧政によって庶民を苦しめたのとは大違いであった。
ところが、どうであろう。ここ10数年の日本のトップリーダーである「総理大臣」は、お世辞にも「名君」とは言い難い。「国民生活は二の次、3の次~5の次」である。もっとも優先されているのは、「政治家」(国会議員、都道府県知事・議員、市町村議員)と「公務員」(国家公務員、地方公務員)である。「カネ持ち」「大企業」は、税制で優遇され、「貧しい庶民」は、重税を課せられ続け、さらにそのうえ、医療・介護で負担増を課せられている。「消費税増税」(5%→7%、8%→10%)が断行されれば、日々の生活がますます苦しめられる。にもかかわらず、野田佳彦首相は、「不退転の決意」で実行すると断言しているから恐ろしい。
前原誠司政調会長に至っては、「生活保護費にメスを入れる」と公言しているのだから、残酷物語である。
◆小沢一郎元代表が「国民との約束であるマニフェストら違反する消費税増税反対」と呼べば、首相周辺からは、「政局にするのか」批判し、かつ封じ込めを図ろうとする声が湧き出てくる。しかし、「小沢一郎元代表=政局」とレッテル貼りをして論じるのは、大変な誤りである。「悪政」が野田佳彦内閣の支持率低下を招き、ひいては、次期総選挙で民主党が大敗して、政権を失うことを憂慮しているだけなのだ。民主党議員は、各選挙区で、有権者に向かって何と言って言い訳をし、新たな「マニフェスト」を示すのであろうか。有権者からは「信用されない」だろう。これでは選挙にならない。
◆こうした憂慮が、現実になっている。テレビ民放各社が、それぞれ独自の世論調査を行った結果、いずれも内閣支持率が「30%台」に大急落している。「悪政」により不評を買った鳩山由紀夫元首相、菅直人前首相の「支持率急落」よりは、約半年も速い急落ぶりである。
野田佳彦首相は、「消費税増税」に向かって、突撃するのではなく、一度立ち止まって、江戸時代の「名君」を見習うべきだ。とくに、皇居となっている江戸城跡になぜ、天守閣が再建されておらず、「台座」が残っているだけなのか、その意味を知る必要がある。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
マヤの予言や惑星直列説などが暗示する「2012年世界大乱」と「天変地異」が、本当に現実化する可能性が大である ◆〔特別情報①〕
米国航空宇宙虚空局(the National Aeronautics and Space Administration, NASA)は、2012年ごろに「太陽フレア」の大爆発が起きて、強い磁気嵐により地球の電力システムの破壊や大停電など起こりやすくなり、これがさらに、天変地異を引き起こす可能性が大であると予測している。この「2012年」にまつわるマヤの予言や惑星直列説などの暗示が、現実の現象と結びつけられ、連想が膨らみ、「2012年世界大乱」が、様々に取り沙汰されている。
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