昨日はオーストラリア大使館の国会議員との懇親会に行きました。
同じ日に、アメリカ大使館も与野党の国会議員を大使公邸に招いて、
懇親会を開いていましたが、私はオーストラリアの方に出ました。
おそらくアメリカ大使館に行った国会議員の方が多いと思います。
しかし「同じ時間に招待されたら、より小さい国の会合に出る」という
自分で決めている原則に従い、オーストラリア大使館に行きました。
これまでの経験からいって、アメリカや中国、韓国、英国、フランス等
主要国の友好議員連盟は、人気があって議員数もたいへん多いです。
日米友好議連、日中友好議連、日韓友好議連等の名門議連には、
大勢の閣僚経験者や党幹部が名を連ねています。
そういう名門議連に私のような若手議員が参加しても役に立ちません。
しかし、東チモール友好議連とか、パレスチナ友好議連といった、
地味な小国の議員連盟だと人数も少なく、私のような無名議員でも、
先方の大使館関係者はけっこうよろこんで下さいます。
本当は国の規模に関わらず、多くの国と友好関係を結ぶべきですが、
有力な大国の議員連盟ほど人気があり、活発に活動しています。
大国の議連に関しては、私が貢献できることは少ないのでタッチせず、
小国の議連にはなるべく積極的に参加しようと思っています。
そうすることが、オールジャパンで考えてベストだと思っています。
オーストラリアは決して小国ではなく、国際政治の主要アクターですが、
アメリカと比較した場合、どうしても影響力で負けると思います。
そこで昨夜はあえてオーストラリア大使館に行ってきました。
しかし、私の懸念は杞憂でした。けっこう大勢の与野党の有力政治家が、
オーストラリア大使館のレセプションに来ていました。
やはりオーストラリアの重要性を多くの議員が認識しているのでしょう。
オーストラリアと日本とは、安全保障面の協力関係を深めています。
日豪物品役務相互提供協定(ACSA)という協定の準備を進めており、
国連PKO活動や共同訓練、緊急事態における自国民の避難輸送の時に、
豪州軍と自衛隊の間で物品・役務の相互融通ができるようになります。
日米同盟のアメリカ軍を除けは、初めての試みとなります。
最近、アメリカ海兵隊がオーストラリア北部に駐留することも決まり、
米国と豪州の同盟関係もより強固になり、アジア太平洋の安全保障に関し、
オーストラリアの重要性はますます大きくなりつつあります。
私は、インドネシアと東チモールにいたことがありますが、
オーストラリアにとって両国は海を隔ててすぐの隣国であり、
両国におけるオーストラリアのプレゼンスは大きかったです。
東南アジアにおける日本のプレゼンスは今でも大きいのですが、
オーストラリアという自由経済の民主主義国家と協力できれば、
さらに大きなプラスのインパクトをもたらすことができます。