夏秋に大量発生 心配の声
触ると言いようのないくさい臭いを発するカメムシが、夏から秋にかけて県内全域で大量に発生した。県内では「アネコムシ(カメムシ)が多い年の冬は大雪になる」という言い伝えがある。昨年も県内で大量発生し、その冬、記録的な豪雪に見舞われた。「この冬も大雪になるのでは」と心配する声が聞かれる。(津田知子)
秋田地方気象台によると、県内は今年、梅雨明けが平年より19日早く、7月の真夏日は平年の3倍近い14日。9月も残暑が長引いた。 県病害虫防除所によると、この暑さで県内全域にカメムシが大量発生。特に茶色っぽいクサギカメムシが屋内に侵入するケースが相次ぎ、強烈な臭いで住民らを悩ませた。 自宅が田畑や山に囲まれた秋田市太平八田の農業鎌田知規夫さん(84)は「ヘップリムシ(カメムシ)は風呂場とかじゅうたんの中とか、温度が高いところにいるんだ。今年は特に多かった」と話した。ひどい時には壁が真っ黒に見えるほど、たかっていたという。 豊かな自然に恵まれた仙北市田沢湖地区の、ある温泉宿でも10月末、カメムシの侵入がピークに。カメムシの出没は毎年のことで、この時期は従業員が1日3、4回館内を巡回し、駆除していた。ところが、今年はこの態勢では間に合わず、1時間おきに館内を回り、床や壁にへばりついたカメムシをほうきとちりとりで回収。客室まで手が回らないため、各部屋に駆除用の粘着テープを備えた。 宿の従業員は「去年も多かったけど、今年はもっと出た。お客様には申し訳なかったが、ピーク時はとても客室に捕りに行く余裕がなかった」と振り返った。従業員は「『カメムシが大量発生すると豪雪になる』と言われているので、『今年も大雪かもね』とみんなで言っています」と話した。 県病害虫防除所が10~11月、県内13か所の果樹園で約35センチ四方のムシロを置き、越冬するクサギカメムシの数を調べたところ、1か所当たり平均9・8匹で、平年(4・2匹)の2倍以上だった。1年前は11・2匹と平年の3倍近く、その冬、記録的豪雪に見舞われた。 秋田地方気象台の職員は「カメムシと大雪の関連を聞いたことはあるが、調べたことはない」と話す。同気象台は、今冬の本県の降雪量について、「平年並み」40%、平年より「多い」と「少ない」は、いずれも30%との確率で予報している。』(2011年12月11日 読売新聞)
触ると言いようのないくさい臭いを発するカメムシが、夏から秋にかけて秋田県内全域で大量に発生し、秋田県内では「アネコムシ(カメムシ)が多い年の冬は大雪になる」という言い伝えがあるそうですが。カルムシの専門研究者に答えて貰わないと正しい判断は出来ないと思います。東日本大震災も起こり、ここ数年異常に熱い夏が続いている日本です。カメムシが大量発生するのも豪雪を予見し、自然環境異変のお知らせかも分かりませんね。