◆「疫病神、それは野田佳彦首相」と言われるほど絶望的な状況に立たされているのが、野田佳彦首相である。菅直人前首相も疫病神だった。中国漁船が海上保安庁の巡視船に激突してきた事件、「3.11」の東日本大地震被害、大津波被害、福島第1原発大事故被害と災厄が競って襲ってきた。この菅直人前首相に取りついていた疫病神が、野田佳彦首相に乗り移って、新たな災厄を次から次へと運んできている。
野田佳彦首相は、外交下手が、災厄を招いている。韓国の李明博大統領に従軍慰安婦問題で「知恵を働かせる」と気を持たせる発言をしておきながら、この口約束を果たさず、怒った李明博大統領が日本固有の領土である竹島に上陸を敢行、日韓関係をこじらせてしまった。
中国に対しては、ウラジオストックAPECの際、胡錦濤国家主席から「尖閣諸島国有化はしないで欲しい」と釘を刺されていたにもかかわらず、その2日後の9月11日に「国有化」を閣議決定してしまい、胡錦濤国家主席のメンツを丸潰れにした。これがキッカケで、反日デモ、暴動が多発し、中国進出の多くの企業に大損害を与えた。そればかりか、軍事的緊張を招いている。
◆さらに、最悪の事態を引き起こしている。米軍新型輸送機「オスプレイ」である。訓練が本格化して、日本列島の住宅密集地の低空を飛びまわり、日本国民を恐怖の淵に陥れている。その前触れと言えばおかしいが、沖縄県で駐留米軍兵士による取り返しのつかない婦女暴行事件が起き、その間もなく、今度は、住居侵入、暴行事件が起きている。
東京新聞TOKYOwebは10月17日付け朝刊で「沖縄 米兵2人女性暴行 集団強姦致傷容疑」という見出しをつけて、次のように報じている。
「沖縄県警は十六日、二十代の女性を乱暴してけがをさせたとして集団強姦(ごうかん)致傷の疑いで、米海軍の上等水兵クリストファー・ブローニング容疑者(23)と三等兵曹スカイラー・ドージャーウォーカー容疑者(23)を逮捕した。沖縄県内では、八月に那覇市で女性への強制わいせつ致傷容疑で米海兵隊員が逮捕されたばかり。米軍普天間飛行場(宜野湾市)への新型輸送機MV22オスプレイの配備をめぐっても抗議が続いており、沖縄県側の反発が強まるのは必至だ。外務省の吉良州司副大臣は十六日夜、ルース駐日米大使に電話で抗議。ルース氏は『捜査に全面的な協力を約束する』と応じた。政府は十七日以降も米側に再発防止の徹底を求める方針。県警によると、ブローニング容疑者は『間違っている』と容疑を否認し、ドージャーウォーカー容疑者は認めている。二人は米国テキサス州のフォートワース海軍航空基地所属と説明している。逮捕容疑は、十六日午前三時半ごろから同四時二十分ごろまでの間、沖縄本島中部の屋外で、飲食店に勤める女性を乱暴し、首に擦り傷を負わせたとされる。県警によると、女性は歩いて自宅に帰る途中、路上で面識のない二人に襲われた。女性の知人が午前四時半ごろ一一〇番した。周辺の聞き込みなどから二人を逮捕した。県警の調べに、飲酒していたと話している。数日前に沖縄に入り、ホテルに滞在していたという」
FNN.fnn-news.comが11月3日午後10時49 分、「沖縄・米兵住居侵入事件 嘉手納基地、所属の空軍兵と認める」というタイトルで、以下のように配信している。
「2日未明、沖縄・読谷村(よみたんそん)で、嘉手納基地所属の空軍兵が住宅に侵入し、眠っていた13歳の中学生を殴る事件があった。警察が、傷害や住居侵入の疑いで調べを進めている。警察の調べによると、2日午前1時ごろ、読谷村の飲食店から、『酒に酔ったアメリカ軍兵士が暴れている』との通報があった。男は、同じビルの3階の一室に侵入し、眠っていた13歳の男子中学生を殴ったのち、窓から逃げようと3階から転落したという。
この事件について、嘉手納基地報道部は、沖縄テレビの取材に対し、この男が嘉手納基地所属の空軍兵であることを認め、現在、基地内の病院で手当てを受けていることを明らかにした。夜間外出禁止令が出されている中での事態に、第18航空団のブライアン・マクダニエル副司令官は『極めて遺憾』とし、『捜査に全面的に協力する』とコメントしている」
◆この疫病神・野田佳彦首相の災厄は、野田佳彦首相の身にも起きつつある。その前兆が、演説中「ろれつが回らなくなっている」ことだ。
朝日新聞デジタルが11月2日午後7時1分、「首相、答弁でろれつ回らず 周辺『最近、疲れた様子』」という見出しをつけて、配信している。
「2日の参院の緊急質問に対する答弁で、野田佳彦首相のろれつが回らない場面があった。東京電力福島第一原発の廃炉について『これまでに経験のない困難を伴うことか、ことから……』と詰まり、口元を右手でぬぐって首をかしげた。1日の衆院本会議でも、まったく同じ答弁のくだりで『ことことことから』と舌がもつれ、自らほおを右手でたたいた。首相は2日のインタビューで『たまにはありますよ。アナウンサーじゃないですから』と強がって見せたが、周辺は『最近、ずっと疲れた様子』と心配する」
小渕恵三元首相が、小沢一郎代表から自自公連立解消を言い渡された後、記者団に囲まれて質問に答えようとして、言葉が出ず、その間もなく、脳梗塞で倒れて、緊急入院し、そのまま死去したのが、想起される。
読売新聞は11月3日付け朝刊「4面=政治面」の「政なび」で「ワンマンとどじょう」と題して、「首相の退陣」に関わる意味深なコラムを掲載している。
「ワンマン宰相は最後のあがきを続けた。『誰がなんと言っても解散します』1954年12月7日、首相公邸。第5次吉田茂内閣に対する不信任決議案は可決必至の情勢だった。総選挙で勝ち目がないと踏んだ自由党幹部は、吉田に総辞職を迫った。松野鶴平参院議員が放った言葉が、渋る吉田へのとどめとなった。『総裁あっての党じゃない。党あっての総裁だ。むちゃなことをやるなら総裁といえども除名してしまうぞ』7年余に及んだ吉田内閣の絶頂は、占領時代に終わりを告げた引年9月のサンフランシスコ講和条約調印だった。その後は、目的を失ったかのように政争に明け暮れ、迷走を続けた。『野田首相は講和条約後の吉田茂と同じ。ふらふらしている』と首相を支えてきたベテラン議員は嘆く。党内外の低抗を何とかはねのけ、消費増税に道筋をつけたものの、次に何をしたいかが見えない。そんな首相が『近いうち』の約束破りへの批判を嫌って、解散の可能性を探っているとの観測が広がった。本当に解散に踏み切れるか。それとも、吉田のように引きずり下ろされるか。『では辞めて、大磯でゆっくり本でも読むか』万策尽きて総辞職した吉田は、そう言って首相公邸を去ったという。(芳村健次)」
※Yahoo!ニュース個人
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BLOGOS本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
「あなたは、老害だ」と橋下徹代表が石原慎太郎前都知事を罵倒、激しく言い合いとなり、険悪化、石原慎太郎前都知事は、真っ青になり大慌てした ◆〔特別情報①〕
日本維新の会の橋下徹代表(大阪市長)と石原慎太郎前東京都知事が、大喧嘩したという話が、永田町界隈を駆け抜けた。双方激しく言い合いが続いた挙句の果てに、石原慎太郎前都知事が「君はまだ若い。人間としても政治家としても大先輩に向かって失礼だ。礼儀を弁えろ」と言うと、橋下徹市長は「あなたは、老害だ」と罵倒したという。
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第11回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成24年11月11日(日)
『米国と核戦争』
~悪の戦争経済・第3次世界大戦
【板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集】新連載を始めました。
『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日ジャパミックス刊) ※この本は「小沢一郎ウェブサイト」の「著書・関連書籍 小沢一郎について書かれたもの」に紹介されています。
目次第1章 剛腕の強力なバネはコンプレックス ③
田中角栄もコンプレックスの魂
日本においては、小沢一郎の政治の師匠・田中角栄(元首相)も、コンプレックスの塊だった。これを強いバネにして、政界を牛耳ったのである。
私は、このことを「史上最強の父娘-田中角栄と田中眞紀子」(KKベストセラーズ刊)のなかで、指摘した。何と驚くなかれザッと点検しただけで、田中角栄は12ものコンプレックスを持っていたことがわかった。
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『ロックフェラーに翻弄される日本』(20074年11月20日サンガ刊)『ブッシュの陰謀~対テロ戦争・知られざるシナリオ』2002年2月5日刊『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)『民主党政変 政界大再編』2010年5月6日 ごま書房刊 『国際金融資本の罠に嵌った日本』1999年6月25日刊 『政治家の交渉術』2006年5月刊 『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊 板垣英憲マスコミ事務所