◆「勝ち馬に乗る」とは、戦場で、有利な方につくことである。「勝てば官軍、負ければ賊軍」となるのが世の習いなので、どうしても勝った方に味方して便乗しようとする心理が働く。勝負事に勝つ人、事業などで成功する者、力のある人の側について恩恵を受けようとするのだ。
だが、大抵の場合、雌雄、どちらが勝つか、簡単には見分けがつきにくい。戦国末期を飾る関ケ原合戦でさえ、東軍・徳川家康軍が勝つのか、はたまた西軍・石田三成軍が勝つのか見分けがつかなかった。明治時代、ドイツ参謀本部から日本に派遣された将校が、関ケ原合戦の陣形図を見せられて、「西軍・石田三成軍が勝つ」と判断したというから、陣形を比べただけでは、勝負の行方は、分からない。
関ケ原合戦は、1600年9月15日午前8時30分ごろ開始し、午後1時30分ごろ終わったという。勝敗が決するキッカケをつくったのは、ご存じ、西軍の小早川秀秋の裏切り、午後1時寸前に裏切ったのを知った周辺の西軍方が、一斉に、味方である大谷刑部、さらに石田三成軍に襲いかかった。勝負は、わずか30分あまりで決したのである。
◆ところが、野田佳彦首相が断行した今回の衆院解散・総選挙(12月4日公示、16日投開票)の勝敗は、早くも解散と同時に決している。つまり、「安倍自民党勝利、野田民主党大惨敗」ということだ
勝敗をじっと見守っているのは、いわゆる「中間派」と言われる政治勢力であり、両方の陣営から、味方につくよう働きかけがある。どちらからも、カネをもらい、ポストを約束される。それに、各種業界団体も、勝負の行方を注視している。
今回、民主党は、比較第一党となるのを目標としているので、他党と連立を組まなくてはならないのだが、他党は、どこも手を組もうとはしていない。
そればかりか、公示まで10日という段階で、各種業界団体の「民主党離れ」が、一気に進んでいるのだ。否、各種業界団体のみならず、最大の支持団体である労働組合「連合」の各組織も、逃げ始めている。
読売新聞YOMIURIONLINEが11月25日午前9時、「業界団体票、自民回帰の動き…民主が強い警戒感」という見出しをつけて、以下のように配信している。
「2009年の政権交代を機に民主党支持に回った業界団体で、衆院選(12月16日投開票)を前に自民党支持に回帰する動きが出てきた。自民、公明両党の政権復帰が現実味を帯びているとみているからだ。民主党に配慮して『自主投票』とする団体が多いものの、自民党は『多くの票を見込める』と期待を高めている。日本歯科医師会の政治団体・日本歯科医師連盟(日歯連)では、地方組織の多くが自民党支持に回るとの見方が広がっている。日歯連は今回の衆院選の対応を地方組織の判断にゆだねているが、日歯連が10月31日、東京都内で開いた臨時評議員会で、来年の参院選の組織内候補として石井みどり自民党参院議員の推薦を決めたからだ」
自民党回帰しているのは、日歯連のほか、目だったところでは、日本医師会(日医)=日医の政治団体・日本医師連盟、全日本トラック協会、建設業界、農協などだ。
◆民主党政権を築いた最大の功労者である小沢一郎代表は、鳩山由紀夫政権下の幹事長として、業界団体や都道府県・市町村などからの陳情を「幹事長室に一元化」して、地方の陳情の窓口は、民主党の各支部が担当することにした。各団体の要望を聞き、政府予算に反映して、関係を強化しようとした。各支部長は、地元業界とも関係を濃厚にできる。
だが、民主党内から批判を受けていた間に、鳩山由紀夫首相の退陣とともに、幹事長を辞任した。その後、民主党は、組織力も集金力も強化できなかった。それが、いま、総選挙戦を目前にして、痛感させられているということだ。
※Yahoo!ニュース個人
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本日、11月26日AM7:25頃よりベイエフエムの「POWER BAY MORNING」(5:00~8:51)に電話出演いたします。
※総選挙に関連して「第3極は何をやりたいのか」「各政党のマニフェストについて有権者はどう判断すべきか」など、特に年金、社会保障、外交、原発を中心に解説させていただく予定です。 本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎代表が、野田佳彦首相を落選させようと、三宅雪子前衆院議員を「千葉4区」に刺客として送り込み、本気で集中攻撃を開始した ◆〔特別情報①〕
「国民の生活が第一」の小沢一郎代表が、野田佳彦首相を落選に追い込もうと「千葉4区」を最重点区と決めて、攻撃戦力を「集中」する戦略・戦術を実行している。野田佳彦首相は、選挙運動期間(12月4日~15日)中、全国選挙応援のため、自分の選挙区にはほとんど帰れない。選挙区を守る責任者は、実弟・野田剛彦船橋市議会議員のみ。「鬼のいぬ間」を狙って、小沢軍団が、一斉に猛攻撃をかける作戦だという。
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第12回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成24年12月8日(土)
『どうなる衆院解散・総選挙とその後』
~争点は、消費税、原発、TPP
【板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集】新連載を始めました。
『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日ジャパミックス刊) ※この本は「小沢一郎ウェブサイト」の「著書・関連書籍 小沢一郎について書かれたもの」に紹介されています。
目次第6章 日本を救えるのは小沢一郎しかいない
日本の夜明けを早めた先覚者
いささか誉めすぎになってしまうが、新生党代表幹事の小沢一郎は、西郷隆盛のスケールを大きく乗り越える大型の政治家である。大久保利通、伊藤博文、原敬、吉田茂の四人の偉大な政治家をミックスにした上で、西郷隆盛の愛国心と人情味をつけ加えたような日本史上、稀に見る政治家である。平成動乱の最中にあるこの日本において、与野党全体を見回しても小沢一郎に優る政治家は、ただの一人としていない。
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『ロックフェラーに翻弄される日本』(20074年11月20日サンガ刊)『ブッシュの陰謀~対テロ戦争・知られざるシナリオ』2002年2月5日刊『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)『民主党政変 政界大再編』2010年5月6日 ごま書房刊 『国際金融資本の罠に嵌った日本』1999年6月25日刊 『政治家の交渉術』2006年5月刊 『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊 板垣英憲マスコミ事務所