毎日新聞 1月25日(月)11時41分配信
路面の雪が固まったJR博多駅前を歩く人たち=福岡市博多区で2016年1月25日午前9時8分、津村豊和撮影
強い寒気の影響で、九州・山口地方は25日も引き続き記録的な寒さに見舞われ、断続的に雪が降った。最低気温は各県で氷点下となり、観測史上最低の記録を更新する地域が続出。交通機関も大きく乱れ、鉄道や路線バスが始発から運休するなどして月曜日の通勤・通学を直撃した。スリップ事故や転倒なども相次ぎ、前日からの累計で少なくとも192人がけがをした。福岡管区気象台によると26日にかけて厳しい寒さが続く見込みで、路面凍結などに注意を呼びかけている。
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気象台によると、25日9時現在の最低気温は、福岡市博多区で氷点下4.4度▽長崎県大村市で氷点下6.2度▽宮崎県小林市で氷点下8.7度--など九州・山口地方の41地点で観測史上最低の記録を更新した。積雪も午前5時現在、長崎市14センチ▽鹿児島市12センチ▽山口市・福岡県飯塚市8センチ▽福岡県久留米市7センチ--など都市部でも降雪が続いている。
また、福岡県久留米市では80代女性が凍結した路上で転倒し、足の骨を折る重傷を負うなど、24日からのけが人は福岡県119人▽佐賀県40人▽山口県9人--など少なくとも計192人となった。
交通機関は25日の始発からダイヤが乱れ、JR九州の在来線は長崎線、日豊線、唐津線などが一部で運転を見合わせた。九州新幹線と山陽新幹線で最大約20分の遅れが出た。西鉄天神大牟田線も遅れが発生し、西鉄バスは福岡県久留米市、佐賀市を走る全ての路線バスで、福岡、北九州両市などの一部で運行を見合わせた。
高速道は25日午前10時半現在、九州道、長崎道、西九州道、福岡・北九州両都市高速などが全線で通行止めとなっている。空の便も九州・山口では宮崎を除く全県の空港で午前中の発着便の一部が欠航となった。
また、水道管の凍結・破裂は福岡市内で23日からの累計で計957件、山口県内で計約240件となっている。
福岡県内は休校とする学校が相次ぎ、福岡市では市立幼稚園、小中学校、特別支援学校の全227校、北九州市でも計15校が休校となった。山口県教育委員会によると、県内の市町立小中学校455校のうち21校が休校し、27校が始業時間を最大2時間遅らせた。
気象台によると25日夕まで降雪が続き、午後6時までに福岡県の平野部で3センチ、山口県の平野部で10センチを予想している。【関東晋慈、吉川雄策】
博多の街も雪国のような冬景色になりましね。雪のふる街です。
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