「中日新聞社(名古屋市)は、中日新聞と東京新聞に掲載した子どもの貧困をめぐる連載記事に事実とは異なる記述などがあったとして、両紙の12日付朝刊におわびを掲載し、当該記事を削除した。 同社によると、問題となったのは、5月に中日新聞朝刊で6回連載した「新貧乏物語」第4部のうち、父親が病気の女子中学生を取り上げた19日付朝刊の記事。生活が厳しくて教材費や部活の合宿代が払えない、とした部分など3カ所が事実ではなかったという。 記者は中学生や家族に取材して取材メモをつくっていたが、この部分は「原稿をよくするために想像して書いてしまった」と説明しているという。家族から指摘があり、同社が社内調査をした。同じ記事は6月に東京新聞にも掲載された。 5月17日付の中日新聞に掲載したパンの移動販売を手伝う少年の写真も、同じ記者が、実際とは異なる場所でカメラマンに撮影させていたという。 中日新聞は、臼田信行・取締役名古屋本社編集局長名で「記者が事実と異なることを自ら知りながら書いたことは到底許されません。深くおわび申し上げます。厳正に処分するとともに、記者教育に一層力を入れていきます」とのコメントを掲載した。」

 

新聞記者は、小説家ではないので、想像で記事を書いてはいけないことは常識の筈です。

「現場の取材と記事の裏取りをしてから、新聞記事に掲載することが大事です。」仕事中亡くなられた産経新聞大阪本社で、活躍された立石栄一氏の言葉を思い出しました。

新聞人としての常識が、守られず新聞記事の信憑性が、蔑ろにされている今日、専門的研究の学識の日々研鑽していない読者には、新聞の文章を読んだだけでは真実を見破れないのではないかと思います。

パソコンお宅化している新聞記者の現実の一面ではないでしょうか。、