法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格を得るための予備試験が20日、全国7都市の9会場で始まった。出願者数は1万3746人で、昨年より568人増加した。合格発表は11月8日。昨年の合格率は4.13%だった。

 20日は短答式試験で、7月に論文式試験、10月に口述試験が行われる。

 予備試験は経済的理由で法科大学院に通えない人などを想定して導入されたが、受験資格に制限がなく、法曹への近道として受験する人も多い。

 昨年の司法試験では、合格者1543人のうち290人が予備試験通過者だった。合格率は72.50%で、人数も合格率も過去最高だった。