本澤二郎の「日本の風景」(5328)
本澤二郎の「日本の風景」(5328)
<松下政経塾・野田佳彦の2度目の大失態>
「ざまあみろ」と自公政権の違憲法乱発と腐敗連発とアベノミクスによる物価高騰と株高・財閥暴利などよって日本はボロボロにされ、とうとう堪忍の緒が切れた有権者の反乱といえる選挙結果となった2024年10月18日。神道カルトと創価カルトも天罰と仏罰に悲鳴を上げている。
だが、投票率は53・11。無党派層の山は動かなかった。野党バラバラの、出たとこ勝負に有権者は、嫌ったのだ。反共・極右の野党第一党の野田佳彦の2度目の大失態に起因する。政策面でも評価できるものがない。43兆円の超軍拡にさえ歯止めをかけられない自民党の補完的な対応を有権者は見抜いていた。
有権者は戦争の危機を感じながら、アベノミクスによる物価の急騰と財閥・軍需産業向けの血税大支出に不安と怒りでイラついている。そのことにさえ見向きもしない野党、それでも多少はましだろうとの判断で、立民に票が流れたに過ぎない。所詮は、労働貴族化した連合主導の公約では、第二、第三のフクシマにも怯えている国民を納得させることはできない。
昨日午後、木更津市の平野宅での御園豊三者懇談で「所詮、狐と狸の化かし合いの総選挙に過ぎない」と選挙総括をしたものである。「自宅の壁に貼られた選挙ポスターをはがすのにどうしたらよいか」と主は悲鳴を上げた。
確実にいえることは、野党が統一候補で選挙戦を主導すれば、もうそれだけで政権交代は出来た。野党の無能無責任に腹が立つ。
<野党統一候補なら政権交代確実=先が見えない党首失格>
国民の代表を選び出す政党は、すべからく民意に従って政策を打ち出せば勝利できる。神棚とか真榊を飾ったり、お祓いを受けても、それは原始の占いの世界のことであって、効果などありえない。小学生でもわかる。民主主義を学んだ人間は、こうした幼稚で馬鹿げた祈りなど受け入れない。
今回の自民党は、日本をボロボロにした責任を取らされたものである。「政治とカネ」問題は小さい。
同じく立民の松下政経塾党首も、国も社会も破壊してことについての「共犯者」として、形だけの「政権交代」を口にしたもので、有権者は信じなかった。無党派層の山が動かなかったことは当然であろう。野田・ナショナリストもまた、危険な政治思想で平和憲法は容認していない。それは安倍の二番煎じを狙う高市早苗にも言える。闇の日本会議に拍手する日本人は少ない。カルトの教団が通用する戦前の日本ではない。
<2012年から違憲法と対決ゼロの無能野党さらけ出す>
2012年に第二次安倍内閣が発足した時点で、平和軍縮派はいち早く危険な前途を予見した。真っ先にNHK人事を掌握し、公共放送を政権の広報にさせた手口が、いわゆるクーデター派の常とう手段であることから、そのことを直感した。案の定、読売・産経からNHKまでも政権批判を止めたことで、極右の安倍支配が継続、この悪政を官房長官として支えた菅義偉が継承したものの、彼は今では「廃人」の道を歩んでいる。
この安倍路線と対決せずにただのうのうと血税を懐に入れるだけの野党を、今も国民は信用していない。
自公は言うまでもなく、バラバラ野党もまた有権者の信任を得たとは言えない。悲しい現実は、2012年から継続している。
渡辺恒雄・海老沢勝次・岩田明子の重すぎる責任も問われている。真実は必ず明らかになるものだ。筆者の監視は続くことになる。
<来夏の衆参ダブル選挙まで持ち越しか?>
無党派が大きく動くときに政権交代は起こる。議会が民意に歩調を合わせた時に、革命的な選挙戦が表面化する。今回は違う。口先だけの自公の政治改革と口先だけの野党第一党にあきれ返る国民は多いはずだ。
本日から安倍・清和会の反乱を煽り立てるイカサマの金権批評家?らが、意図的に高市を持ち上げているが、腐敗不正の元凶に世論の支持は困難である。戦争屋は喜ぶが、全国民は戦争反対である。
結局のところ、自民党内は低空飛行と内部抗争のまま来夏の参院選を迎える。ここでまた与野党とも試練を迎える。衆参ダブル選挙も想定されるが、野党が結束すれば政権交代も。新手の野党分断策も要注意だろう。
<カジノ法を成立させた公明代表の石井落選=自衛隊参戦法の山口と太田の今後はいかに?>
因果応報の典型か。公明代表が落選!「天罰と仏罰が一緒に落ちた」と指弾されている。安倍と懐深くつるんだ太田と山口の今後がどうなるか。因果応報を信じる宗教界の関心事は続く。
2024年10月28日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)