巨大なマダイの剥製を手にする岩井さん=八幡野
97センチ、13キロ「巨大マダイ」剥製に 伊豆の会社役員依頼
伊豆新聞伊東版 2016年12月08日
■沼津で釣り上げ 加工歴20年・岩井さんも「仰天」
伊東市八幡野の魚類剥製工房「リアル・アート」代表の岩井正さん(51)がこのほど、体長1メートル近い巨大なマダイの剥製を完成させた。魚類剥製づくりの経験が20年ほどある岩井さんも「これほど大きなマダイを加工したのは初めて」と驚いている。
岩井さんによると、このマダイを持ち込んだのは伊豆市の会社役員。7月に沼津で釣り上げたという。剥製づくりに取りかかる前に計測したところ、体長97センチ、重さ13キロだった。「これまでに扱ったマダイの中で最も大きかったのは体長78センチ。その時も驚いたが、今回は比べものにならない。仰天した」と初めて見た時の衝撃を振り返った。
制作に取りかかったのは、9月に入ってから。身と骨を取りのぞいた皮を防腐・脱脂処理して、中に発泡ウレタンで作った型をはめ込んだ。着色してからウレタン樹脂を塗り、飾り板に取り付けた。
丁寧に作業を進め、完成までに3カ月を要した。出来上がった剥製を前に岩井さんは「うろこに傷はほとんどなく、ひれもきれい。大きさだけでなく、見た目も素晴らしい。こんなマダイが伊豆の海で育ったと思うと、何だかうれしい」と語った。
体長97センチ、重さ13キロこの真鯛は、沼津の海の主では有りませんか。