マイケル・ジャクソンの訃報が世界中を悲しませている同じ日。「チャーリーズ・エンジェル」のファラー・フォーセットが亡くなった。ファラーが「チャリエン」に出演していた頃、僕は小学校高学年だったからまともに見ていない。海外ドラマ好きな母親から「女三人の面白いのが、日曜の夜ありよんので」とは聞いていたのだが。そして「チャリエン」はシェリル・ラッドの代になってから見始めた。
ファラーの美しいお姿は、中坊だった頃に映画「シャレード79」や「サンバーン」それに「キャノンボール」で拝んでおりました。今だから白状するけど、部屋に「サンバーン」のポスター貼ってました。「スペースサタン」のカーク・ダグラスにはやきもきしたもん。
「サンバーン」のチラシ画像
中学生には刺激強すぎる?。はい、そうですね。その頃ファラーはカメリアダイヤモンドのCMに出演している。
カメリアダイヤモンド ファラ・フォーセット
ライアン・オニールが病床にあるファラーにプロポーズしたのも感動的なニュースでした。ご冥福をお祈りします。僕らはあなたを忘れない。
ファラーの美しいお姿は、中坊だった頃に映画「シャレード79」や「サンバーン」それに「キャノンボール」で拝んでおりました。今だから白状するけど、部屋に「サンバーン」のポスター貼ってました。「スペースサタン」のカーク・ダグラスにはやきもきしたもん。
「サンバーン」のチラシ画像
中学生には刺激強すぎる?。はい、そうですね。その頃ファラーはカメリアダイヤモンドのCMに出演している。
カメリアダイヤモンド ファラ・フォーセット
ライアン・オニールが病床にあるファラーにプロポーズしたのも感動的なニュースでした。ご冥福をお祈りします。僕らはあなたを忘れない。
家で映画を観るときって、腰を据えて観られる分だけディティールをじっくり見たい映画を選んでしまう。映画ファンを公言して以来、ビデオで鑑賞した映画も多々ある。中でも繰り返し見たものとなると・・
①「ブレードランナー」(1982)
ハリソン・フォード主演、リドリー・スコット監督のカルト的人気をもつSF映画。難解だと言われながらも、僕の周りではこの映画のダークな魅力の虜になった友人は多かった。画面にミレニアム・ファルコン号(SWのハン・ソロの宇宙船)が映る瞬間がある!という噂があり、「どこ?」と議論したのも懐かしい。ダリル・ハンナもルトガー・ハウアーもみんな若かった。ショーン・ヤングに迫る場面が好き。
「say, "I love you"」
②「アンタッチャブル」(1987)
僕にとっての”喝入れ映画”は迷わずこれ!。だから落ち込んだ日に立ち直るためには、一人で家で見る必要があるのだ。ケビン・コスナーの正義感に励まされ、ショーン・コネリーの言葉一つ一つが自分に語りかけられたように聞こえてくる。ラストの法廷で、アル・カポネに「授業終わり」とカッコつけるエリオット・ネス。くーっ!かっちょいい!
「オレの仕事を正当に評価しない上司連中に、この一言を言ってやりたい!」
そうして悶々としていた僕の気持ちは、明日に向かって立ち直っていくのだ(笑)。
③「イヴォンヌの香り」(1994)
パトリス・ルコント監督の映画は、一人でじっくり観たい。「髪結いの亭主」「仕立屋の恋」で主人公の切なさに浸るのもいい。「タンゴ」で男と女について哲学するのもいい。「橋の上の娘」で本当に心を通わすってどういうことかを感じるのもいい。でも僕が心底一人っきりで観たいのは「イヴォンヌの香り」。美女を見つめるカメラのフェチな視線と、映画を観ている僕らの視線が重なり合った瞬間の”至福のひととき”。「私たちの代わりに沈んでもらいましょ」とイヴォンヌが脱いだ下着。
彼女のヒップが、風に揺らめく白いスカートからチラチラのぞくあの名場面。誰にも邪魔されずに、一人でじっくり観たいもんです。
④「マンハッタン」(1979)
ウディ・アレン監督作も、大勢でキャァキャァ言いながら観る映画じゃない。「カイロの紫のバラ」で涙するもよし。「スリーパー」や「SEXのすべて」でバカ笑いするもよし。「ボギー!俺も男だ」で、我が身を見つめ直すのもよし。「マッチポイント」では、スカーレット・ヨハンソンの美しさをテレビの前で独り占めしちゃおう。僕のお薦めは、大好きな「マンハッタン」。特にオープニングは、家でじっくり浸りたい。ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」をバックにニューヨークの風景が美しく映し出される。モノクロの美しい映像が絵になるんだよねぇ。
他にもきりがありませんが。「007」シリーズやビリー・ワイルダー監督作も、じっくり腰を据えてみなおしたいなぁ。
①「ブレードランナー」(1982)
ハリソン・フォード主演、リドリー・スコット監督のカルト的人気をもつSF映画。難解だと言われながらも、僕の周りではこの映画のダークな魅力の虜になった友人は多かった。画面にミレニアム・ファルコン号(SWのハン・ソロの宇宙船)が映る瞬間がある!という噂があり、「どこ?」と議論したのも懐かしい。ダリル・ハンナもルトガー・ハウアーもみんな若かった。ショーン・ヤングに迫る場面が好き。
「say, "I love you"」
②「アンタッチャブル」(1987)
僕にとっての”喝入れ映画”は迷わずこれ!。だから落ち込んだ日に立ち直るためには、一人で家で見る必要があるのだ。ケビン・コスナーの正義感に励まされ、ショーン・コネリーの言葉一つ一つが自分に語りかけられたように聞こえてくる。ラストの法廷で、アル・カポネに「授業終わり」とカッコつけるエリオット・ネス。くーっ!かっちょいい!
「オレの仕事を正当に評価しない上司連中に、この一言を言ってやりたい!」
そうして悶々としていた僕の気持ちは、明日に向かって立ち直っていくのだ(笑)。
③「イヴォンヌの香り」(1994)
パトリス・ルコント監督の映画は、一人でじっくり観たい。「髪結いの亭主」「仕立屋の恋」で主人公の切なさに浸るのもいい。「タンゴ」で男と女について哲学するのもいい。「橋の上の娘」で本当に心を通わすってどういうことかを感じるのもいい。でも僕が心底一人っきりで観たいのは「イヴォンヌの香り」。美女を見つめるカメラのフェチな視線と、映画を観ている僕らの視線が重なり合った瞬間の”至福のひととき”。「私たちの代わりに沈んでもらいましょ」とイヴォンヌが脱いだ下着。
彼女のヒップが、風に揺らめく白いスカートからチラチラのぞくあの名場面。誰にも邪魔されずに、一人でじっくり観たいもんです。
④「マンハッタン」(1979)
ウディ・アレン監督作も、大勢でキャァキャァ言いながら観る映画じゃない。「カイロの紫のバラ」で涙するもよし。「スリーパー」や「SEXのすべて」でバカ笑いするもよし。「ボギー!俺も男だ」で、我が身を見つめ直すのもよし。「マッチポイント」では、スカーレット・ヨハンソンの美しさをテレビの前で独り占めしちゃおう。僕のお薦めは、大好きな「マンハッタン」。特にオープニングは、家でじっくり浸りたい。ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」をバックにニューヨークの風景が美しく映し出される。モノクロの美しい映像が絵になるんだよねぇ。
他にもきりがありませんが。「007」シリーズやビリー・ワイルダー監督作も、じっくり腰を据えてみなおしたいなぁ。
〈訃報〉ポール・ニューマンさん83歳
ポール・ニューマン様。
20数年前、何でも観てやろう!って意気込みで始まった僕の映画生活の中で、
あなたの出演作品は僕の心を捉えて離さないものばかりでした。
「明日に向かって撃て!」のラストシーンは今でも目に焼き付いています。
エッタと自転車に乗るブッチ。
「雨に濡れても」が流れるあの場面を僕は何度観たかわかりません。
Butch Cassidy and the Sundance Kid - Bicycle Ride Scene
「スティング」「タワーリング・インフェルノ」も素晴らしかったし、
「暴力脱獄」だって忘れてはいけない。
僕はジョン・ヒューストン監督の「ロイ・ビーン」が実はお気に入りでした。
西部の隠れた英雄を演じたこの映画。
人生において貫くべき美学を教えてくれた気がします。
そして不屈の闘志と勇気を教えてくれたのは、飲んだくれ弁護士を演じた「評決」。
大学のゼミでもこの映画を取りあげたもんです。
ジョアン・ウッドワードとのおしどり夫婦振りは、ある意味憧れでした。
心よりご冥福をお祈りします。
ポール・ニューマン様。
20数年前、何でも観てやろう!って意気込みで始まった僕の映画生活の中で、
あなたの出演作品は僕の心を捉えて離さないものばかりでした。
「明日に向かって撃て!」のラストシーンは今でも目に焼き付いています。
エッタと自転車に乗るブッチ。
「雨に濡れても」が流れるあの場面を僕は何度観たかわかりません。
Butch Cassidy and the Sundance Kid - Bicycle Ride Scene
「スティング」「タワーリング・インフェルノ」も素晴らしかったし、
「暴力脱獄」だって忘れてはいけない。
僕はジョン・ヒューストン監督の「ロイ・ビーン」が実はお気に入りでした。
西部の隠れた英雄を演じたこの映画。
人生において貫くべき美学を教えてくれた気がします。
そして不屈の闘志と勇気を教えてくれたのは、飲んだくれ弁護士を演じた「評決」。
大学のゼミでもこの映画を取りあげたもんです。
ジョアン・ウッドワードとのおしどり夫婦振りは、ある意味憧れでした。
心よりご冥福をお祈りします。
映画雑誌「ロードショー」が休刊となる。
仲良しのポップンポールさんのブログでそのニュースを知った。
中学3年の冬。
テイタム・オニールが表紙を飾った号を買った日。
僕の映画生活は大きく変化したし、映画ファンとしての僕の原点がある。
新作だけでなくクラシックもきちんと取りあげてくれたし、
地方都市では観られないヨーロッパ映画にも興味はどんどん高まっていった。
男優・女優の人気投票にはよくハガキを出した。もちろんソフィー・マルソーに。
アンケートにも回答していたので、雑誌のロゴ入りバスタオルも持っていた。
「映画評」にも応募したなぁ・・。載ったことなかったけど。
淀川長治センセイや荻昌弘センセイ、水野晴男センセイや小森和子センセイの連載も忘れられない。
付録のポスターも何度部屋を飾ったことだろう。
大学生になってミニシアター系を好むようになり、
メジャー作中心の「ロードショー」から離れていくようになる。
それでもやっぱりときどきチェックしていたし、大事な存在だった。
付録でついていた「名作映画ダイジェスト」は、今でも僕の映画の教科書だ。
初めて買った日から27年も経ってしまったが、まだ僕はそれに収められた250本を制覇できていない。
そして僕はこれからも映画ファンであり続ける。
これまでありがとう「ロードショー」。集英社編集部の皆様にも感謝します。
仲良しのポップンポールさんのブログでそのニュースを知った。
中学3年の冬。
テイタム・オニールが表紙を飾った号を買った日。
僕の映画生活は大きく変化したし、映画ファンとしての僕の原点がある。
新作だけでなくクラシックもきちんと取りあげてくれたし、
地方都市では観られないヨーロッパ映画にも興味はどんどん高まっていった。
男優・女優の人気投票にはよくハガキを出した。もちろんソフィー・マルソーに。
アンケートにも回答していたので、雑誌のロゴ入りバスタオルも持っていた。
「映画評」にも応募したなぁ・・。載ったことなかったけど。
淀川長治センセイや荻昌弘センセイ、水野晴男センセイや小森和子センセイの連載も忘れられない。
付録のポスターも何度部屋を飾ったことだろう。
大学生になってミニシアター系を好むようになり、
メジャー作中心の「ロードショー」から離れていくようになる。
それでもやっぱりときどきチェックしていたし、大事な存在だった。
付録でついていた「名作映画ダイジェスト」は、今でも僕の映画の教科書だ。
初めて買った日から27年も経ってしまったが、まだ僕はそれに収められた250本を制覇できていない。
そして僕はこれからも映画ファンであり続ける。
これまでありがとう「ロードショー」。集英社編集部の皆様にも感謝します。
職場でジブリアニメの話題になった。
「崖の上のポニョ」を観た人が数名いて、こんな話になった。
「あれ観て泣いたって人がいるんだけど…。」
「私はビミョーだったなぁ。」
「泣けたジブリアニメって何でした?」
「そりゃ「ほたるの墓」でしょ。何度観ても泣いちゃいます。」
「あれ、観るのが怖いんだよねぇ。」
「妹が元気なところを観ても、その先がどんなにかわいそうか考えて泣いたりするんですよ。」
「「おもひでぽろぼろ」は?」
「あれは泣く映画じゃない。でも主題歌よかった。」
「トトロも泣きましたよ。」
「泣きすぎ。」
「takさんは?」
「実は…「魔女の宅急便」。」
「えー!?」
社会人になって最初の盆休みのことだった。その頃の僕は学生時代に描いていた社会人生活と現実とのギャップで、やや落ち込んでいた。
”オレっていったい何ができるんだろう?”
思い上がっていた訳じゃないけど、思った以上に難しいし、うまくいかない。”これだけ”しかできない自分を腹立たしく思い、さらにこれから先の自分が不安で仕方なかった。
そんな盆休みの最終日に、今はなき大分ロマンで一人でこの映画を観た。笑っちゃうだろう?それが宮崎アニメなんだなんて。
魔女と普通の父親との間に生まれた主人公キキ。魔女の世界のしきたりで13歳になったら自立するために旅に出なければならない。キキは海の見える街にお供の黒猫ジジを連れてやって来た。飛ぶことしか能のないキキは、空飛ぶ宅急便屋さんとして働くことになる。人々とのふれあいや様々な経験をして成長していく様子が鮮やかに描かれていく。
これまでの魔女っ子アニメの主人公が使う魔法は、他の人と違って”何でもできる”能力だった。それが彼女たちを視聴者憧れのヒロインとするのに不可欠な要素だった。ところがキキは飛ぶことしかできない。しかも物語の途上でその力さえ失ってしまう。これは普通に暮らしている僕らが「これしかできないから・・・」と健気に頑張る姿と何ら変わらない。キキの一生懸命さに、僕はいつしか”これだけ”しかできない自分を重ねていた。元気に立ち直るラストに僕は心の中で拍手した。今の自分をこれ以上励ましてくれる映画があるだろうか?そう思った。映画館の片隅で僕は泣いていた。
今でも ♪やさしさに包まれたなら を聴くと、その時の気持ちを思い出す。僕は宮崎アニメで何が好き?と尋ねられると、「ナウシカ」や「ラピュタ」よりも「魔女の宅急便」をまず挙げてしまう。これがその理由なんだ。
「崖の上のポニョ」を観た人が数名いて、こんな話になった。
「あれ観て泣いたって人がいるんだけど…。」
「私はビミョーだったなぁ。」
「泣けたジブリアニメって何でした?」
「そりゃ「ほたるの墓」でしょ。何度観ても泣いちゃいます。」
「あれ、観るのが怖いんだよねぇ。」
「妹が元気なところを観ても、その先がどんなにかわいそうか考えて泣いたりするんですよ。」
「「おもひでぽろぼろ」は?」
「あれは泣く映画じゃない。でも主題歌よかった。」
「トトロも泣きましたよ。」
「泣きすぎ。」
「takさんは?」
「実は…「魔女の宅急便」。」
「えー!?」
社会人になって最初の盆休みのことだった。その頃の僕は学生時代に描いていた社会人生活と現実とのギャップで、やや落ち込んでいた。
”オレっていったい何ができるんだろう?”
思い上がっていた訳じゃないけど、思った以上に難しいし、うまくいかない。”これだけ”しかできない自分を腹立たしく思い、さらにこれから先の自分が不安で仕方なかった。
そんな盆休みの最終日に、今はなき大分ロマンで一人でこの映画を観た。笑っちゃうだろう?それが宮崎アニメなんだなんて。
魔女と普通の父親との間に生まれた主人公キキ。魔女の世界のしきたりで13歳になったら自立するために旅に出なければならない。キキは海の見える街にお供の黒猫ジジを連れてやって来た。飛ぶことしか能のないキキは、空飛ぶ宅急便屋さんとして働くことになる。人々とのふれあいや様々な経験をして成長していく様子が鮮やかに描かれていく。
これまでの魔女っ子アニメの主人公が使う魔法は、他の人と違って”何でもできる”能力だった。それが彼女たちを視聴者憧れのヒロインとするのに不可欠な要素だった。ところがキキは飛ぶことしかできない。しかも物語の途上でその力さえ失ってしまう。これは普通に暮らしている僕らが「これしかできないから・・・」と健気に頑張る姿と何ら変わらない。キキの一生懸命さに、僕はいつしか”これだけ”しかできない自分を重ねていた。元気に立ち直るラストに僕は心の中で拍手した。今の自分をこれ以上励ましてくれる映画があるだろうか?そう思った。映画館の片隅で僕は泣いていた。
今でも ♪やさしさに包まれたなら を聴くと、その時の気持ちを思い出す。僕は宮崎アニメで何が好き?と尋ねられると、「ナウシカ」や「ラピュタ」よりも「魔女の宅急便」をまず挙げてしまう。これがその理由なんだ。
魔女の宅急便 角野栄子 ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2001-06-08 売り上げランキング : 377 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
動物で涙をそそる映画は苦手だ。しかし実話の映画化が多い分野だけに、一概に批判はできない。だって、いい話なんだもの、基本的には。でも映像化されることで、何かあざとさを感じてしまう。きっと80年代青春組には、「子猫物語」や「南極物語」の印象が強いせいだろか。
最近製作された「マリと子犬の物語」にしても、しかり。山古志村を襲った大地震で村に取り残された母犬と3匹の子犬の物語・・・と聞いて、あぁまた泣かせる為の映画・・・とどうしても主観が入ってしまう。いい話だとわかっているし、実話であることの尊さもわかっている。でも、映像化され、商業ベースに乗る時点で、純粋な感動とは異質なものになってしまう気がするのだ。もちろん、現場のスタッフやキャストはそんなこと考えて撮ったり演じたりはしていないだろうけど・・・。
ところが先日。うちのルーク・スカイウォーカー(9歳児)が、「マリと子犬の物語」の原作本を図書館で借りてきた。僕にも読んでくれ、と言うので、いざ読んでみた。やはり動物の健気な行動や懸命に飼い主を救おうとする行動には泣かされる。いい話だ。でも僕はそれ以上に、父と子の関係、そこで語られた言葉にいたく感動した。飼い犬のマリを救おうと崩壊した村に行こうとする少年に、
「おれはお前が大事なんだ!。」
と叫ぶ父親。ここにはほとほと泣けた。
配偶者アミダラMが言う。
「あら、動物ものはどうのこうの言ってたくせに、本読んで泣いてるじゃない。」
彼女はさらに続けた。
「そういえば、昔「マリリンに逢いたい」の予告編を見て泣いた、って言ってなかったっけ?。」
「・・・!」
そうだった。あれは沖縄あたりの民宿で飼われている犬が、3キロも泳いで別の島にいる雌犬に会いに行く、という実話を映画化したもの。これは当時ワイドショーでも頻繁に流れていたし、海外でも報道された出来事。ところがマリリンという雌犬はいなくなってしまう。映画化されたその予告編では、マリリンがいなくなってもまだ泳いで島へ渡る犬に女の子が
「もうマリリンはいないのよ!」
と叫ぶ場面が流れる。バックに流れたのが、荻野目洋子が歌うこの映画のエンドテーマ「DEAR コバルトの彼方に」だった。敬遠しているはずの動物映画だが、予告編で泣くとは・・・。でもそれはあの犬の健気な行動にある。同じ♂として共感したのだ、多分。
最近製作された「マリと子犬の物語」にしても、しかり。山古志村を襲った大地震で村に取り残された母犬と3匹の子犬の物語・・・と聞いて、あぁまた泣かせる為の映画・・・とどうしても主観が入ってしまう。いい話だとわかっているし、実話であることの尊さもわかっている。でも、映像化され、商業ベースに乗る時点で、純粋な感動とは異質なものになってしまう気がするのだ。もちろん、現場のスタッフやキャストはそんなこと考えて撮ったり演じたりはしていないだろうけど・・・。
ところが先日。うちのルーク・スカイウォーカー(9歳児)が、「マリと子犬の物語」の原作本を図書館で借りてきた。僕にも読んでくれ、と言うので、いざ読んでみた。やはり動物の健気な行動や懸命に飼い主を救おうとする行動には泣かされる。いい話だ。でも僕はそれ以上に、父と子の関係、そこで語られた言葉にいたく感動した。飼い犬のマリを救おうと崩壊した村に行こうとする少年に、
「おれはお前が大事なんだ!。」
と叫ぶ父親。ここにはほとほと泣けた。
マリと子犬の物語 ひろはた えりこ 桑原 眞二 大野 一興 汐文社 2007-11 売り上げランキング : 33936 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
配偶者アミダラMが言う。
「あら、動物ものはどうのこうの言ってたくせに、本読んで泣いてるじゃない。」
彼女はさらに続けた。
「そういえば、昔「マリリンに逢いたい」の予告編を見て泣いた、って言ってなかったっけ?。」
「・・・!」
そうだった。あれは沖縄あたりの民宿で飼われている犬が、3キロも泳いで別の島にいる雌犬に会いに行く、という実話を映画化したもの。これは当時ワイドショーでも頻繁に流れていたし、海外でも報道された出来事。ところがマリリンという雌犬はいなくなってしまう。映画化されたその予告編では、マリリンがいなくなってもまだ泳いで島へ渡る犬に女の子が
「もうマリリンはいないのよ!」
と叫ぶ場面が流れる。バックに流れたのが、荻野目洋子が歌うこの映画のエンドテーマ「DEAR コバルトの彼方に」だった。敬遠しているはずの動物映画だが、予告編で泣くとは・・・。でもそれはあの犬の健気な行動にある。同じ♂として共感したのだ、多分。
マリリンに逢いたい 野沢尚 野沢尚 松竹ホームビデオ 2005-12-22 売り上げランキング : 14642 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
近頃、満足できる映画雑誌ってないよなぁ。ハリウッド映画一辺倒では困るし、カルト映画ばかりでも困る。僕は節操なくクラシックも好きだし、ヨーロッパ映画が好きだ。スピルバーグよりもウディ・アレンが好きだ。あぁ、そういう趣味を満足させてくれる映画雑誌、いや特集でもいい。
今月号の「cut」の特集は「このロマンスに溺れたい 恋愛映画ベスト30」。へっ、どうせ「タイタニック」や「プリティ・ウーマン」さ。僕のそうした予想は裏切られた。もちろん「ローマの休日」を始め、定番はたくさん選出されている。でもそこには、トリュフォーの「突然炎のごとく」、大好きな大好きな「エターナル・サンシャイン」、ケイリー・グラントの「めぐり逢い」、大好きな「恋人たちの予感」。おおぉー、立ち読みしながら僕は声をあげてしまった。しかも第1位は「アニー・ホール」!。うっわー、この幅広さは僕の趣味じゃん!。ピンクのでっかいハートが描かれた表紙を恥ずかしく思いながらも、レジへ向かった。
「これください。」
あっ!裏表紙の広告は、ベッカムがアルマーニのブリーフ1枚の下着姿・・・。見ようによっては。これってゲイ雑誌に見えなくもねぇか(汗)。
いやぁ、内容は満足いくものでした。「Sweet Rain 死神の精度」がらみで金城武クンのインタビューも載っていたけど、小西真奈美チャンの写真がまた雰囲気があってよかったぁ。
え?誰だよ、真奈美チャンのページの為に690円払ったんだろうって言うのは。何はともあれ、今月号。お勧めです。感想求む。僕も「お気に入り恋愛映画ベスト30」選出してみようかなぁ。
今月号の「cut」の特集は「このロマンスに溺れたい 恋愛映画ベスト30」。へっ、どうせ「タイタニック」や「プリティ・ウーマン」さ。僕のそうした予想は裏切られた。もちろん「ローマの休日」を始め、定番はたくさん選出されている。でもそこには、トリュフォーの「突然炎のごとく」、大好きな大好きな「エターナル・サンシャイン」、ケイリー・グラントの「めぐり逢い」、大好きな「恋人たちの予感」。おおぉー、立ち読みしながら僕は声をあげてしまった。しかも第1位は「アニー・ホール」!。うっわー、この幅広さは僕の趣味じゃん!。ピンクのでっかいハートが描かれた表紙を恥ずかしく思いながらも、レジへ向かった。
「これください。」
あっ!裏表紙の広告は、ベッカムがアルマーニのブリーフ1枚の下着姿・・・。見ようによっては。これってゲイ雑誌に見えなくもねぇか(汗)。
Cut (カット) 2008年 04月号 [雑誌] ロッキング・オン 2008-03-19 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
いやぁ、内容は満足いくものでした。「Sweet Rain 死神の精度」がらみで金城武クンのインタビューも載っていたけど、小西真奈美チャンの写真がまた雰囲気があってよかったぁ。
え?誰だよ、真奈美チャンのページの為に690円払ったんだろうって言うのは。何はともあれ、今月号。お勧めです。感想求む。僕も「お気に入り恋愛映画ベスト30」選出してみようかなぁ。
市川崑監督が亡くなった。
最近は「ユメ十夜」というオムニバスにも参加していたが、
金田一耕助ものを愛する僕としては、
長編の遺作となったのがあの「犬神家の一族」をリメイクだったことが
何やら総決算をしたような気がして、何とも意味深く思える。
90歳で撮りあげた作品だとは思えぬほど挑戦的だった。
ご冥福をお祈りします。
92歳市川崑監督死去、最後まで創作意欲(日刊スポーツ) - goo ニュース
監督作で好きだったのは・・・
★「犬神家の一族」(1976)
やっぱりこれかな。
最初から最後まで気が抜けない傑作ミステリー。高峰三枝子は貫禄でした。
リメイクも母親の哀しみがさらに色濃く出てよかった。
「獄門島」も「悪魔の手毬歌」も大好きな映画。
★「黒い十人の女」(1961)
「誰にでも優しいってことは、誰にも優しくないってことなのよ。」
山本富士子の台詞が耳に残る。
船越英二扮する女ったらしのテレビプロデューサーが、逆に女性達に復讐される傑作サスペンス。
岸恵子、宮城まり子、中村玉緒、岸田今日子・・・豪華な女優陣。
★「太平洋ひとりぼっち」(1963)
ヨットでの太平洋横断を成し遂げた堀江謙一の冒険を映画化。
石原裕次郎の一人芝居をじっと観る映画だが、まったく飽きさせない。
★「細雪」(1983)
谷崎潤一郎原作の映画化は数あれど、僕にとってはリアルタイムで観たのはこれ。
四人の女性それぞれの心情が丁寧に描かれた。
この映画の古手川祐子が特に好き。
やっぱり「ビルマの竪琴」を観ていないのが悔やまれる。
同時代的に観ているのは「鹿鳴館」「映画女優」「竹取物語」「天河伝説殺人事件」・・・。
山口百恵の「古都」の淡い映像の雰囲気も覚えてる。また観たいなぁ。
最近は「ユメ十夜」というオムニバスにも参加していたが、
金田一耕助ものを愛する僕としては、
長編の遺作となったのがあの「犬神家の一族」をリメイクだったことが
何やら総決算をしたような気がして、何とも意味深く思える。
90歳で撮りあげた作品だとは思えぬほど挑戦的だった。
ご冥福をお祈りします。
92歳市川崑監督死去、最後まで創作意欲(日刊スポーツ) - goo ニュース
監督作で好きだったのは・・・
★「犬神家の一族」(1976)
やっぱりこれかな。
最初から最後まで気が抜けない傑作ミステリー。高峰三枝子は貫禄でした。
リメイクも母親の哀しみがさらに色濃く出てよかった。
「獄門島」も「悪魔の手毬歌」も大好きな映画。
★「黒い十人の女」(1961)
「誰にでも優しいってことは、誰にも優しくないってことなのよ。」
山本富士子の台詞が耳に残る。
船越英二扮する女ったらしのテレビプロデューサーが、逆に女性達に復讐される傑作サスペンス。
岸恵子、宮城まり子、中村玉緒、岸田今日子・・・豪華な女優陣。
★「太平洋ひとりぼっち」(1963)
ヨットでの太平洋横断を成し遂げた堀江謙一の冒険を映画化。
石原裕次郎の一人芝居をじっと観る映画だが、まったく飽きさせない。
★「細雪」(1983)
谷崎潤一郎原作の映画化は数あれど、僕にとってはリアルタイムで観たのはこれ。
四人の女性それぞれの心情が丁寧に描かれた。
この映画の古手川祐子が特に好き。
やっぱり「ビルマの竪琴」を観ていないのが悔やまれる。
同時代的に観ているのは「鹿鳴館」「映画女優」「竹取物語」「天河伝説殺人事件」・・・。
山口百恵の「古都」の淡い映像の雰囲気も覚えてる。また観たいなぁ。
シルベスター・スタローンもお年なんだからよせばいいのに・・・
監督・主演で製作しているんだそうです、「ランボー4」。
↓これがその映像らしいのさ。
「ランボー4」トレーラー
びっくりした!。血なまぐさいのなんの。
アジア人ぽい敵の背後から近づくランボー。
「ランボー2/怒りの脱出」の頃なら、
サバイバルナイフで相手の喉かっ切って終わりのようなアクション場面が・・・首が飛ぶ。
トラックの荷台から運転席めがけてマシンガンを撃つ。
「ランボー3/怒りのアフガン」の頃なら、
トラックに弾痕が開いてお終いのような場面が・・・フロントガラス血まみれ。
スタローン、何があったの?。ここまでやって何が楽しい?。
なんか、嫌~なものをみてしまった気がするのです。
ベトナム帰還兵の厳しい現実とやり場のない怒りを表現した第1作。
ベトナムでMIA(戦闘中行方不明)となった兵士達の問題を提起した第2作。
好き嫌いはあるにせよ、どちらも心に残る映画だ。僕はアクションだけでなく、そのテーマに感動した。
それが4作目にしてどうだ?。まだ公開前だけに何とも言えないが・・・。
監督・主演で製作しているんだそうです、「ランボー4」。
↓これがその映像らしいのさ。
「ランボー4」トレーラー
びっくりした!。血なまぐさいのなんの。
アジア人ぽい敵の背後から近づくランボー。
「ランボー2/怒りの脱出」の頃なら、
サバイバルナイフで相手の喉かっ切って終わりのようなアクション場面が・・・首が飛ぶ。
トラックの荷台から運転席めがけてマシンガンを撃つ。
「ランボー3/怒りのアフガン」の頃なら、
トラックに弾痕が開いてお終いのような場面が・・・フロントガラス血まみれ。
スタローン、何があったの?。ここまでやって何が楽しい?。
なんか、嫌~なものをみてしまった気がするのです。
ベトナム帰還兵の厳しい現実とやり場のない怒りを表現した第1作。
ベトナムでMIA(戦闘中行方不明)となった兵士達の問題を提起した第2作。
好き嫌いはあるにせよ、どちらも心に残る映画だ。僕はアクションだけでなく、そのテーマに感動した。
ランボー シルヴェスター・スタローン リチャード・クレンナ ブライアン・デネヒー ジェネオン エンタテインメント 2004-06-25 売り上げランキング : 2953 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
それが4作目にしてどうだ?。まだ公開前だけに何とも言えないが・・・。