Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

SPY x FAMILY

2023-04-07 | テレビ・アニメ


夫婦で隠し事があってそれがスパイや殺し屋でした、と言うお話なら世間にいくらでもある。アンジーやブラピ、トム君の顔が浮かぶことだろう。だけどそこに子供という要素が加わり、偽装するのが家族となると事態は一変する。この作品の基本設定を聞いて、最初は「なんぼのもんじゃい」と思っていたが、気づくとどハマりしていて、全12話を長女とキャアキャア言いながら完走。

任務に忠実になればなる程、隠し事を貫こうと思えば思う程、世間から魅力的に映る家庭にならなければならない。そのギャップ、ジレンマ、スパイの立場を利用しまくった家庭円満作戦、受験合格作戦の数々が楽しい。

ロイド・フォージャーがひたすらカッコいい。ああいう色のスーツいいな、そー言えばバブル期にモスグリーンのスーツ持ってたな。ED曲歌ってる星野源もPVでこんな色のスーツ着てるな。007、ジェームズ・ボンドこそ男子の理想と育てられた僕だけに、ロイドのキャラクターに憧れる。ヘンダーソン先生と一緒に「エレガント!」と称えたくなる。

長女に言ってみた。
😏「将来男の子の母親になったら、こういう男になりなさいって、このアニメ見せるんやろ」
🧒🏻「いいかもね、ちち(アーニャの口調)」
まあ、もともとうちは"ちち""はは"と呼んでいたから違和感はないのだが。

わが家は一応お受験を経験しているので、両親と子供での面接の回は、嫌な記憶が頭をよぎる。
😐「オレが質問に答えてる時に、お前立ち上がって走り回ったんだぞ。覚えてるか?」
🧒🏻「知らない。覚えてないよ、ちち(アーニャの口調)」

ヨルさん(大好き)の特訓が成功しないオチも笑わせてくれる。
🧒🏻「ははの教え、役に立たない(ここまでアーニャの口調)…って、近頃マぁジそう思う」
😟「まぁまぁ」
早見沙織のボイスアクトは、落ち着きを感じさせるのに、少女のような茶目っ気もあるキャラを見事に演じていて好感。「平家物語」の建礼門院徳子もよかったしな。

隠し事があるかないかは別としても、世間が考えるよき家族を演じなければならない場面って人生について回ることは得てしてあるものだし、関係を守るために真剣になることはどこの家庭にもある。それはフォージャー家となんら変わらない。フツーじゃないのに、どこか共感できる不思議な感覚。









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ユー・メイ・ドリーム

2023-02-15 | テレビ・アニメ


鮎川誠と悦子(シーナ)の出会いから、シーナ&ロケット結成、ブレイクまでを描いたNHK福岡製作の地域ドラマ。シーナが亡くなった2018年に放送されたものを、鮎川誠の死去に伴い2023年2月に再放送。

地域ドラマは、全国放送では取り上げないテーマを扱う作品が多いが、単発だし物足りないものが多いのも現実。しかし、本作は挿入されるロックの名曲や当時の福岡の音楽シーンについての解説も巧みに盛り込まれていて、単に人情や家族愛のドラマにとどめていない。そして地元愛をたっぷり詰め込むのは、地域ドラマのお約束。これも方言コテコテ、ローカル地名も生々しく入ってくるから、全国放送じゃ伝わらないのでは?と心配になるw。

石橋静河がヒロイン悦子を好演。負けん気の強いキャラクターが最初のシーンから伝わってくる。グループサウンズのライブに行くのを大人に阻止され、夢中になれる音楽を大人は理解してくれない。ドアの向こうから聞こえてきたヤードバーズに惹かれて、誠と出会う場面。二人で音楽の話で盛り上がっていく様子が素敵だ。「電車男」で山田孝之が「マトリックス」を語り倒す場面みたいに、誠がブルースロックを話題に口が達者になる様子に、こっちまで表情がゆるむ。
「あんたはキース・リチャーズよりカッコいい♡」
そんなこと女の子に言われたら舞い上がっちゃうよ!😂。「好き」のベクトルが一致するのは男女の出会いでは大切なこと。そして音楽でつながれた絆はとてもとても強い。

悦子の妊娠、結婚を経て、生活という現実に悩む誠の生真面目な姿。悦子の厳格な父を演ずる松重豊の「東京で勝負してみんね」のひと言が事態を動かす。

今も続く若松の高塔山ロックフェスのきっかけは悦子のこんなひと言だったのか。アルバム「真空パック」のジャケット撮影シーンも再現してみせて、ラストはYou May Dreamを歌うライブシーン。二人の活躍の陰に、福岡の温かさがあったことが伝わる良作。父と娘が見つめる若戸大橋の場面は胸にくるね。

鮎川誠氏のご冥福を改めてお祈りいたします。




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ぼっち・ざ・ろっく!

2022-12-29 | テレビ・アニメ

若い頃を音楽と過ごした自分には、「ぼっち・ざ・ろっく!」はたまらなく愛おしい青春音楽アニメ。



最初からスキルの高い主人公が活躍する話は成長がなくて嫌い。しかし。このアニメのヒロイン後藤ひとりは、ギターすご腕なのになかなか活躍できない。それは周囲とうまくやれないコミュ障だから、陰キャだから。バンドメンバーとの日常や彼女のキャラが巻き起こす騒動を描いたストーリー。

(ごめんなさい、自分の話ですが)
大学時代に軽音楽系のサークルに入った時、変に陽気でノリのいい先輩方が怖くて仕方なかった。高校時代からオリジナル書いてて、幅広く音楽の知識も心意気も、拙いテクニックもあった(つもりの)僕。しかし、"コピーを突き詰めて演奏や情感から学ぶことこそ探究である"みたいな風潮があって、自作曲やりたい!とか絶対言えない空気があった。今で言うパリピ系の先輩方からはイジられたし、そういう関わりからはいつも逃げて回っていた。それでも、使える鍵盤弾きだとキャラも含めてだんだん理解されるようになった。

だからヒロイン後藤ひとりに共感できる自分がいる。彼女が乗り越えなければならない障害物は自分自身。「敵を見間違えるんじゃないぞ」とのひと言をかけられる回は泣くかと思った。好きなことをやっているはずなのに、僕も顔を上げられなかったんだもの。

ロックは反体制の音楽と呼ばれた時代もあった。一般に浸透するものとなってからも、社会や文化に様々な影響を与えてきた音楽だ。デビッド・ボウイがHEROSを歌わなかったら、ベルリンの壁崩壊はもっと先だったかもしれない。しかし現在の多様化した音楽シーンの中で、ロックはそうした位置づけではなくなっている。

それでも何かを打ち破るのがロック。後藤ひとりが少しずつ成長に向かう姿こそが、自分という壁を打ち破るロックなのだ。

それがロック、君のロック。
(これ、みうらじゅんの「アイデン&ティティ」に出てくるフレーズだ)

周囲の波長とうまく合わせられないし、妄想激しいから、突飛な言動をしてしまう。アニメはそこを痛々しいまでに描いてみせる。陰キャを笑いものにして、と不快に感じる視聴者もいるかもしれない。でもこのアニメは社会不適合者めいた存在にして笑いのネタにしてるのとは違う。その言動の背景にあるものをきちんと示してくれている。だから共感できるし、支持がある。

僕らだって、苦手な上司の前でドギマギしたり、得意なことをわかって欲しいけどチャンスがなかったり。そんな日々を過ごしてるじゃないか。何が違う、そんなに変わりはしないじゃない。

初ライブ回、「このままじゃ嫌だ!」演奏中に覚醒する場面のカッコ良さ。学園祭ライブでギターのトラブルを乗り越える妙技。君はまさにギターヒーローだ。ドラムの虹夏から「ぼっちちゃんのロックを聴かせてよ!」と言われるタイトル回収エピソードは泣けた。最終回のEDがアジカンのカバーとか、素晴らしいじゃん。

新しいギターを手にする最終回。本作のようなアニメがきっかけで、誰かが音楽を始めてくれたら嬉しい。「響けユーフォニアム」の時は久美子の立て看が、「バンドリ!」の時はRoseliaのポスターが楽器店を飾った。きっと今度はぼっちちゃんだ!w






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超訳百人一首 うた恋い

2021-12-06 | テレビ・アニメ






言葉を大切にする作品が好きだ。「うた恋」は百人一首のお話。古(いにしえ)の言葉を今どき現代人の共感を呼ぶように作るというのは、なかなか難しい。障子や御簾を挟んで、三十一文字で想いを伝え合うなんて、メールやSNS慣れした世代からすると焦ったくてしかたないかもしれない。

でも限られた言葉数で、込められた想いを読み取るって実にスリリング。しかも家や身分という不自由さの中で、恋する気持ちを密かに伝えるのだから、バレたら社会的な制裁を喰らうことだってありうる。道ならぬ色恋沙汰がバッシングされる昨今。確かに良くないことではあるけれど、節操がない人ばかりじゃなくて、真剣な想いがある人もいる。和歌で詠み込まれた気持ちに触れるのは、きっと学びになる。昔から思ってたけど、恋の和歌を授業で教える先生って、どう伝えるかって気をつかってたんだろうな。

「超訳百人一首 うた恋。」のアニメ版は、そうした百人一首の世界をわかりやすく届けてくれる。藤原定家を語り部に、名だたる人物の歌の裏にあるドラマが面白い。

平安時代の女性の生き方を描いた紫式部の回。今の時代にも通ずる生きにくさ。身分違いの恋に身を焦がす藤原道雅の回。二人を隔てるいろんな事情は、現代なら解決できるものでもない。定家と式子内親王のエピソードが特に好き。三十一文字の自由と、秘めなければならない苦しみが胸にグッとくる。

OP曲がロック、ED曲がラップというのに、放送当時の僕は違和感を感じていた。けれど、言葉を大事にする仕事であるのはジャンルが違えども同じ。







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冴えない彼女の育て方♭

2021-11-28 | テレビ・アニメ






全11話プラス#0、配信にて完走。

怒涛のラブコメ展開になるもの…と思って見始めたら、とんでもない刺激物だった。え?#0の全編サービス回や某時代劇のようなお約束入浴シーンのサービスカットにええ歳したおっさんが刺激されたのかって?

敢えて言おう!それは違うと!

…敢えて言うってことは少しは認めてるってことなんだけどね
(加藤恵風に読んでください)

いやもう、クリエイティブマインドにグサグサ刺さりまくる展開と台詞。誇りをもって物事に取り組むとはどういうことなのか。ハンパで終わるとはどういうことなのか。成し遂げる為の覚悟とはどういうものなのか。そしてその原動力となるものは何なのか。モノづくり系作品も数あれど、まさか「冴えカノ♭」がそこに着地するとは思わなかった。

追加された第3のルートをめぐる詩羽とのせめぎ合い、英梨々の根性に数回に渡って感動させられた後の冬コミ回。恵の痛烈なひと言にカウンターパンチを喰らったのは、倫也だけではなく僕らも同じだ。ゲームづくりに巻き込まれただけだったはずの恵が、クリエイター2人の間でどういう気持ちでいたのか。そして恵がいかに重要な存在になっていたのか。

2期後半の寂しさと葛藤と悔しさが入り乱れる展開に、どう着地するのかとハラハラ。そして恵があの坂の上で倫也に告げる言葉に涙。あんなこと言われたら泣く、ぜってぇ泣く。もう僕にとっても君はメインヒロインだ、僕の推しは君だ。うん。

そしてやっぱりラブコメ?という最終回の着地点が見事。倫也の鈍感ぶりにいいのか?と思いつつも、だからこその安心感でもある。

うーん、やっぱりみんな好き。
ダメじゃん、オレ💧



TVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』公式サイト

TVシリーズ第一期・第二期全25話を収録したBlu-ray Disc BOX 2019年9月25日(水)発売

 
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冴えない彼女の育て方

2021-11-26 | テレビ・アニメ






いわゆるハーレムアニメと呼ばれる男子願望系は数多く存在する。その多くの作品では、主人公の男子は女性に囲まれている状況に鼻の下を伸ばしている輩。こんなんだから今どきのアニメはけしからんという同世代もいるけれど、高校時代に「うる星やつら」で本格的にアニメ開眼した自分としては、諸星あたるに比べたら大したことないじゃん!と完全に免疫ができているようだ(笑)ついでに言うと、本編でほぼ流れないキャラソンを許容できるのも「うる星」の影響だと思うのだ。

話を戻そう。

ノイタミナ枠で放送された「冴えカノ」も御多分に洩れずいわゆるハーレム系。だが主人公の安芸倫也くんは、これまでのどっちつかずな主人公像とはひと味違う。恋愛ゲーム製作に類い稀なる情熱をもつ彼にとって、それぞれ才能あふるる周りの女子たちを恋愛の対象と思っていない。時々、オンナを感じてドキリとはするけれど、そこでガツガツ攻めたりはしない。一方で彼女たちは倫也にただならぬ思いを抱いているというのに。彼の鈍感ぶりと彼女たちのすれ違いがロマコメとして格段に面白い。そして、ストーリーが進むにつれて一般男子がもつであろう恋心やときめき、乙女心を少しずつ理解していく過程にキュンとくるのだ。まあ、最終回を迎えても、倫也くんが女心を学んだとは言い難いけど。

彼をとりまくヒロインたち、それぞれ個性があって、キャラの色分けができてるのが楽しい。ED曲のとおり、まさに「カラフル」。安野希世乃演ずる加藤恵が個人的にはお気に入り。坂道での出会いシーン、ショッピングモールの買い物のエピソードがいいね。あー、でも詩羽先輩とお泊まりの回はたまらんね。英梨々とロミオとジュリエットの回もよかったなー。美智留のバンドが空色デイズ演奏する回も名場面。

あー、もう、みんな好き。ダメじゃん、オレ(汗)



TVアニメ『冴えない彼女の育てかた』公式サイト

TVシリーズ第一期・第二期全25話を収録したBlu-ray Disc BOX 2019年9月25日(水)発売

TVアニメ『冴えない彼女の育てかた』公式サイト

 
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無実はさいなむ

2021-05-01 | テレビ・アニメ



返却日が迫ってたDVDがあったのに、このアガサ・クリスティ原作のドラマ「無実はさいなむ」の録画を見始めた僕は、結末が気になって仕方なくなった。結局DVDは観ずに返却して、全3話一気に完走。クリスティものがやっぱり好きだ。

5人の養子を迎えた資産家の夫婦。一家を仕切っていた妻レイチェルがクリスマスイヴの夜に殺害される。犯人とされて捕まったのは、養子の一人で気性の荒いジャック。殺害された時間にはアリバイがあると主張していた彼は刑務所で死亡。それからしばらくした頃、その晩にジャックを車に乗せたという男性が現れて、証言して無実を晴らすと言い始める。夫レイの再婚を控えてギクシャクしていた一家に衝撃が走り、少しずつそれぞれが秘めていた感情と事実が浮かびあがってくる。

アガサ・クリスティ作品の魅力は、謎解きまでの人間ドラマの深み。正面だって結末を見出す探偵役が存在しないこの作品。真実を突きつける痛快さはないけれど、その分だけ誰がこのモヤモヤを晴らしてくれるんだろうとドキドキする。過去の出来事と今を交差させながら進行する編集は、断片的な情報しか与えてくれない。しかも第1話冒頭で示される事件の顛末は、ダイジェストにも程があると怒りを覚えそうな短さ。そこで観客に与えられた事件の概要は新聞記事で読んだ程度のものでしかない。そこに新事実が次々と示されていく。事実が示される第1話、話がこじれる第2話。そしてあの夜起こったことを時系列に初めて示し、落とし前をつける第3話。この構成はなかなか。ハッピーエンドのようで底知れぬ怖さも感じるラストシーン、お見事。

ビル・ナイ御大が謎めいた人物を淡々と演じる。「マイ・ブックショップ」の屋敷に閉じこもった老人役とは、また違った抑えた演技で味わい深い。事件をかき乱す長女の夫である負傷した軍人役、マシュー・グードが「イノセントガーデン」を思いださせる怪しさで好演。

原作とは結末が違うのか。挑んでみようかな。見応えのあるドラマ化でした。
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映像研には手を出すな!

2020-10-18 | テレビ・アニメ


TVアニメ「映像研には手を出すな!」全12話完走。

湯浅政明監督の表現力と、原作が持つ狭いのにとてつもなくディープな世界観が絶妙にマッチした傑作。ヲタクを勇気づける作品との感想は多いけれど、何事であってもディープにのめり込む人の姿はカッコいいことを教えてくれる。そういう意味では、湯浅監督の「ピンポン THE ANIMATION」にも通ずる痛快な作品。

日常の風景をアニメの設定画のように描いて妄想に耽っていた浅草みどりは、自分が思い描く最強の世界をアニメにしたいと思い立つ。彼女の唯一の理解者でお金になることが大好きなビジネス発想の金森さやかと、アニメ研の上映会で出会ったカリスマ読者モデル水崎ツバメという三人は、映像研を立ち上げて独自のアニメーション製作に乗り出す物語。

湯浅政明という表現者を得たことで、この原作は翼を手にした。浅草のイマジネーションが炸裂する空想場面では、ラフなスケッチ風の作画にすることで、スケッチブックの上にあっただけの世界が無限の広がりを得ていく。ニッポンアニメのクオリティは、この物語で描かれるようなクリエイターの情熱がある。これまで見た作品にも、これから出会うであろう作品の向こう側にもそんな人たちがいるんだ。

初回の冒頭、明らかに「未来少年コナン」である別タイトルのアニメを見ながら、アニメが好きになる瞬間が描かれた。僕らもこのシーンで完全に心を掴まれた。生徒会の予算審議委員会での作品上映がある第4話では、作品が多くの人の心を掴む瞬間がど迫力で描かれる。この2回だけでご飯何杯でもいけちゃいそう。

一方で三者三様の成長物語であることも、作品をヲタ色だけにとどめない重要な要素。特に水崎がアニメはダメという親の反対を乗り越えて理解される第8話、金森が商魂を身につけたルーツが語られる第9話には涙誘われる。エロさ皆無の銭湯のエピソードや、幼い水崎が夢中になった水の動きのエピソードでは、湯浅監督独特の水の表現も素晴らしい。

声優初挑戦の伊藤沙莉、ハスキーな声が大好き。昨年、番組の公開収録で見られたのはラッキーでした♪

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ダーリン・イン・ザ・フランキス

2018-07-14 | テレビ・アニメ


アニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」全24話鑑賞。
始まった頃は、管理された未来社会のディストピアなお話、と思っていたが
意外にもこんな感動的で壮大なお話になるとは想像していなかった。
長女レイアは「火の鳥宇宙編」級のエンディングに呆然。
「今日はもう他のアニメ見られない。すっごい感動した。」と言って余韻に浸っている。

一方、僕はいろんなSF作品を見たり読んだりしてこの年齢になってるおっきい子供なもんだから(恥)、
近頃は何を観ても作品に既視感を感じることが多い。

だけど「ダリフラ」はそれを見事に裏切り続け、
例えば「あぁ、ここエヴァっぽい。ここはグレンラガンぽい。」と感じる部分があっても、
そう言わせないオリジナリティーがある。
スタッフの努力を感じる。

中島美嘉×HYDEのOP主題歌、
女性キャストによるアイドルユニット的なED曲(最初の「トリカゴ」は特に素晴らしい)も魅力的だった。
謎の美少女ゼロツーを演ずる戸松遥の名演。
時にファンタジーであり、時に青春群像劇であり、時にグロテスクなまでのハードな近未来SF。
なかなかの良作である。

公式サイト:https://darli-fra.jp/

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ダーリン・イン・ザ・フランキス 3(完全生産限定版) [DVD] ダーリン・イン・ザ・フランキス 4(完全生産限定版) [DVD]




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ブラック★ロックシューターを見た

2012-03-03 | テレビ・アニメ
ノイタミナ枠アニメ「ブラック★ロック・シューター」を録画してあった第2話まで見た。

現実世界で体験する悩みや葛藤は、心の中の孤独な戦い。
それを強烈なイマジネーションでビジュアル化してるのがすごいね。
着想が面白い。

そもそもネット上に発表されたイラストにインスパイアされたボカロ楽曲が生まれて、物語に発展していったんだとか。
いやはやすごい時代だな。

人は誰もがいろいろ心に抱え込んで生きてる。
自分でそれを感じてるなら、このアニメにきっと共感できるだろう。

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