◼️「誘惑の恋人たち/FaHarbor」(1996年・アメリカ)
監督=ジョン・ハドルス
主演=ジム・トゥルー・フロスト ジェニファー・コネリー エドワード・アタートン
別荘で一緒に過ごそうと集まった8人の男女をめぐる群像劇。この映画以外に目立った作品がないジョン・ハドルス監督は、製作・脚本も手がけている。8人以外に登場人物はなく、舞台劇のような雰囲気の映画である。そのためか私小説のようにも感じられる。
登場人物の一人に落ち込み気味の映画監督が出てくるが、もしかしたら自分自身の投影なのかなと思ってみたりする。もしかしたら、実在の誰かへのラブレターなのかもしれない。ジェニファー・コネリー演ずるエリーと映画監督君との会話や展開・・・おそらく監督自身はたいへんな思い入れを持った物語なんだろうけど、観ているこっち側にはどうも響かない。エリーが、その映画監督のために自分のシナリオを書き換えるラスト。自分への愛情を知った彼女の行動なんだろうけど、どうも観ていてしっくりこない。ジェニファーのファンでも最後まで観るのには気力がいる映画ですな。
「いちげんさん」で鈴木保奈美の相手役を演じたエドワード・アタートン、「スペース・カウボーイ」でNASAの女性職員を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンも出演。それにしても・・何じゃ、この邦題。