Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

レッドクリフ Part1

2008-11-15 | 映画(ら行)

■「レッドクリフ/赤壁(Red Cliff)」(2008年・アメリカ=中国=台湾=日本=韓国)
監督=ジョン・ウー(呉宇森)
主演=トニー・レオン 金城武 チャン・フォンイー チャン・チェン ヴィッキー・チャオ

 ジョン・ウー監督念願の映画化ということで、前評判も高かった本作。巨費を投じただけあって、期待に違わず迫力のある映画であった。劉備の子供を助けるエピソードから始まるのだが、「三国志」は熱心なファンがあまりにも多いだけに、このエピソードから始まるのか!?と不満に思った方もいたのではなかろうか。配役に関しては、ファンそれぞれにイメージがあるだろうから不満を持った人もいたかもしれない。実際、トニー・レオンは当初諸葛亮孔明を演ずる予定だったときくし、チョウ・ユンファにも出演のオファーがあったと聞く。僕はトニー・レオンが他の映画でも見せる”静かなる激情”が好きなだけに、周瑜は適役だと思えた。しかし一緒に観た同伴者は「ゴリ(ガレッジセール)みたいな人・・・」と一言。う~む。金城武の孔明は知的でよかった。関羽と張飛はちょっとデフォルメされた風貌。朝青龍みたいな関羽は特にかっこよかった。

 激しいアクションでぐいぐい引っ張ってくジョン・ウー演出に僕らはスクリーンに引き込まれていく。お約束の白い鳩の登場は「ここかぁ!」と思ったし、二丁拳銃めいた二刀流も見られた。でも個人的には中村獅童がジェットストリームアタックばりのアクションをみせる場面。思わず声出しちゃったもんね(恥)。僕は「三国志」にあまり詳しくない。横山光輝のコミックもアニメも見たことがな かったくらいなのだが、最近になって中学生向けの文庫版で読み始めた(まぁお話の基本を理解するにはそれくらいからでちょうどよかったかも)。

 見せ場も多く満足できる内容だったのだが、 観客の予備知識を期待してか、何のために男たちが戦うのか を詳しく語ることには力を注いでいない。故に問答無用のオープニングと展開ではあった。でもそれはそれでよかったのかもしれない。説明ぽい部分は、題材が題材だけに入れるとクドくなってしまったことだろう。

 それにしても続編が実に楽しみだ。中でも曹操の戦いの目的でもある小喬の存在が気になる。夫への愛と平和とを賭けて彼女がとる行動は・・・。 こんな男だらけの映画でも女性に興味がいっちゃってる僕は、ダメ?。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする