Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

Greatest Albums(その61) Hold Me Tight/安部恭弘

2008-11-16 | 僕のGreatest Albums
 音楽的に極めて雑食性であると言われ続ける私、takの音楽的ルーツを、お気に入りのアルバムを通じてさぐるこの企画(これまでの目次はこちら。1アーティスト1枚の原則に従い、100回をめざしておりまする。61枚目はニッポンAORの名盤。

曲名リスト
1. We Got It!
2. Season
3. I Love You
4. 裸足のバレリーナ
5. Hold Me Tight
6. CAFE FLAMINGO
7. SINGLE ROOM
8. BAD BOY
9. FUNNY LADY
10. MANHATTAN

 高校時代のこと。友人がレンタルレコード店であるオムニバスのアルバムを借りてきた。タイトルは「ASPEC SPECIAL」。ヨコハマタイヤのCFで使われたシティポップスのオムニバスだ(CD化熱望!)。収録されているのは、寺尾聰、井上鑑、稲垣潤一、小柴大造とエレファント・・・。このアルバムを録音したカセットは何度聴いたかわからないし、関連アーティストを次々と聴くことになり、音楽の世界が広がったのであった。音楽を通じて仲良かった友人たちとこれ聴いて「かっちょいいよね~」と言い合っていたものだ。キーボーディスト井上鑑を好きになったのもこれがきっかけだ。

 収録曲の中でも特に僕らの耳を捉えて放さなかったのは、A面・B面の最初を飾る安部恭弘の「We Got It!」と「Cafe Flamingo」。スポーツカーの勇姿を飾るにふさわしい疾走感を持った楽曲で、稲垣潤一の「ドラマティックレイン」はよく飛ばして聴いていたけど、この2曲は繰り返しリピート再生していたものさ。

 当然、オリジナルのアルバムにも手を出した。甘いメロディーと歌声なれどその奥には愛する女性に対する”優しい男の強い意志”が感じられた。作詞は松本隆。「裸足のバレリーナ」などミディアムナンバーが雰囲気があって素晴らしいし、ラストを飾る「Manhattan」の都会的なムードに、学ラン高校生は身悶えする程大人のかっこよさを感じた。こんな曲書きたい!。僕は心底そう思ったし、実際高校時代に書いたオリジナル曲にはこのアルバムの影響を感じさせるものが少なからずある。

 セカンドアルバムの「Moderato」も名盤。特に「Rainy Day Girl」には泣いた。特にファンから評価が高い3枚目「Slit」には「アイリーン」「Double Imagintion」が収められている。この頃の音楽、改めて聴き直したいよなぁ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする