tak、ひさしぶり。
もうミニスカートを見ると「けしからん」と言うクセは治りましたか?毎日のように怒っていたtakをなつかしく思います。
takに私が「何かドキドキしないのよね。最初からだけど」と冷たく言ってお別れすることになったあの日から、もう27年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。
お手紙を書いたのは、とくに用事があるわけではないんです。ただふと思い出して懐かしかったので、思いつくままに手紙に書こうと思いました。ふふ。驚いたかな?
今振り返って考えてみると、あのころの私ってtakに迷惑かけてばかりでしたよね。でも、いつもツンツンしてる私にtakは「おまえの純粋さは分かっているから」なんて言ってくれて、少し引いたけど、なんだか心温まったのを覚えています。当時クラスメイトと浮気していた私はフクザツな気持ちではあったけれど、そんな風に言ってくれる人はいなかったから。
そうそう、私はともかくtakにとっては初恋の相手が私だったんですよね。なんだか最初のころからやけに私に馴れ馴れしくて、やたらと私の体を触っていましたね。絶対将来タイホされるって思ったけど、まだ警察沙汰にはなっていませんか?
takは付き合った当初から思いやりに溢れていて、「一生おれについてきてもいいよ。女はおまえ一人でいいから」と言ってくれましたね。何様かと思いましたが、すごく嬉しくもありました。その後、結局何人にそのセリフを言ったんですか?それからのこと知りたいです。
takと付き合えて本当によかったなぁと思うところは、「恋愛をしないほうが楽なときもある」ということを学べたことです。takと別れた後、恋愛依存の私が「もうしばらくは恋はいいや」と思えたのは、とても大きいことです。ありがとう。
いろいろ書きましたが、私はtakのことがそれでも好きでした。これからもtakらしくいられるよう、あと女の子にすぐ手品を披露するのはそろそろやめて(笑)、幸せをふりまいてください。
またいつか会いましょう。では。
P.S. takが誕生日にくれた下着、そろそろ捨てていいですか?
☆
・・・って手紙をもらいました。
あの頃、僕はずいぶん危ないヤツだと思われていたんだろうか(汗)。
でも、今思うのは、僕はもっと彼女に対して「好きだ」という気持ちを、もっともっと素直に表現できればよかったのかな。それは、きっと間違いないんだろう。最後に会ったときに、駅のホームで「行ってらっしゃい」って言葉をくれた後、僕は一人で列車の席で泣いたんだ。
皆様もこちらでお試しを。
初恋の人からの手紙
なーんだ(笑)。