■「彼らが本気で編むときは、」(2017年・日本)
監督=荻上直子
主演=生田斗真 桐谷健太 柿原りんか ミムラ 小池栄子
「かもめ食堂」で知られる荻上直子監督の新作「彼らが本気で編むときは、」鑑賞。
奔放な母親が家に帰ってこなくなったことから、小学生のトモは叔父トキオの元へ。
トキオおじさんはトランスジェンダーの恋人リンコと暮らしていた。
3人の生活を通じて、トモの成長が描かれる良作。
トランスジェンダーの現実について踏み込み方が足りないとか様々な意見はあるようだ。
しかし、荻上監督作品の魅力はほんのり温かい人間関係だし、この映画の主人公はあくまで小学生トモだ。
台詞の端々やエピソードにも現実の厳しさは見え隠れするし、この映画にはそれで十分。
男性から切り落とした一部が、その後どう扱われるのかにもちゃーんと触れている。
決して現実から逃げてない。
それに、悔しさや悲しさを日々耐えながらやり過ごそうと頑張ってるのは、
映画でも描かれるように男も女も大人も子供もない。
それがこの映画のテーマだし、共感を呼ぶところだ。
偏見なのは重々承知だが、
僕はキャスティングにジャニーズ枠がある映画やドラマを避ける傾向にある(但し「必殺仕事人」と「図書館戦争」は除く)。
多分、多くのアイドルな出演者の為に、作品の設定が捻じ曲げられるように感じているからだろう。
しかし、今作で難役リンコに挑んだ生田斗真クンの頑張りは、なかなかどうして立派じゃない!。
映画の終盤には母性すら感じさせる演技はお見事。
これまで避けていた彼の「人間失格」、観てみようかなw
生田斗真がトランスジェンダーの女性に『彼らが本気で編むときは、』予告編
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