繁忙期の仕事帰り。本日の通勤BGMは斉藤和義の新作「55 STONES」。コロナ禍の2020年に彼が何を考えていたのか、何をして過ごしていたのか、何が楽しかったのかが伝わる作品集。
オープニングを飾るのはYMOの名曲BEHIND THE MASK。かつてマイケル・ジャクソンやエリック・クラプトンもカバーしたニッポンのテクノを、オリジナルにほぼ忠実にギターの多重録音で奏でる。
僕と同い年だからYMOは真剣に聴いてた世代。外出自粛で家にずっといたら、こんなこと試したくなるよなー…。自分もこの曲打ち込んでやったことあるだけにすっごく共感。
でも気づいて欲しい。この曲を選んだ本当の理由は、マスクで半分顔を覆い続けた2020年だから。みんなマスクの向こうで何を考えていたんだろう。
♪ 緊急事態宣言が…で始まる8分に及ぶ大作2020 DIARYは、そんな年の生活を綴った作品。政治への不満、鬱憤をネットでぶちまける人々を歌いつつ、この最中に働いている人々への感謝と会いたい人への素直な気持ちが心に響く。窓の外の青空と、僕らのなんとも言えない気持ち。
心のつぶやきみたいな歌詞が散りばめられたセルフレコーディングの曲が多い中、バンドで演奏されたのがBoy。この曲のはじけっぷりがとにかく心地よい。こんな演奏を安心して目の前で見られる日が早くきますように。