◼️「コードネームはファルコン/The Falcon And The Snowman」(1985年・アメリカ)
監督=ジョン・シュレシンジャー
主演=ティモシー・ハットン ショーン・ペン リチャード・ダイサート デビッド・スーシェ
神学校を退学した主人公クリスは、元FBIの父親から軍需産業関連の会社を紹介された。やがて国家機密に関わる通信部に配属された彼は、他国に働きかけるアメリカという大国のエゴを日々目にして疑問を抱くようになる。彼は麻薬密売に手を染めたことのある幼なじみドールトンを経由して、ソビエトに情報を売ることを思いつく。
スパイサスペンスと紹介されるが、主人公2人は別にCIAみたいな組織の人間ではない。弱い国いじめのような状況を憂えての気持ちから、極秘情報の横流しを思いついただけの者。それが「金をとればプロだよ」とソビエト大使館員から凄まれてしまう。東西冷戦時代の対立の怖さ。
この映画が面白いのは、情報をめぐるかけ引きだけでなく、日常の人間関係が崩壊していく様子が丁寧に描かれていることだ。それだけにラストで母親が回想するわずかなシーンがグッとくる。実話に基づく話ではあるし、それを知らずとも最後にはバレて2人が窮地に立たされる結末は想像がつく。金持ちのお坊っちゃまなドールトンが見ていて危なっかしくて仕方ない。次第に家族の信頼を失っていくのが痛々しい。80年代のショーン・ペンはこういうチャラけた役がイメージ通り。一方クリスは情報を売ることで結局何を成し遂げたいのか、観ていて彼の気持ちが掴みきれない。父親への反抗心、アメリカ裏政治への怒りが背景にあるのだろうが踏み込めていない。秘密厳守を貫けないのならば、告解で秘密を打ち明けられる神父なんてそもそも無理だったのかもしれないな、と思った。
ティモシー・ハットンのファッションが気になった。企業で働き始めた場面のブラックデニムにカジュアルシャツ、細めのタイと黒ベストのコーデ。次の面接シーンではカーキ色のパンツに落ち着いた色のジャケットと赤い派手めのネクタイの合わせ。あーこれ好き。真似したい😏
ソビエト大使館員はヒゲのないデビッド・スーシェが演じる。ポワロとは違ったずる賢さを見せて貫禄の演技。「フットルース」のロリー・シンガーがティモシーの相手役。特に目立つ場面もなくストーリー上でも添え物なのが残念。
音楽担当はギタリストのパット・メセニー。主題歌This Is Not Americaを歌うのはデビッド・ボウイ。通信部でのゆるーい仕事場面では、アヴェレージ・ホワイトバンドのPick Up The Piecesが流れる。オフィスのシュレッダーでカクテル🍸を混ぜ合わせるのはびっくり🫢
スパイサスペンスと紹介されるが、主人公2人は別にCIAみたいな組織の人間ではない。弱い国いじめのような状況を憂えての気持ちから、極秘情報の横流しを思いついただけの者。それが「金をとればプロだよ」とソビエト大使館員から凄まれてしまう。東西冷戦時代の対立の怖さ。
この映画が面白いのは、情報をめぐるかけ引きだけでなく、日常の人間関係が崩壊していく様子が丁寧に描かれていることだ。それだけにラストで母親が回想するわずかなシーンがグッとくる。実話に基づく話ではあるし、それを知らずとも最後にはバレて2人が窮地に立たされる結末は想像がつく。金持ちのお坊っちゃまなドールトンが見ていて危なっかしくて仕方ない。次第に家族の信頼を失っていくのが痛々しい。80年代のショーン・ペンはこういうチャラけた役がイメージ通り。一方クリスは情報を売ることで結局何を成し遂げたいのか、観ていて彼の気持ちが掴みきれない。父親への反抗心、アメリカ裏政治への怒りが背景にあるのだろうが踏み込めていない。秘密厳守を貫けないのならば、告解で秘密を打ち明けられる神父なんてそもそも無理だったのかもしれないな、と思った。
ティモシー・ハットンのファッションが気になった。企業で働き始めた場面のブラックデニムにカジュアルシャツ、細めのタイと黒ベストのコーデ。次の面接シーンではカーキ色のパンツに落ち着いた色のジャケットと赤い派手めのネクタイの合わせ。あーこれ好き。真似したい😏
ソビエト大使館員はヒゲのないデビッド・スーシェが演じる。ポワロとは違ったずる賢さを見せて貫禄の演技。「フットルース」のロリー・シンガーがティモシーの相手役。特に目立つ場面もなくストーリー上でも添え物なのが残念。
音楽担当はギタリストのパット・メセニー。主題歌This Is Not Americaを歌うのはデビッド・ボウイ。通信部でのゆるーい仕事場面では、アヴェレージ・ホワイトバンドのPick Up The Piecesが流れる。オフィスのシュレッダーでカクテル🍸を混ぜ合わせるのはびっくり🫢