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キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス

2024-11-16 | 映画(ら行)


◼️「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」(1995年・日本)

監督=白土武
声の出演=栗田貫一 小林清志 井上真樹夫 増山江威子 安達祐実

劇場版第5作(「風魔一族の陰謀」を4作目としたカウント)の本作は、栗田貫一がルパンを演じた最初の作品。公開前は山田康雄でキャストが発表されていたが、復帰に至らず帰らぬ人となってしまった。ものまね芸人だった栗田貫一がその後継者となった重要作。

ノストラダムスの予言書を信じるカルト宗教団体と、アメリカ大統領選挙に立候補しようとしている大富豪ダグラスが予言書をめぐって対立する。ダグラスの娘ジュリアが、ルパンが盗んだダイヤ入りぬいぐるみを持ち去る。ジュリアの教育係として雇われていた峰不二子。ジュリアを教団が誘拐したことで、ルパンら面々も事件に巻き込まれてしまう。

製作当時はノストラダムスが世界破滅を予言した1999年を目前にした時期。しかもオウム真理教による地下鉄サリン事件がまさに1995年という偶然も重なり、今観ると湾岸戦争後の不穏な空気を思い出させる。さらに地元にタワーと呼ばれる巨大建造物を所有している大富豪が大統領選挙に出馬するのは、今観るとどうしてもドナルド・トランプを想像してしまう。決してそこを狙って製作した作品ではないのに。

結果的にルパン一味が人助けする展開ではあるのだが、全体的なストーリーは決して軽いものではない。富豪一家のドラマ、一時的に記憶を失った不二子、老金庫破りの末路とけっこうハードなエピソードが用意されている。1996年に金曜ロードショーで放送された録画を初めて観た頃は、当時人気子役だった安達祐実のキャスティングと人助けするお話に「こんなんルパンじゃない」と冷めた見方をしていた。2024年8月に配信で再鑑賞。今観ると、「あぶ刑事」の柏原寛治と伊藤俊也監督の脚本は練られたものとの印象を受けた。

当時も思ったけれど、ダグラス財団タワーの金庫階から地上に落とされる場面、高所恐怖症の僕にはキツい😖。テレビでよかったかも…w。本作のキャラデザはかなり好み😋PART2世代だもん、やっぱりルパンは赤ジャケットが好き。エンドクレジットにはスタジオジブリ、京都アニメの名前も並んでいる。





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