Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

CDジャケットクイズ6・解答

2006-07-09 | 音楽
はい、それでは解答です。
今回の出題はこの写真。日本の女性アーティスト(?)6枚ですね。

左上:Le Roi Soleil(ル・ロワ・ソレイユ)/カヒミ・カリィ
以前にこちらでも登場した、「ちびまる子ちゃん」の主題歌「ハミングがきこえる」を含む代表作。僕は「Take It Easy My Brother Charlie」の渋さが好きだった。

右上:Step By Step/森高千里
これからの季節ビヤガーデンで歌いたくなる「気分爽快」(♪のもう~・笑)を含む94年のアルバム。ビートルズのカヴァーがひたすらかっこいい!。「若さの秘訣」は隠れた名曲だと思うのだ。

左中:ふ・わ・ふ・ら/うしろゆびさされ組
おニャン子クラブ、高井麻巳子とゆうゆのユニット。「ハイスクール奇面組」主題歌「うしろゆびさされ組」、「バナナの涙」「象さんのすきゃんてぃ」を含むアイドルアルバムの佳作。「Se・Ki・La・La」など非シングル曲も面白い。

右中:Sweet/chara
以前にこちらでも紹介した僕のお気に入り、charaのデビューアルバム。無機質なテクノ系の音に、魂の歌声が乗る。今ドキの和製R&Bシンガーたちとは違う意味で、charaの歌声に僕はソウルを感じる。女のコの本音が込められた魂の歌。

左下:O-HA-YO/種ともこ
僕は心底リスペクトしている日本のアーティスト、種ともこ89年の作品。シングルであった「ゲンキ力爆弾」を含む。Boys&Girlsの本音が見え隠れする楽曲にウンウン頷いていたあなたは80年代青春組。年に一度のラブレターが年賀状なんて切なすぎるゼ!その心情が何故わかるの?

右下:Believe/飯島真理
91年作。この頃の真理たんの楽曲はちょっと”許されぬ恋”の香りがして、ファンとしてはドキリとするのです。このアルバム収録の「にぎりしめたジェラシー」はそうした曲の中でも傑作。「Night & Day」なんて「まりん」を歌っている人とは思えないセクシーな内容だし。ジャケットの笑顔がいいよね。この笑顔には敵わない。

次回をお楽しみに。
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クラッシュ

2006-07-08 | 映画(か行)

■「クラッシュ/Crash」(2005年・アメリカ)

●2005年ラスベガス映画批評家協会賞 助演男優賞
●2006年シカゴ映画批評家協会賞 作品賞・監督賞
●2006年アカデミー賞 作品賞・脚本賞・編集賞

監督=ポール・ハギス
主演=サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン ブレンダン・フレイザー 

 クリスマス目前のロサンゼルス。様々な人種が暮らすこの街で、人と人がぶつかり合い、すれ違う。この映画で描かれるのは、厳しい人種差別の現実。ちょっとした食い違い、行き違い、言葉が足りないことから起る、怒り、憎悪、殺意、偶然の出来事・・。「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本を書いたポール・ハギス監督は、多くの登場人物を見事に描ききる。誰かに重きを置くわけでもない。同じ人として平等に扱われるように、どのエピソードも丁寧に描かれていく。この映画が素晴らしいのは、そこだ。差別してしまう側、差別される側の立場をきちんと描いていること、人は善人にも悪人にもなる、ということ。

 一般的なハリウッド映画はわかりやすい。それは善と悪、敵と味方とハッキリした線引きがされているからだ。善人は徹底的にいい人に描かれ、これが人間としての理想だぞ、と言わんばかりの描かれ方をしがちだ。正直、押しつけがましいのだ。「クラッシュ」に登場する人々が温かいのは、両面が描かれているからに他ならない。差別主義者のマット・ディロン巡査も、一方では父親の介護に懸命だ。サンディ・ニュートンを車から助け出す場面はスリリングだが、それは危険というスリルと、お互いの感情がぶつかり合うスリル。現場から離れていくサンディ・ニュートンの視線には、彼の違った面を見た複雑な心境がある。名場面だ。ドン・チードルだって母親を思う一面をみせながらも、一方で相棒の女刑事を苛立たせる言葉も口にする。ライアン・フィリップ巡査のエピソードも忘れがたい場面だ。そこに”あなたはどう?”という問いを突きつけられているようでもある。

 映画の冒頭、ドン・チードルの台詞は印象的だ。
「この町の人間は金属やガラスで囲まれて生きているから、ふれ合うことはない。だから”衝突”したがっている。」
ここで描かれる人種差別や偏見がもたらす憎悪、銃社会の恐ろしさ・・・普通なら避けたくなるような重々しいテーマのはずなのに、映画が終わる頃、僕らはこの人間模様をもっと眺めていたいとさえ感じる。それは、きっと僕ら自身も人とのふれあいを求めているからなのだろう。ステレオフォニックスの「メイビー・トゥモロー」が流れるラストシーンで、そう考えた。「透明マント」のエピソードはちょっとできすぎ?とも思ったが・・・正直、泣いた。

クラッシュクラッシュ
ポール・ハギス ボビー・モレスコ サンドラ・ブロック


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Greatest Albums(その46) Hydra/Toto

2006-07-07 | 僕のGreatest Albums
ハイドラハイドラ
TOTO


Sony Music Direct 2005-12-21
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 僕の無節操な音楽的嗜好のルーツを探るこのシリーズ。今回は大好きなロックバンド、TOTOの登場。まだまだ取りあげていない大物たくさんいるなぁ。初期のTOTOは何気なく聴いていたと思うのだけど、本当に彼らの音を意識して聴き始めたのは、ボズ・スキャッグスのアルバム「シルク・ディグリーズ」だった。当時僕はブラスバンド部で、♪We're All Aloneを演奏していた。それでオリジナルを聴いたのだ。あ、スティーブ・ルカサーじゃん、ジェフ・ポーカロもいるじゃん・・・。それ以来僕にとって、彼らが参加するアルバムは、JISマークが付いているようなのもの。そんなセッション・ミュージシャンとして活躍していた腕利きたちが結成したバンドがTOTOであることは、ご存じの通り。

 Totoの楽曲には様々な魅力がある。
①フュージョンのようなハイテクの演奏に支えられた楽曲
②AOR的な楽曲
③ロックミュージックとして
・・・ファンにとってもどの辺に魅了されているかが分かれるバンドでもある。TOTOのアルバムはそれそれにカラーがあって、その時代の空気が感じられるものでもある。どのアルバムにも思い入れがあるのだが、最も好き!と言えるアルバムは2枚目の「ハイドラ」。楽曲として構成に起伏があるものが僕は大好き(要はプログレ好き?)なだけに、1曲目のタイトル曲に完全にノックアウトされた。これは上記①に支えられた③曲だ。また名曲♪99が収められたのもこのアルバム。②的な味わいをもつ楽曲だが、その完成度の高さは実に素晴らしい。♪White Sisterも純粋にロックとしてかっこいい。キーボードのリフで始まるストレートなロック。

 他にも繰り返し聴いている盤はもちろんある。世間的に評価の高い「TOTO lV」やヴォーカルがジョセフ・ウィリアムズになってからの「Seventh One」もお気に入り。最近ではカヴァーアルバム「Through The Looking Glass」は、その選曲の幅広さと①的な魅力に参った。カーオーディオでよく聴くのは、実はベストアルバム「Past To Present」だったりする。物足りないベストではあるけれど、1曲目の♪Love Has The Powerが聴いていて心地よいんだよなぁ。あぁ~!コピーバンドやりたい!。そう心底思えるバンドでもある。

グレイテスト・ヒッツグレイテスト・ヒッツ
TOTO


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コメント (2)
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かわいそうなぞう

2006-07-06 | うちの子に御用?
かわいそうなぞうかわいそうなぞう
土家 由岐雄 武部 本一郎


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 うちのルーク・スカイウォーカー(7歳児)がまだ小学校にあがったばかりの頃だったかな。熱があって家にいた数日間、「本を読みたい」というので、家にあった小学校低学年向きの短いお話の本を誰かが手渡した。文字ばっかりで挿絵もわずかだったから、すぐに「読んで」と言ってくると思っていた。だが、ルークは一人で読み進めた。僕が家にいた日曜日。気分もよくなったルークは僕のところに来てこう言った。
ルーク「あのね、ちち。僕すっごく感動したお話があるんだよ。それはね・・・。」
ルークは時折うるうるきそうになりながら、僕に話して聞かせた。そのお話が「かわいそうなぞう」だった。

 戦時中の日本。動物園が空襲で被害を受けると猛獣たちが町に出て危険だ、ということで次々と動物たちが殺されていた。3頭の象を殺すように言われた飼育係。1頭は大好きなじゃがいもに入れた毒ですぐに死んだ。残る2頭にはえさを与えず餓死させようとした。だが2頭はなかなか死なない。やせ細ってよろよろしながらも、飼育係に芸をしてみせてえさをもらおうとする・・・。

 涙なしには読めないこのお話。今日、ルークが再び図書館で借りてきた。そういえば、昨年の終戦記念日にNHKがこのアニメを放送した。「象のいない動物園」(82)がそれだ。僕はルークと二人でその番組を観た(何故かこういう場面にレイアはいないんだよなぁ)。二人とも言葉を失ったのを思い出す。再びこの物語に触れたルークは、どう思うのだろう。「戦争って、いけない」そう思うようになっただろうか。 
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ジャスミンの花開く

2006-07-05 | 映画(さ行)

■「ジャスミンの花開く/茉莉花開」(2004年・中国)

監督=ホウ・ヨン
主演=チャン・ツィイー ジョアン・チェン チアン・ウェン

 三世代に渡る女性の恋愛模様を描く人間ドラマ。チャン・ツィイーがそれぞれの世代の娘を一人三役、そしてジョアン・チェンがその母・祖母を演ずるという構成。ストーリーも面白いのだが、アジアの名花二輪の演技が何よりも見どころ。写真館の娘茉(モー)は、世間体を気にする母親の反対を押し切って、映画女優として成功をつかもうとしていた。しかし映画会社社長の子供を身ごもってしまう。堕胎を勧められるが、社長は戦争が迫り香港へ脱出。残された主人公は母親の下で出産する。第2部は、その茉をジョアン・チェンが演じ、娘莉(リー)をチャン・ツィイーが演ずる。

 この映画でのチャン・ツィイーの熱演は実に素晴らしい。第2部の莉がノイローゼに陥る場面の鬼気迫る演技、そして第3部の花(ホア)が豪雨の中出産する感動的な場面。改めて思うのは女性の強さと繊細さ。それ故にこの映画の男達はどうも頼りない。身勝手な映画会社社長、仕事が第一と家庭を顧みない党員、曖昧なことしか言えない優柔不断な男。第3部の相手役リィウ・イエは「山の郵便配達」の息子を演じていた若手男優。また、過去の栄光にすがり続ける茉の姿も印象的。自分が表紙に載った映画雑誌を火にくべるところは泣けてきた。ジョアン・チェンの存在の大きさがこの映画を支えている気がする。

 中国社会が時代とともに変化していく様子も上手く取り入れられていて興味深い。大戦前の華やかな時代、日本軍の侵攻、社会主義国家建設、現代の集合住宅立ち並ぶ団地・・・それぞれの時代の生活や風俗も面白い。社会主義政権下となる第2部。ブルジョア的な育ち方をしてきたヒロインと、労働者家庭との対比はお見事。あの時代のトイレ事情はこの映画で初めて知った。どんな時代、状況でも自分をしっかり持って生きる女性たちに希望を与えられる映画だ。自分らしく生きようとする気高さが心に残る。



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アフィリエイトのクリック数(2006年6月)

2006-07-04 | その他のつぶやき
80年代映画主題歌サイト(80's Movie Hits!)をやっている身としては、訪問者がどこを見てくれたのか気になる。だからアフィリエイトリンクは、売り上げよりもクリック数を気にしてしまう。

先月の記事はこちら

さて今月。
第1位「フラッシュダンス」(サントラ)
4月に一度首位を明け渡したものの、返り咲いてから2ヶ月連続の第1位。特に6月は当サイトで特集始めたせいもあるけど。
フラッシュダンス ― オリジナル・サウンドトラック
第2位「ストリート・オブ・ファイヤー」(サントラ)
これも毎月上位に位置している定番。僕も大好きな映画。
ストリート・オブ・ファイヤー
第2位「CONCERT2006 WILL BE THERE」/パク・ヨンハ(DVD)
恐るべし韓流。ブログに記事書いて数日でランクイン。
CONCERT 2006 ~WILL BE THERE...~
第4位「おっぱいとお月さま」(DVD)
残念ながら「マチルダ・メイ」は5位から転落したけど、映画は残った。強いぞマチルダ。
おっぱいとお月さま
第5位「アメリカ物語」(サントラ)
これも根強い人気。常に上位に位置している。

来月はどうなるだろう?
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11ぴきのねこ どろんこ

2006-07-03 | うちの子に御用?
11ぴきのねこ どろんこ11ぴきのねこ どろんこ
馬場 のぼる


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うちのルーク・スカイウォーカー(7歳児)が図書館で借りてきた本。お馴染み馬場のぼるの11ぴきのねこシリーズ。ルークは幼稚園のとき、この絵本の劇をやったことがある。小柄なルークは、ボスのとらねこを演じるには背が足りない。ねこの1ぴきを元気に演じておりました。
ルーク「にゃご、にゃご、にゃご。」
紙で作った”ネコ耳”つけて、シッポもつけて・・・萌え系?ではありません。

「どろんこ」は森で出逢った恐竜の子供と、11ぴきのねこのお話。背中に乗ったらどろんこの中に入って汚されて、おまけにせっかく干していた魚を恐竜の子に持って行かれたねこたち。寝ている恐竜の子にいたずらして森を追い出してしまします。しかし、どこかでさみしい気持ちが・・・。1年経って恐竜が帰ってくる・・・というお話。いろいろあっても会いたかったんだね。

そんな風に思える友達って、この年になって考えると・・・けっこういる。でもゆっくり帰省もできないし、会う機会はなかなかないもんだ。子供が借りてきた本で、こんなことを考えたのでした。あいつ、元気にしてるかな。
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CDジャケットクイズ6

2006-07-01 | 音楽
今月も6枚でぇす。
日本の新旧女性アーティスト系で揃えてみました。
この節操のない取り合わせの6枚、
アルバム名とアーティスト名を答えなさい。
今回は易しいか?

答えは1週間から10日後。
1つからでも答え書き込んでくださいねぇ。
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