◼️「マドンナのスーザンを探して/Desperately Seeking Suzan」(1985年・アメリカ)
監督=スーザン・シーデルマン
主演=ロザンナ・アークエット マドンナ エイダン・クイン マーク・ブラム
高校3年の頃。「ベストヒットU.S.A.」でBorderlineのPVを見て、マドンナのファンになった。本作はちょうどLike A Virginで大ブレイクする直前の出演作。ダンスフロアの場面とエンドクレジットで流れる主題歌は、大好きだったInto The Groove。この映画を当時観る機会がなくて、今回が初鑑賞である。
夫とのすれ違いが続くロバータは、新聞に個人が出している広告(日本風に言う一行広告ってやつね)が気になっていた。恋する相手に宛てたものもある中で、"必死にスーザンを探している"に目を引かれた。恋の現場を目にできるかも!と広告に書かれた待ち合わせ場所に向かうと、派手なジャケットの女性スーザンがいた。彼女が気になって後を追い始めたロバータは、スーザンが古着屋に売ったジャケットを購入する。スーザンはエジプトの秘宝のイヤリング盗難事件の犯人に関係していて、そのお宝を狙って追っ手が彼女に迫っていた。スーザンのジャケットを着たせいで、人違いされたロバータ。彼女は転倒した時に頭を打ち、記憶を失ってしまう。
お気楽なサスペンスコメディと思っていたら、単純な追いかけっこではなく、話がかなり混みいっている。スーザンに間違われたロバータを、犯人、ロバータを探す夫、スーザンが追いかける。そして、スーザンの恋人の友人デズとのラブコメ展開で、事態はさらに複雑になる。ロザンナ・アークエットがずっとあたふたしてる前半は、どうなることかと冷めた目で見ていたのだが、マドンナ演ずるスーザンがことの次第に気づいてからは、すれ違いに次ぐすれ違いがなかなか面白い。
ピチピチしていた頃のマドンナが、黒い下着姿を見せつけてくれる。デズが住むアパートの壁に、カンフー映画のポスターがでっかく描かれているのが気になる。少林寺ものっぽいけど何の映画だろ?