6月5日~7日
旧知のガイド・仁井田さんのサポートで八十里越えを歩いてきた。八十里越は新潟県三条市と福島県南会津郡只見町を結ぶ街道の名称、一応、国道289号線となっているが「点線国道」。歴史的にもふるい道、中でも有名なのは、幕末の長岡藩の家老河井継之助の終焉の地として知られ、「八十里 腰抜け武士の 越す峠」と自嘲の句を読んでいる。河井継之助の生涯を描いた司馬遼太郎の小説「峠」にも描写されている。
3日の予定で、1日目に吉ヶ平をベースに番屋山を登り足を慣らし、翌日から1泊2日で30㌔の山道を往時をしのびながら歩いてきた。全日程テント泊の予定と聞いていたが、偶然出会った“吉ヶ平保存会”の方々のご厚意で分校の宿泊許可をいただき、1日目は快適な一夜を過ごす事ができた。吉ヶ平は、その昔交易の中心地であり最盛期には38戸、宿屋5軒があったと言う、
詳しくは吉ヶ平ブログをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/yoshigahira2010
歴史の道だけでなく、ブナの美林、守門岳、浅草岳、烏帽子山の圧巻、道端にはスミレロード、キクザキイチゲロード、ミズバショウロード、サンカヨウロードとロードと呼べるくらいの群落が次々に現れる。
夕食のおかずは、旬の山菜を少しだけ山からわけていただきブナ林にこだまするドラミングをBGMに山中で一夜を過ごし、と魅力の尽きないコース。
仁井田ガイドの魅力と会津の山懐の深さにただ感嘆するばかり。
今年の紅葉の頃、歩いてみよう思うのですが、一緒に歩いてみませんか?