きょうから5月。
木々の緑に、勢いがついてきたような気がする。
“山が笑う”と形容した先人がいたが、まさしくその通り。先月末から近くの山が元気になってきた。
遠くから見ると、深い緑の中にあって優しい黄緑色を発しているのはクスノキだ。
この木は幹の周りが最大で8メートル、高さが40メートルにもなるという寿命の長い木だ。虫除けの樟脳をとる木として知られ、葉っぱをもむと良い香りがする。
子供の頃、神社などで“かくれんぼ”をしていてクスノキの大木の陰に隠れていたことをふっと思い出した。
けさ、近くで見たクスノキは幹はそんなに大きくはなかったが、高さは10メートル近く。勢い良く大空に向け伸びていた。
5月の空に泳ぐ鯉のぼりや3月の雛かざりに子供の成長を願っているが、この時期のクスノキは近くで見ても、遠くで見てもとにかく元気だ。