晩夏から初秋にかけて、いろいろな場所でそれは賑やかに鳴き続けていたスズムシの鳴き声が、どんどん小さくなってきた。
ほとんど聞こえてこない日もある。草むらから聞こえて来るのはコオロギ数匹の鳴き声。それも力強くない。
秋祭りを前にして、空き地の雑草が刈り取られ、秋虫も棲み処を奪われてしまったからだろうか?それとも急に寒くなって、天命を全うしたのだろうか・・・。
昼間、残り少なくなった秋虫の音を楽しもうと細い畦道を入り、住宅地が広がる所で、わずかに残る空き地を訪ねてみると、セイタカアワダチソウがどんどん増え、元気に黄色の花をつけていた。
"セイタカアワダチソウ"は北米原産で、昭和40年ごろから50年代の初めごろに大繁殖し、当時は花粉アレルギーの元凶であるなどと言われて社会問題にまでなった。
その後、花粉アレルギーを発生するのではないということが分かったものの、風評はなかなか改められてはいないようで、未だにあまり好まれている植物とは言えないようだ。
セイタカアワダチソウは勢いよく初冬まで黄色い花を付ける。