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ぼくたちと駐在さんの700日戦争 コレクターズ・エディション〈2枚組〉 [DVD] ギャガ・コミュニケーションズ このアイテムの詳細を見る |
いたずらに賭ける青春もよし
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人気ブログ小説の映画化なんですね。
とある小さな田舎町。
7人の高校生が駐在さんにイタズラを仕掛けるのです。
ことの発端は、まず1人がバイクに乗っていると、
交通取締りのスピード測定に引っかかってしまう。
こんな坂道の下のほうでネズミ捕りをする方が悪い、と息巻く彼に、
よし、仕返しをしてやる!と立ち上がった彼の悪友たち。
・・・なんと、自転車で猛スピードで取締りの前を通過してやろう。
捕まえるものなら捕まえてみろ!というもの。
自転車の集団爆走。
・・・その中で、必死にママチャリをこいで、
スピード違反になれなかったのが、
このストーリーの主人公”ママチャリ”くん(市原隼人)。
彼はこの他愛のないワルガキ集団の作戦担当でもあります。
迎え撃つ駐在さん(佐々木蔵之介)は、これがまた職務に忠実、
いちいち彼らにきっちり対応するんですね。
おバカな高校生・・・と無視すればできるのでは?とも思えるのですが、
いちいちきっちり怒って対決するので、
高校生たちもますます燃えるのであります。
他愛のないやり取りながら、すごく楽しい。
駐在さんのほうも、やられっぱなしでなく、応酬もあるところがまた面白いですよ。
ところが、これまではいずれもイタズラの範疇で、
犯罪には縁遠い彼らだったのですが、
ある少女の望みをかなえるために、
「犯罪」に手を染めなければならない事態に・・・。
さあ、どうする!!
ちょっぴりほのかなラブストーリーと熱い友情をスパイスに、
文句なく楽しめてしまう青春コメディ。
駐在さんの佐々木蔵之介のキャラがすごくいいです。
この役は、優しすぎず、イケメン過ぎず、怖すぎず、やや人が悪そう・・・と、
誰でもできる役ではないと思うんですね。
まさにぴったり。
高校生と駐在さんがこんなやり取りをしている町って、結局すごく平和です。
ちょい役で出てくる竹中直人がまた、おいしいところをさらっていたりして・・・。
あまり深く考えずに、単純に楽しみたいときにどうぞ。
2008/日本/110分
監督:塚本連平
出演:市原隼人、佐々木蔵之介、麻生久美子、石田卓也