前線 捜査官ガラーノ (講談社文庫) パトリシア・コーンウェル 講談社 このアイテムの詳細を見る |
捜査官ガラーノのシリーズ第2作です。
前作同様、捜査官ウィンストン・ガラーノが地区検事モニーク・ラモントの命を受け、
45年前未解決に終わった事件の解明にあらためて着手。
しかし、この事件とは係らないと思われる意味不明な出来事がつぎつぎに起こる。
ウィンの周りになぜか頻繁に現れる、派手な服装をした女性。
うろうろとかぎまわる学生記者。
インターネット上のモニークの盗撮映像。
またまたモニークの不審な行動。
盗まれたウィンのスポーツバック。
なぜかつじつまの合わないことをいう、刑事のスタンプ。
これらが終盤、ある古い屋敷で、一気に関連が見えてくる。
今回はこういう急転直下の解決が爽快です。
しかし、それにしてもいつも思うのですが、
このコーンウェルの小説に出てくる女性たちはいつも不機嫌。
いつもぷりぷり怒っていて、自己主張が激しくて、そして忙しい。
こんなにストレスためちゃってどうするの・・・と、私などは思ってしまいます。
彼女らを相手にするウィンの身にもなってあげれば・・・?
唯一、ウィンの見方であることだけは間違いがない、
ナナおばあちゃんはほっとするのですが、これがまた魔女(?)で、頑固。
女難の相たっぷりのウィンですが、それでも余裕っぽいのはさすが。
常にアルマーニのスーツでスタイリッシュに決めつつ、実はすべて中古。
今時らしいエコライフのウィンをこれからも応援したいと思います。
満足度★★★★☆