おお!素晴らしい快晴だぜぇえぇ。寒波の合間の贈り物。さすがお天道様も、毎日雪降りじゃ可哀そう!って思召されたんだろうな。ありがとう、これでまたやる気復活だぜ。昨夜もぐっと堪えてくれて、積雪2センチと、これまた幸せ。久しぶりに除雪作業なし、ってわけにゃいかんのさ。
旧鶏舎にまたもや分厚く雪庇が張り出してる。しかも、軒下は前回の降雪後に融けおちた塊がドサッとに鎮座している。いっくら晴天、お日様ビーム受けたって、落下しようがないじゃないか、下に空間作ってやらにゃ。融けだして雪がずぶずぶになる前にぶっ飛ばしちまおう。
今年最初の鶏舎回りの除雪、これがなかなか大変なんだぜ。吹き溜まりの具合が場所によって異なるだろ。急にふんわり個所に突っ込んだりすると、除雪機が前につんめったり、斜めに大きく傾いだり、時にはクローラ、昔風に言えばキャタピラー、が雪だまりに埋もれて脱出できなくなったりするんだ。慣れない頃はこれでよく立ち往生の苛立ちマックスになったもんだった。さすがに20年以上の経験を積んで、危機の察知能力も上がって来たから、今じゃ、おっと!この先注意だぜ、って直前回避できるようになっている。
まず屋根面積の少ない北側を飛ばして、南側、問題の雪庇排除に取り掛かる。が、その前に、難題!70センチ以上ある積雪の中で、除雪機をぐるっとカーブさせて行くてのが苦労なんだ。バックしては数センチ機首を回し、前に進んではさらに数センチ、行きつ戻りつを繰り返すこと10回近く、やっとこさ、90度回転を成し遂げる。
さぁて、問題の雪庇だ。これを落とす前に、軒下を払う。ちょうど田んぼの畔なので、機械が傾き、ここも油断禁物だ。どうにか端までたどり着き、いよいよ雪庇にかかる。
簡単に落ちそうにみえるだろ?甘いなぁ、雪の粘着力って凄いんだぜ。ちっとばっかしの日差しじゃギブアップしない。スコップ突っ込んで、庇になった部分だけ落とし、これを除雪機の復路で田んぼの中に飛ばす。
鶏舎回りをぐるりと雪はきして、ほぉれ、雪の中から掘り出したぜ。
屋根に張り付いた雪はこのまま天気が続けば、午後には落ちるだろう。
まだ1月のはじめだぜ。この先、この作業何度繰り返すことになるんだい。