ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

いい加減完結してくれよ!Netflixオリジナル

2021-01-15 09:50:04 | 映画

 まだ続くのかよ!?Netflix『アウトランダー』。10回超えて、また新しいエピソードに突入しちまった。いつになったら、この作品のメインストーリー、タイムスリップの決着つけるんだよ?1940年代から18世紀初頭のスコットランドへ、看護師としての知識、技術生かして厳しい時代の断絶を生き抜いていく、うん、面白かった。次々に難関にぶち当たって行く流れも十分楽しめた。この辺はさすがにNetflixオリジナル、したたかで手強い。

 だがなぁ、いつまでもずるずる引っ張ればいいってもんじゃないんだぜ。ブラジル映画『3%』の時もそうだった。次々新規の登場人物を担ぎだして、話を延命させるって手法、ダメだよなぁ。ついつい惰性で見てしまうが、心躍るワクワクはいつの間にかなくなっていて、ついにはっと気づく。この程度のものにいつまで時間つぶしてんだっ!で、『アウトランダー』も13回で見るのを止めた。思い起こせば、お気に入りの『ピーキー・ブラインダーズ』もシリーズ進むに従って、異質のものになって行ってたなぁ。まだNetflix初心者だったから、最後までお付き合いしちまったけど。今なら、途中で、一抜けたぁ!となってるぜ。

 ダラダラの中毒症状を断ち切って、次に見てみたのが『エノーラ・ホームズの事件簿』。2時間ちょいの読み切り、違った、短期決戦ものだ。

 なんとねぇ、実はシャーロックホームズに妹がいて、これが兄同様の推理力を持つとともに、柔術のたしなみもある、って、驚きの設定だった。兄たちが家を出た後、これまたハチャメチャな母親に仕込まれて、19世紀の女性像を完璧に突き抜ける少女に仕上がっていた。いや、今の時代だって定型を大きく外れてる。それが実に心地よい。演じた少女の表情の豊かさも魅力だったけど。

 このエノーラが、失踪した母を追って家を出る。そこで出会った伯爵家の陰謀を体当たりで解決していく。悪漢との追いつ追われつ、格闘から銃撃戦まであって、これ、もう完全に女性戦士もの!展開もスピード感あふれ、飽きさせずに幸せのラストまで走り切った。で、2時間ちょい!

 いや、手放し大絶賛!ってわけにゃいかないんだ。メインストリームの母親の失踪理由とその解決策、これがあまりにこじつけなんだなぁ。爆弾闘争まで準備していた女権運動家の目標が、貴族の坊ちゃんの貴族院での1票で方が着くって、そんなぁぁぁ!甘、甘過ぎるだろう。イギリスの婦人参政権運動って命がけの戦いだったんだ。時代はちょっとずれるけど。ダービーで、疾走する国王所有の馬の前に立ちはだかって、跳ね飛ばされた女性だっているくらいなんだ。

 『エノーラ・・』の結末見て、あまりのたわいなさに笑うしかなかったけど、それでも、見終わった爽快感は残った。途中のエピソードも面白かったし、当時のイギリスの光景も興味深かったし、それ以上にエノーラのキャラに魅せられた。そして、何よりだったのは、2時間ちょいで決着つけたってことだ。

 うん、やっぱり、気持ちが盛り上がってるところで、きちんと着地するってことが大切なんだ。台本書く時にゃ、そこで大いに悩むものなんだ。面白けりゃどこまでも続けて良いってもんじゃないんだぜ。

 と言いつつも、このメインとおまけのエピソードが上手く絡み合ってくれさえすりゃ、ちょっとばっかし引っ張られても我慢するんだけどな。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする