理由?そんなもんわからんよ、気まぐれの思い付き。
うっ?待てよ。フェースブックに流れてきた料理サイトに揚げたてドーナッツがあったなぁ、あれかも知れない。美味そうだ!ってレシピ動画、最後まで見たからな。
動機やきっかけはどうでもいいさ、要するに鼻腔全体にあのドーナッツの甘い油の香りと一口噛んだ時のドーナッツの優雅な香りが漂ったってことさ。
これまでドーナッツ作るって言ったら、生地を平らに展して、型抜きしたものを揚げてた。でも、小さなバンズみたいに丸めて発酵と揚げ方をした方が、手がかからない。そうか、これは料理動画に教えてもらった方法だな。動画では、揚げた後でクリームを注入してたが、最初から包んだっていいわけだ。あっ、生クリームはダメ、カスタードね。固めならジャムもいいし、チョコレートも包める。もちろん、餡子だって!
小豆の消費拡大って目的もあるんだ。一昨年収穫の小豆が冷蔵庫に菓子缶半分ほど残ってる。これ、さっさと使い切りたい。たったカップ1杯でびっくりするくらいたくさんの餡ができるから、せっせと食べてもなかなか使い切れないのさ。欲しいって人には分けてあげてもいるが、今どき、小豆炊いて餡子作るって人少ないしね。ただし、冷凍庫には前回煮た餡が入ってる。これからまず使おう。だったら、カスタードは面倒だから止めて、リンゴジャム、チョコレート、餡の3種類で行こう。
生地配合は菓子パンと同じ、もちろん、ごはん配合だ。ドーナッツは油吸うってこともあるので、1個を小さめにするから、数がたくさんできる。と、すると、小麦粉は800グラムか。砂糖はその10%で80グラム、塩2%弱、生地をしっとり仕上げるためにバターはたっぷり160グラム。イーストは多糖分用を粉の5%。
モチとうるちを1:2で炊いたごはんは、卵2個とぬるま湯入れてフードプロセッサーで粉砕、クリーム化して、小麦粉等のなかに入れて、捏ねて叩く。ガンバレ300回!1時間発酵させてから分割丸め、形作り。この時、フィリングのジャム、チョコ等は包む。おしりをしっかり閉じることがとっても大切!揚げた時に割れて中身が流れ出さないためにね。
冷凍の餡、ストーブ近くに置い解凍、あれれ?なんか水っぽいぜ、味見してみる。うへっ、これただの小豆の水煮じゃない!餡子になってない。慌てて鍋に移して砂糖加えて煮詰めたがぁ・・・あぁ、とても間に合わない。ええーい、餡ドーナッツは止めだ。あるいは、揚げた後で挟む、ってことにして諦め、3種類目はプレーンってことにした。
2度目の発酵させて、後は油で揚げるだけ。
温度をしっかり計れるといいんだけどねぇ、温度計ないんで、適当、おっと、やっぱり高すぎで、中がやや生っぽくなっちまった。
が、まっ、いいでしょ。細かいことは気にしない。胃腸は思いっきりタフ、腹痛なんてなるわけないぜ。おおっ、この油と小麦粉の香り!あっ、油だけは吟味が必要ね。うん、美味しくできた。割れ目から中身がこぼれそうになったものもあったが、すべて流出ってほどじゃなかった。
なっ、たくさんできるだろ。40個もできた。焼いたパンに比べ老化は遅いが、いくらなんでもこの量を一時に食い尽くすのは無理だ。小分けにして冷凍庫に入れる。久しぶりのドーナッツ、これで、しばしのおやつは安泰だぜ。