ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

コロナ後社会の作り方

2021-01-14 10:18:49 | 世の中へ

 新聞もテレビも見飽きたぜ。コロナ感染拡大と関連情報のとっかえひっかえだもの。

 コロナに弄ばれていない山形、中でもここ県南部置賜地方は、第3波になってからの感染者はわずかに一人、それも単発に終わってクラスターとかは見られない。県全体でも、一部病院で大規模クラスターが発生したものの、そこから先への拡大は抑えられてるようだ。まだこの先のことはわからんが、取りあえず、この地の暮らしぶりは、コロナに効く?って言っていいんじゃないか。

 そう、このコロナの災厄から何を学ぶかってことなんだと思うんだよ。感染者急増とか医療崩壊とかぎりぎり待ったなしの対応、そりゃ大切だ。しっかりやってくれ。

 でも、今だからこそ、先々のことを考えておかにゃならんのじゃないか?コロナ後の社会についてだよ。

 おっと、政府が予算措置しようとしてる景気回復のためのGoTo再開なんてことじゃないぜ。その正反対だ。これを機会に、コロナが暴いてくれたこの社会の問題点を克服する方策を考えろってことだ。

 じゃぁ、何が明らかになったんだ?

 まず一番は、大都市集中の弊害ってことだろう。通勤ラッシュにしても、繁華街の賑わいにしても、極小家屋内でのステイホームにしても、三密回避は無理だよなぁ。すかすかひろびろの山形から見ていて、なんだって押し合いへし合い暮らしてんだ?って話しだ。この際だ、テレワークなんて可能性も広がったことだし、思い切って分散型社会に一歩踏み出したらいいんじゃないか。

 次にあからさまになったのは、格差社会の実態とその急速な拡大だ。GoTo利用で贅沢な旅や食事を楽しむ人たちがいる一方で、住む家さえ失って路上生活を余儀なくされている人たちがいる。こんなじり貧の社会にあっても株価は高値を更新!って。どう考えても仕組みそのものが狂ってるとしか思えないじゃないか。

 グローバリズムの問題点もはっきりしたな。地球規模の人の行き交いがこのウィルス伝播を世界規模に容易にした。極度の国際分業でマスクが入手困難になった、なんてことも忘れちゃならんよな。感染拡大の危険性だけじゃない。環境破壊へのリスクとか、国際的な貧富の拡大とか、行き過ぎたグローバリズムを見直す時期に来たってことだぜ。

 それと、人々のレベルに引き戻すなら、暮らし方の問題だな。もちっとつつましく暮らした方がいいんじゃないか。生きる喜びの見出し方、羽目を外しかけてんじゃないか。外食し過ぎだよ。出歩き過剰だよ。旅行依存症だよ。

 あと、医療制度とか社会保障制度とかがないがしろにされつつあった現実も暴露されたな。社会の基盤的システムを金儲けや合理化に丸投げしちゃいかんってこともはっきりした。

 じゃぁどうする?

 それはみんなして知恵を出し合うってこう、ってことだ。ただ、その前に、問題点だけははっきりとさせておかんとな。目の前の危機を回避することも大事だが、先を見通してそれに備えること、持続可能な社会に向けて別の一歩を踏み出すこと、ある意味それ以上に重要なんだってことだぜ。

 なっ、頼むよ。ジジイをヒステリー起こさせんでくれよ。これから長く生きてく人たち、自分の問題だからさぁ。

コメント
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