ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

冬の寒さは漬物の味方だ!

2021-01-13 09:48:13 | 食べ物

 気温がぐーっと下がって、外仕事、出来れば出たくない。って言うほどやることが多いってわけじゃないんだが、昼間も零下の冷え込みは活動意欲も凍り付かせるよなぁ。小屋の大根やネギもかんかちこんに凍って、これじゃ融かしたら歯ごたえ変わっちまうだろう。薪の蓄えも見る間に減って行く。あ~ぁ、去冬の冬のような、あるいは、12月途中までの長閑な暖かさ、戻ってこないもんかなぁ。

 いやいや、冷え込んで助かってるものもないわけじゃないぜ。土間に置いてある漬物たちだ。

 コンクリート打ちっぱなしのこの空間、火の気といえば、風呂釜だけ。天井もやたら高いし、密閉度も低いので、ほぼ、外気に近くまで下がっている。ここに置いが漬物の保管場所だ。大中小3っつのプラ樽と小さめの甕、大樽は青菜塩漬け用で今はお役目終了。本漬けの中樽と白菜キムチの小樽、甕には赤カブの甘酢漬けがじわじわと味わいを深めながら待機している。

 つけ始めたのは12月初め、暖かくってさぁ、薄味のキムチとか甘酢漬けなんかは、要らぬ発酵、ってことはつまり腐敗ってことだが、進んで、すぐに味が変わってしまってがっかりだった。キムチなんて5日もすりゃ酸っぱくなるんだもの!もうまったく。酢に漬けこんだら、微生物は増えないはず、だったのに、これも暖冬には敵わない。すぐに味変!ほっとけば産幕酵母まで現れて、いや、この暖かさは漬物キラーだぜぇ。

 そこにこの居座る寒気だ。漬物たちは一安心、目的外の変敗に進むことなく、じんわりじわりと味わいを増して行っている。この冬3回目の仕込みのキムチ、思い切って塩出しして塩分も抑え、水あめもたっぷり入れて甘みも増したのに、付け込みから3週間、まるで変わることなく美味しく頂いている。塩分低けりゃ味も変わり易いのに。赤カブもたっぷり付け込んだものをすべて食べきり、4回目の付け込みにもそのまま漬け汁が使えそうな塩梅だ。

 どっさり付け込んだ山形青菜、まだ半分と食べていない。春先まで楽しむためには、この寒さが大切だ。幸い白菜はまだまだあるから、キムチもあと2回は付け込むつもり。

 漬物たちの味方とすりゃあ、この寒さじっくり居座ってもらっていいんだぜ。

 

 

 

コメント
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