ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

俄かウィスキー(ただし安酒)党党員またもや不倫?!

2018-09-25 08:24:49 | 食べ物

 愚直なウィスキー(ただし安酒)党員としちゃ、今度こそ、高級モルトスコッチなどには見向きもせず、ましてジンなどにたぶらかされることもなく、党則に則った清く貧しいほろ酔い生活を送るつもりだった。そのために、デュワーズも1.5Lデカボトル、ティーチャーズも1Lものを購入して、決意のほどを己に言い聞かせてきた。

 なのに、誘惑は果てしなく人生を狂わせる。またもや、息子からジンが送られてきたのだ。親の心子知らずとはこのことか!

 今回送られてきたのは、かの銘酒の誉れ高きシュヴァルツヴァルト(黒い森)ドライ ジン「モンキー」47!ドイツの黒い森に自生する47種類もの植物で香りつけしたという手作りジンだ。フツー、47と書いたらアルコール度数のことだが、こやつはボタニカルの数まで47にこだわっておる。なんと憎きお猿さんなのだ。しかも、これまた圧倒的評価を誇るフィーバー・ツリーのトニックウォーターまでつけきおった。

 モンキージンとフィーバートニックで作るジントニック!これは、おお、まさしく異次元の甘露(異次元緩和にかけてます、なんて駄洒落説明すんな!)ジントニック概念のコペルニクス的転回であった。

 そこで思い出したのが、惜しまれつつも終了?した、テレビドラマの名作『Barレモンハート』の一作だ。

 麿赤児扮する退職外交官が、Barレモンハートを訪れジントニックを注文する。一口飲むか飲まぬか、こんなものはジントニックではない、とグラスを叩きつける。そう、あの麿のもの凄い形相で。中村梅雀扮するバーテンダーは、気おされつつも、次回、気に入るものを準備すると約束して気難しい客を帰す。

 何日か後、梅雀バーテンダーが供したジントニックは、モンキージンにフィーバーツリーのトニック!なぁんてことはない。なにを供したのかは明らかにしていない。ただ、最近の甘ったるくやたら香りを誇張したお子ちゃまジントニックとは真逆のすっきり爽やか、甘みも香りもぐっと控えめな大人の逸品だった。もちろん、麿外交官OBは大満足、数十年前職務に専念した英国植民地を懐かしく思い起こしつつ珠玉の一杯を愛おしみつつ飲み干した。

 そう、モンキージンにフィーバーツリーのトニックの組み合わせは、このお話しが即座に思い浮かぶ上品で味わい深い美味さなのだった。そこはかとなく匂い立つ香りは、主力のジュニパーベリーはともかく、幾重にも重なりあって、深い森の中に誘い込む。そんな酒の上品な持ち味を殺さぬよう、そっと寄り添うトニックウォーター。きっと、ジントニックを親しんだかつての美酒家たちはこんな気品を愛してやまなかったのであろう。

 と、いうことで、この度はまたまた甘美な不倫にうつつを抜かしたわけであった。ウィスキー(ただし安酒)よ、すまぬ!許せ!

 

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転ばぬ先の杖、とでも申しましょうか。ストーブ煙突掃除!

2018-09-24 09:36:51 | 暮らし

 早いよなぁ、いくら何でも早過ぎだ。まだ9月半ばだぜ、まだまだストーブのご厄介にゃならんだろ。

 でもなぁ、転ばぬ先の杖って言うじゃないか。数日前にゃ気温15℃、夜気もさわさわと降りて来たもの、準備だけは怠りなく、ってことさ。冬は思いがけなくやって来る、それが北国だ。それに、孫も来るってことだし、寒さで縮こませちゃなんねえだろうが。

 なぁんて、なんやかやと理由こじつけちゃいるが、本音を引っ張り出しゃ、ストーブ早いとこ試してみたいのさ。いや、ストーブの試運転というより、今年の薪の燃え具合かな、心待ちなのは。

 天気はいいし、部屋の掃除もせにゃならんから、ついでに煙突掃除も済ませちまうか。心動けば作業時、ストーブの回り、2階の煙突掃除窓の周囲、びっしりと新聞紙を敷き詰めて、いざ、煙突ブラシの挿入。おっと、その前に、我が家の秘密兵器、煙突叩き棒で煙突外側を満遍なく叩く。塗装を傷つけないよう優しく、しかし内壁にこびり付いた煤は落ちる程度には刺激的に、右から左から、下から斜めから打ちつける。

 そんな原始的な方法で落ちるのかよ?って、首傾げるだろ。ところが、このがさつなやり方、けっこう効果的なんだ。一発叩くごとにざざぁっと煤の塊が掃け落ちて行く。おうおう、そんなにこびりついていたのかい!1年間、ご苦労さまだった。外部刺激療法の後は、金ブラシでごしごし。さらさらと砂のような煤が滑り落ちて行く。何度も何度もブラシを往復させて、煤掃き完了。さぁぁて、どんだけ落ちたかな?

 ストーブ裏側にある煤掃除用の煙突末端の穴の蓋を外す。だぁぁぁぁっと零れ落ちる一冬分の燃え残りカスたち。いやぁ、あるなぁ!大量だぁ。それでも、去年の薪の湿り具合からすれば、それほどでもなかった。ヨツールの威力だな。太煙突の力だな。

 これをこぼさぬよう新聞紙に包み込み、裏庭に廃棄。あとは裏蓋を元のようにはめ込んで煙突掃除完了だ。うーん、なんか清々しいというか、誇らしいというか。薪は大量に準備できたし、ストーブは準備万端整ったし、さっ、いつでもいらっしゃい、冬の先駆けさん。どんなに外で荒れ狂おうと、家の中じゃ、真っ赤な炎を前にのんびりくつろげるんだぜ。

 昔、昔のその昔から、厳しい冬を前にしてのこのひと時、ストーブの頼もしさにほっこり心安らいできたんだ。ちょっと、試しに燃やしてみるか?ダメだダメだ!そんな無駄遣い、薪たちにごしゃか(怒られる)れる。

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雨のち曇りのち晴れ!稲刈り日和?

2018-09-23 15:17:27 | 農業

 夜、しとしと雨、明け方、ざんざん降り、昼前、雨あがって曇り空、昼過ぎ、かっと日差し!えっ、稲刈り決行?無理だって、田んぼ水溜まってるしぃぃぃ。

 でも、やらにゃ!神さん帰って来てるし、息子たち殊勝にも手伝いに戻って来た。ここを逃せば、10月にすべての田んぼ、ぼっち稲刈りだぜ。そりゃあまりに酷過ぎるだろ。

 田んぼ見回ってみたら、上の田3枚はなんとかバインダー入れそう。一部ぬかるみそうだが、そこはえいやっと気合いで押し切ることにして、稲刈り開始した。

 人手があるので、こっちはひたすら刈り取り作業に集中、切り倒したら後はお任せ、いよいよ本命の1反2畝ヒトメボレに移った。こつちの方が、田面は乾いてるはず、と機械を進めてみたら、なんと、一部完全に湖状態!どうするよ?これ。

 始めちまったんだぁ、行けるとこまで行くっきゃない。ともかく今日は倒すだけ倒して、明日、杭掛けすればいい、明日は晴れの天気予報だし。水溜まりに倒した稲束だけ救い出してやりゃいいだろう。

 水は溜まっていても、見込み通り地面は固く、機械が進むに支障なし、よしよし1周したぞ、このままこのまま、と調子こいたら、これがほんとのぬか喜び、ぬかるみに見事、機械が埋まった。空回りするたびに埋まって行く車輪!いかん、いかんぞ、こりゃ脱出不能かも?渾身の力を振り絞って押しに押し、おおっ、抜け出せた。

 なっ、成せば為る!ってもんよ。よぉーし、刈り取りだけはやっちまうぜ!と、もう1周。ガガガっと異音発生とともに、刈り取り機能停止、あちゃぁぁぁ!これが恐かったんだよ。機械が壊れりゃお手上げだ。ど、どうする?機械屋さん呼ぶか?

 よくよく見れば、イネを寄せて来るプラスチックの送り羽根が引っ掛かって止まってる。こりゃ土でも噛んだか?泥田で無理したからなぁ。でも、難しい部分じゃない。もしかしたら、自分で直せるかもしれん、家に戻って修理することにして、ついに作業は終了することにした。

 まず、イネ送りチェーンのカバーを外す。こんなとこ自分で外したことないよ、大丈夫かいな?ネジなどなくさぬよう気を付けて、分解し、カバーを外す。ほれ、ここが引っ掛かってんだよ、これでチェーンが回らず悲鳴上げてたんだ。あちこちいじっていたら、あれ!外れた。おお!機械運転、異常なし。なら、これでいいのかな。まずは治ったことだし、明日は晴れだってことだし、すべては明日。

 翌日、晴天!天の恵み。水たまりも消えた。イネもすっかり乾いてる。よしっ、やっちまうぞ!目標は、午前中にすべて完了だ。さっそく機械を運び、始動!おおー、順調、と言いたいが、なんかいつもと違う音がする。半周刈り取ったところで、昨日と同じように悲鳴を上げ始めた。

 やっぱりなぁ、なんとなく直った!じゃダメなんだよ。故障の原因を取り除かんことにゃまたきっと同じ轍を踏む。田んぼの中だが、全面修理を決心して、送りチェーンのカバーを全開。ほれほれ、ここだよ、プラスチック羽根の一部がガイドに食い込んでる。こりゃ回らんわけだ。ここを外したとしてもこの出っ張りはきっと食い込むぞ。ええいっ、切っちまえ!食い込んだ部分を鋏で削ぎ取った。ちょっと、決断。

 だが、なぜ食い込むんだ?そこだろ、根本原因は?よくよくチェーンカバー周辺をチェック。わかった!ついにわかった!カバーの一部が曲がって狭くなっているんだ!これが羽根を圧迫して引っ掛かったり擦れたりしていたんだ。そうか、そうか。と、すれば、根本治療は、この曲がったカバーを直すってことだ。

 果たして板金が素人にできるかとどうか不安だったが、スパナを突っ込んで梃の作用で押し広げてみた。何度も繰り返すうちに、なんとか曲がりが直った。これで、根本治療が終わった。なるほど、なるほど、こういう仕組みになっておったのか!

 機械は直って順調そのもの。

 昨日のぬかるみも避けて通れて、刈り取り作業は順調に進み、昼前には杭立てとその周囲への集め方が完了。昼食べてそそくさと作業に戻り、1時間で杭掛けもすべて終わった。目標時間は超えたが、まずは、すっかり乾いた稲束を杭に掛けることができた。

 大いに満足!何より機械を元から直せたことが、自尊心をいやがうえにもくすぐった稲刈り2日目であった。

 次回は、台本書きが終わったら、コシヒカリと満月モチ。こいつぁ、ぼっち稲刈りだぁ。覚悟はしておるぞ!

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薪2年分!

2018-09-22 10:19:58 | 暮らし

 やったぜ!見てくれ、薪2年分だ。

 表側しか写っちゃおらんが、この後ろにもう一列、そして、縁の下にはさらにびっしりと一杯いっぱい詰め込まれている。春先の薪飢饉、薪貧乏が嘘のようだぜ。これだけありゃ、心置きなくストーブに突っ込める。

 いやぁ、よく頑張った!褒めてやりたいね。そんじゃ、今夜は祝杯ってことで高い酒を、おっと、調子に乗るんじゃない。

 チェーンソーと斧1本で切って割って積み上げた。そうそう、忘れちゃいけない、今年は楔って新兵器にも登場願ったんだった。これも威力十分、迫力満点だった。もっとも、楔の打ち込みに古い和斧の背を使ったら、刃にひびが入っちまう、なんて愚かな失敗もしたけど。来年は、刃の反対側が楔打ち込み用のハンマーになった斧を買わにゃなるまい。ふふふ、新しい斧購入、今から楽しみ!ってまたく、どこまでも浪費壁の抜けん奴だ。

 それにしても、斧と楔だけで、いつまで薪作りできるものか?かなりの重労働、かつ仕事量だからなぁ。腕や腰や背筋が持つかどうか。エンジン薪割り機の導入も考えにゃならんかも。だったら、どれにする?って、ネットで探し回ったり、・・・もう、ほんと、新しいもの好きなんだから!

 いいや、そんなもんには頼らぬぞ!己の力、肉体酷使してやり通す!こつこつと作業を重ねて、冬場の暖を自身の手で準備する、その喜びも薪ストーブを続ける大きな理由なんだから。苦労に苦労を重ねたからこそ、ストーブの赤い炎も暖かい。手をかざすくつろぎも好ましい。買った薪でストーブなんて、クックドゥで回鍋肉作るようなもんだぜ。ここは一からやり通さにゃ。そのためにも、トレーニングだな。筋力保つこと!それと、意欲もね。

 今年の薪は、もともとが2年前伐採のものだってことだし、春から真夏いっぱい晴天も続いたことでもあるし、乾燥は十分だ。ほとんどが夏前に切り終わったってこともきっと効いて来る。薪の積み場所にも気を使った。早く割ったものは、手前側、秋口に使うように置き、夏過ぎて割ったものは、この先3か月くらいは使わず乾くところに積み上げた。春先貰って来たリンゴとラフランスの伐採材は来年用にと縁の下だ。これで、湿った薪が燻って泣かされることもない。なっ、いろいろ考えながら仕事してるわけよ。

 一冬の薪が整った喜び!作り切った達成感!実際、やった人間にしかわからんよ!喜びは苦労を追ってやって来る!

 

 

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爆笑コメディアンズコント教室、その2!高校生とコントを作るの巻

2018-09-21 08:54:51 | コント

 笑いの秘密、コント作りの秘策を教わったら、いよいよ、コント作りの実習だ。

 高畠、米沢中央、置賜農業、3つの高校演劇部と菜の花座、シャッフルして3~4人のチームに分かれた。いいよ、いいよ、面識ゼロからの共同作業!持ち時間は2,3分、まっ、ショートショートってところかな。それぞれチーム一塊になって、作戦会議。2時間の制限時間の中で、設定を見つけ出し、ストーリーを考え、セリフを練って、コントに仕上げる、いや、大変だな。

 どのチームも悪戦苦闘だ。菜の花座の大人に頼るところもあれば、高校生がぐいぐいリードするところもある。か、と思えば、双方譲り合ってなかなか進まないチームもある。爆笑コメディアンズの二人が話し合いに加わって、相談に乗ったりアドバイスしたりしてくれた。その間、こちらは午前中のマラソン大会の疲れで、一寝入り。

 よしっ、時間だ。発表だ。出番の抽選?そんなもんまるでお呼びでない。どのグループも積極的に手を上げていざ舞台の上へ。いいねぇ、こういう意欲的な姿勢は。演劇部だったらこうでなくっちゃ。いざ始まっても、声は小さい、恥ずかしいで固まってる子も何人かいたが、あらかたは声もしっかり通り、演技も思い切りよくて、見ていてとても気持ちのよいものだった。

 飼い犬が突然大阪弁で怒り出したり、魔女の会社で採用試験やったり、先生が歌狂いで教えていてすぐに歌になるとか、面白いアイディアいっぱいだ。同級生のトンガリコーンの食べ方が気に入らないて転校を願う高校生、なんてのは、高校生の間ではあるあるの話題なのかもしれないが、そんな若さの世界とは縁遠いこちらには、とても新鮮だった。小さなことにこだわる会話って、今の若者の特徴だものね。そのくせ、大きなものは見えない、おっと、それは一言余分の老いの戯言。

 一作終了ごとに、爆笑コメディアンズの二人が、いろいろとアドバイスをしてくれて、これも大いにためになったんじゃないかな。ただ、中身よりも伝え方、舞台の使い方に偏ってたのは残念だった。コント教室なんだから、コントそのものの出来や作り方を突いてくれると嬉しかったかな、書く立場としては。まっ、高校生や素人さん気付つけないようにって気を使ってくれたんだとは思うけど。

 僕の見た所、アイディアはなかなか面白いし斬新だが、それの転がし方や使い回しにもっと工夫が必要だよな、と感じた作品が多かった。ひらめきと落ちに頼りすぎ、ってことかな。これだとせいぜい引っ張っても2分持たせるのが精いっぱいだもの。アイディアを膨らませ、落ちに至る過程でいろんな小ネタで笑いを取って行くってことが、コントとしては必要じゃないかな。それと、キャラクターの盛り方、これも足りなかったかな。中心の人物は、面白く仕上がってるものが多かったが、わき役、相方がただの舞台回しになってたチームが多かった。これ、とても残念。ふくらみが足りなくなるのよね、脇が棒立ちだと。キャラは意識して作らくなっちゃね。

 最後は全員そろって集合写真。

 さっ、この経験を生かして、いさ、コント大会本番へ!

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