ハワイの州立病院から消えた病棟 平成25年12月21日
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12月11日、言葉の伝達ゲームの最終者のような塩梅で
曖昧な内容をブログに発表したのかもしれないと思い、
早速訂正かつ正しい情報をお送りしたい。
友人から、この話を口頭で聞いたとき、収容者という
ので刑務所の話しと勘違いした。収容所でも精神障害
で囚人でもあった重度の収容者の”病棟”での話だった。
ご記憶のかたもいると思うが
Thank you
I love you
Please forgive me
I am sorry
を 口に出して言い続けるだけで周囲が平和に変化
していく話しを12月11日に投稿した。
すると、それが掲載されている本を偶然に見える
必然から、最近手にすることができた。
この本によれば、この方法は、アメリカの心理
学者 イハレアカラ・ヒュ―レン博士が実践した
方法で、その結果 暴力沙汰を起こして職員を
震え上がらせているような収容者たちが
落ち着きを取り戻し最後には平常者と変わら
なくなって、退院していき、この病棟自体が
閉鎖されるまでになったという話だった。
場所は、ハワイ州立病院、”触法精神障害者収容
病棟”と呼ばれ、殺人のような犯罪を犯しても、
精神的に病んで責任能力がないと診断された
精神疾患犯罪者達の病棟。
当然といってもおかしくないほど、ここでは暴力
問題が日常茶飯事で、収容者のみならず、病院
職員にも周に何度かは、被害が及んだという。
博士はこの病棟の精神科医代理として勤務した。
ところが、なぜか、博士は収容者たちとの
接触をせず、カウンセリングや面接なども
一切行わずにいた。
収容者のカルテを見ながら、自分自身のどの部分が
この収容者の欠陥と結びついているのか?
自己内診をし続け、4つの言葉を四六時中念じ、
唱え、自分自身のクリーニング’を ただひたすら
行い続けていたという。
クリーニング とは浄化ということだ。
どうして、何のために? 具体的にどうして効果が
出たのだろう?と誰もが不思議に思うだろう.
博士の信念は強かった。それは、次の2点に
裏打ちされていた。
1・総ての現象・対人関係・自分の環境は
自分の心(潜在意識)の顕れであること。
2 総ての人や生物と 自分の命は、本当の
意味でつながっていること。
1番目の、自分の心の顕れとは何だろう?それは、
顕在意識[感じられる意識]ではなくて、今生
以前の幾世代もの間の現在意識が忘れている
記憶をさしている。その積み重なった潜在意識
の中の過去の記憶には 現在、解放されていない、
あるいは、解決されていない問題が残っている。
その記憶は想念エネルギーなので、火種のように
くずぶって、機会があれば今世で、発火しようと
しているのだ。
発火すれば 新たな問題として現れる。
それをうやむやにしたり、 解放しないで放って
おくとまた違う形(舞台設定)をとって、
幾度でも自分の環境に現れる。
そのために、クリーニングを行う。自己の膨大な
記憶の中にある火種となる、問題をクリーニング
(浄化)する。
火種を消すためには、理由づけや理論は必要ない。
4つの魔法の言葉を ただ、口にだすだけ。
問題が浮上したら、その 火種を消す良い機会
ととらえる。
その火種を消す、そうすれば、現在目の前に現れている
問題なる現象も消える。
これは、徹底した(唯心所現)の論理である。
さらに (2)番目の、信念、すべての人や事象は
自分と無関係ではなく、繋がっていると信念がある
から実行できるのだろう。
博士は 収容者のカルテを見ながら、”何故、この人
の不完全さが自分の目の前に現れているのか?”
”それは自分自身の中に 原因があるからだ~”と
受け止めて、4つの言葉を繰り返しながら、自分
自身の潜在意識をクリーニングし続けた。
その結果、どうなっただろうか?
2~3か月後には ”暴れないよう手足を縛られ
薬を大量に投与されていた収容者達が穏やかに
なり、自由に歩くことを許され、多量の投薬が
必要だった人もそれが不要になった” と報告
されている。
こうして、博士の徹底した自己クリーニングの成果
として収容者の素行と健康が改善されていった。
収容者のみならず、暴力に恐れをなして、
”欠勤していた病棟の職員にも 仕事を楽しむ”
ことができるようになったため、病院は効率よく、
平和な場所へと変わっていった。
こうして、博士が勤務して4年たつと、総ての
収容者が退院して、その病棟が閉鎖されたこと
は冒頭に述べた。
博士が用いた方法はハワイに古くから伝えら
れる、自己治癒方法を基盤にしている。
’ホ・オポノポノ’療法 と呼ばれている。
ハワイの古くから伝わる療法は、問題解決の
方法にも応用されている。
例えば、誰かが問題を起こす。
すると、その人にかかわるすべての人が集まる。
外部に問題の原因を探るためではなく、一人
ひとりが自分自身の内省をするために。
そこに集まった誰もが、その人と問題に関与
しているということを知っているからだ。
どう関与しているのだろうか?それを知る由も
ない、知る必要もない。
ただ、目前にある問題は、その人と自分がどこか
で、繋がって関与しているから自分の目の前に、
当事者を通して浮上しているのだととらえる。
その知人の問題だけではない。自分の過去生から
蓄積されている”火種”が燃えたているのだ。
内省をする~といっても理屈はいらない。
その問題を引き起こした皆に共通する火種に
対して浄化を行うだけだ。
浄化して消し去るだけだ。
すべてのその問題に関係ある人がこうした内省
をして、4つの魔法の言葉を真剣に念じ口に
出せば、問題の一番良い解決方法が必ず見つ
かるだろう。
4つの言葉は、自分の知らないところで人を傷つけ
たり過ちを犯していた、至らなさを謝罪し、赦しを
乞い、自分も相手も愛で包み、そして感謝で心を
満たすという作業だけ・・・。
その人の不注意だとか、運が悪いとか、自分とは
関係がないと想いがちな他者の問題に、自分自身を
クリーニングすることで、その問題が解決すると
いうのだ。その事例が先に上げた、問題病棟の閉鎖
でもあった。
”目の前に現れる問題は’すべて’’私の記憶が造り
だした’”とこのメソッドでは教える。
記憶というのは、潜在意識が覚えているものだ。
その記憶が消えない限り、問題はいつも違う形と
なって、自分の前に浮上するだろう。
心理学者である、ヒュ―レン博士は次のように述べる。
”顕在意識が一秒間に15~20ピットの情報量を送って
来るのにたいし、潜在意識は1100万ピット。
これは太刀打ちしようのない情報量であり、顕在
意識はとてもかなわない。
私たちの現実の世界は、ほとんどがこの 潜在意識
の記憶をフィルムとして再現した映像なのだ”
”光り”を映した映像には光のみが映るはずだ。
しかし、フィルムにゴミがついていれば、どんなチリ
や埃のような小さなものでも、スクリーンには影が映る。
同様、私たちの潜在意識をクリーニングするとは
こうした、今は知らないが 過去から潜在意識に
浸み込んだチリや埃という、心の汚れを落とすため
だという。
その方法は?
それは、感情を入れなくても良いからただひたすらに、
4つの文章を、呪文のようにとなえることによって、
その言霊が記憶の清浄化を図るようにシステム化
されているという。
ヒューレン博士は 触法精神異常者収容病棟という
暴力が日常的な空間で 人間の”暴力”と向き合った。
だからこの”言葉の力”こそ、その時点で、博士と
収容者たち共通の’クリーニングしなければならない
記憶’だと博士はとらえた。
そして、ついに、共通の記憶から、博士自身の暴力性
が消えたことで収容者たちの 暴力性が消えた。
暴力性が消えたから、彼らは正常に戻った。
最後に次の博士の言葉をご紹介したい。
”誰をも何をも、操作しようとしたり、画策しよう
としたりせず、ひたすら クリーニングし続けて
ください。そうすれば、道は自ずから開かれる
でしょう”
そしてこの4つの言葉を 感情こめなくても成果が
あがる理由も以下のように述べている。
”コンピューターで間違った文章を打って、それが
メモリーで残っています。
それを修正するとき、いちいち、’ごめんなさい’とか
’愛しています’とか心をこめて、言って消す必要が
ありますか?
この4つの言葉、’I love you'を例えばいうのは、パソコン
のデリート(消去)キーだと同じようなものだと
考えてください。一文字消すのに、一回押す。
自分の過ちの記憶を消すのに、一度言う。
ただ’言う’だけでいいのです。
言葉そのものにパワーがあるからです。”
参考書:
”ホ・オポノポノ”
滝沢朋子著 Bankshia Books 2009年