自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

赦すこと・愛すること=新たな創造

2013年12月11日 | ハワイの浄化の言葉”ホ・オポノポノ”

ネルソンマンデラ氏の訃報と重ねて・・・ 平成25年12月11日

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ネルソンマンデラ氏の葬儀に 日本から皇太子殿下が

出席されると聞いた。

各国首脳も参加して、今、世界中の視線を南アフリカ国に

集めている。

マンデラ氏は 27~8年間、投獄され、大統領に選ばれた

時はすでに70歳を超えていた。

若き頃、アパルトへイト撤廃のために戦った

果敢で勇敢な戦士は

いつの間にか愛の伝道師のような政治家に

変わっていった。

 

白人に対する憎しみで一杯だった若いマンデラ氏は

反政府活動主要人物として捉えられ、獄中で、

30年間過ごすことになる。

その間、闘ってきた相手の立場を考える機会を得た。

それは、差別と偏見に満ちた白人たちすべてが

肌の黒い人を嫌っているのではないこと、

彼らは、その政策に従って行動しなければ

ならないだけで、 偏見は造られたものである

ということ。

偏見と差別の心を変えることができる、

それを愛で充たすことも可能なはずだ~

という、ネルソン氏独自の信念が次第に

強く確立されていったという。

 

こうして70歳過ぎて 獄中から出て、

大統領に当選すると、それまでの

報復を恐れていた白人たちに対して、

理解と融和の国を提唱して、共感を得る。

”虹の国” と ネルソン氏は 理想の国を

喩えた。

いろいろな肌の人間がいても、それは結局

一つの光が造りだしている”虹色”と同じ、

お互い人間という一つの光のもと、

虹という希望の架け橋を通り、皮膚の色

にかかわらず、一致団結して行こうという

メッセージでもあった。

 

この話しを書きながら、以前近しい知人から聞いた

エピソードを想いだしていた。

友人は、アメリカに家庭を持っているが、そこで聞いた

ある収容所でのお話しだった。

ある収容所では、

囚人たちが 呪文のような言葉を繰り返すことに

よって、皆和やかになり平和的な模範囚が増えて

いったというのだ。

それが一つの運動になって各地に広がり、

この呪文のような言葉は一般の人の間にも

伝わった。 

 

その言葉は

”I am sorry.

Please forgive me.

Thank you.

I love you."

というごく、単純で短い、4つの文章だった。

意味は、

ごめんなさい、

私を許してください。

ありがとう。

あなたを愛しています~という 

平易で誰もが理解できる

文章だった。

 

それを口に出すとき、特に感情を入れる必要もない。

心で感じていなくても別にかまわない。

ただ 言葉を口に出してみる。

すると、自然と 心に変化がおきてくるという。

この話しを聞いて、筆者も 4つの文章を

口ずさんでみた。

不思議な感覚になった。

この言葉の中にある、赦すこと(許されること)、

感謝すること、愛すること、この基本的な心の持ち方は

きっと、幸せを運ぶキーワードなのだろうと感じた。

 

実際 許す ことと、感謝 は、愛の心の裏表であり、

その癒しの効力は次の話にも伺える。

 

自動車王ヘンリーフォードは 悩んでいる知人たちに

配っていた本があった。

それは、New Thought といわれるスピリチュアルな

本で、”無限と調和する生活”という題名がついていた。

その44ページに次のような実話が載っていると

いう。

 

谷口雅春師の訳*1で引用させていただく。

医者をしている私の友人が、激烈なリウマチに

かかって、苦しんでいる夫人を見舞ったときの話です。

友は この婦人とその妹との間には、けわしい

精神的葛藤があることを知っていましたので、

この婦人の病苦の訴えを親切に聞いてやったのち、

まともにこの婦人の顔を注視して、断然としかし、

深い思いやりのある語調で

妹さんを許しておやりなさい’ と言いました。

 

婦人はびっくりした顔つきで、彼の顔をしばらく

まじまじ注視していましたが、

’私、どうしても妹を許すことはできません’と

応えたのです。

そこでこの友は

そうですが。 それはやむ得ないですね。

この関節の硬直と、あなたの御心の硬くて

赦し難いこととは 親類筋なのですがね’

と言うほかなかった。

 

それから数日たった。

友はまた、再びその婦人を見舞に行ったのです。

と、軽い彼女の足取りが応接室に近づいてきました。

彼女の顔は、健康そうに明るく輝いていました。

’どうして治りましたか?’

と尋ねると、

’私、あなたのご助言に従いましたの。

私、妹を許しましたわ。 

二人はとても仲良しになりました。

するとどうしたわけでございましょう。

二人が仲直りをしたその日から、あの重症の

リウマチが良くなって。

今では、もう跡形もありません’

と答えたのでした。”

 

どうして許すことで、

リウマチが消えたのだろう?

赦すことによって、かたくなな心が開かれ、

かたくなさが形となって表れていた 関節のリウマチ

が、治ったというのだ。

生命力は開かれた心に流れ入る。

愛の心、許す心、感謝の心などを、開かれた心と

するのなら、怒りや悲しみ かたくなさで凝り固まった

心は、閉ざされた心と言えるだろう。

心はエネルギー体、エネルギー体は質を変えて

同等のエネルギー態として現れる。

喩えれば、同じ分量の水が 同じ質量をもつ

氷になったり、水蒸気になって姿を変えるような

ものだろう。

 

だから、赦す(許される)という心の波動、

感謝するという光の波動、

愛するという 波動、

そうした波動が 実際 同質、同量で

身体や心に影響を与える。

形而上的癒しとして 影響効果を持つことは、

クリスチャンサイエンスでも多く実証されている。

 

”長い間私は耳と咽喉との病気に苦しんで

英国でも米国でも専門家の治療を受けました。

少しも良くならず、悪くなる一方。

ところが、クリスチャンサイエンスの本を読み

治った人から’真理と健康’の本を買って

研究するように勧められ、いやいやながら、

読みはじめました。

50ページも読んでいるうち、私の魂が解放

されるような気持ちになり、真理を発見したという

感じがしました。

それ以来私の病気は拭うように良くなりました。

再発もしていません。”

(ウインペッグ市、W.G夫人)(*2)

 

ここでいう真理とは 難しい哲学ではない。

先ほどの簡単な呪文をもっと平たく

真理として砕けば以下のようにも言えるだろう。

 

あなたは 愛されています。

だから、人を愛することを知っています。

あなたは、許されています。

だからあなたは 人を許すのです。

こうした資質はすべてあなたの創造主で

ある、神(大生命力)からもたらされて

いるのです。

神は完全だから 不完全な姿が現れて

いるとしたらあなたが、まだ 完全な神に

ラジオの周波数を合わすように

心の周波数を合わしていないからなのです。

それがわかればただただ、感謝しかない

そして あなたのクリエーターが神である

のなら、あなたの周りの人達のクリエーターも

神であることを認めるでしょう。

貴方が 周りの人たちに、傲慢に振る舞って

いたところはないか?

そうすれば 自然と’ごめんなさい’と

頭を低くして相手に尊敬を持つことは容易に

できるでしょう。

その時、すでに 病など消えるのです。” 

 

 

事実、ヒマラヤの聖者や大師は

人の本来の姿は、円満完全で、調和が保たれ

身体を持っているという感覚すら忘れてしまう

ほど、心も体も軽く明るい状態

であると繰り返し、アメリカの調査団に語っている。

 

こうして考えていくと、

マンデラ氏は、強い信念

偏見と憎しみを 愛と赦しに変える”

と、反勢力の妨害にもかかわらず、

勇気ある行動力によって、

差別政策”アパルトへイト”撤廃の偉業を

達した

それは 闘いの末ではあったが、決して、

武器と力によってもたらされたのでは

なく、愛と赦し、理解によって、もたらされた

ということが、世界中の人を強く鼓舞して、

勇気ずけた理由なのだろう。

 

そして、今日 ご紹介した、4つの短い呪文も

毎日一度でも 口に出していってみるのなら、

ネルソン氏の信条にも劣らない

傲慢な心を崩し、愛と調和の環境をつくる

一つの ”祈り” の効果を持つような気がする。

 

 

*1) & 2)

生命の実相 平成6年 日本教文社 谷口雅春著

 

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