自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

イスラム教とホ・オポノポノとの共通的形而上認識 

2015年04月02日 | ハワイの浄化の言葉”ホ・オポノポノ”

イスラム形而上的示唆とゼロ・リミッツ   2015・4・02

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メヴァラーナのイスラム教の、本源的教えを数回にわたり載せさせて

いただいた。

その第一回のブログタイトルは、”形而上的癒しとの関連性”と

つけられていたが、まだその総括がなされていない。

 

形而上的癒しとはそもそも何ぞやということだが 、科学的といわれる

現代医学の常識を超えて、超物質的で精神科学的な原因をみつけ、

それを取り除くことで得られる癒しをさす。

 

病のみならず、ストレスのもたらす現代病、心全般の不健康な状態を

改善することを含む。

エディー夫人のクリスチャンサイエンスにしても、心の恐怖から

死に至る例や、反対に心の安寧と強い信仰心から来る安堵感に

支えられた患者の回復力の速さなどもたびたび例に出して 

形而上的癒しを説明している。

 

それでは、イスラム教のトルコ中世時代のスーフィーの

聖者メヴァラーナの教えと、形而上的癒しはどう、つながるのだろう?


彼の残した作品は安易でわかりやすい言葉で述べられ、

イスラム教聖典クルアーンのエッセンスを優しく抽出したと

いわれている。


これまで数回にわたり、愛、倫理、人間、信仰、宿命 

などの項目に分けて連載させていただいた中で、形而上的癒し

に結びつく言葉をとりあげてみたい。

 

そのために一人の現代の預言者に登場していただこう。 


実質的に多くの癒しの実績を誇る、ホ・オポノポノの福音家 

ヒューレン博士の言葉を主体にしながら 比べてみたいと思う。

その前に、預言者と予言者とは異なることを含み置きたい。 


預言者とは超越意識を通る宇宙意識を伝える人、

予言者と呼ばれる未来をあらかじめ予測できる人とは意を異にする。


ところで、形而上的な癒しは 科学的ではないと言う人がいる

かもしれない。


そもそも科学的とは何だろうか?

データを集めて集計して、得られた結果を科学的というのなら、

それは、そのデータの集め方やデータのカバーする範囲での

集計結果に他ならない。


見えない科学の世界で起こっている、データにまだなって

いない事象を考慮せず、非科学的と排除されるのなら、

科学的なものは、果たして本物であるのか?という疑問も残る。

 

現代医学では人の体を固体的物質とみなして、局部を治療する

ことを目的とするが、本来人の体は、有機的につながっている

ということ、また、固体ではなくてエネルギー体であるという

ことは、ほとんど医療分野にまだ現実に生かされていないのが

現状のようだ。


現代物理学の量子論で最先端の発見に基づけば、それらはすでに

実証されているにもかかわらず、医療研究が その真実に、

まだまだ追いついていないような気もする。


とはいえ、心ある人、賢明なる叡智を持った人 一部の医師は、

そのずれとブレを感じ初めているようだ。

 

そのあたりをメヴァラーナも ヒューレン博士も同様に違う

言葉で語っている。


メヴァラーナは 

病人を医者の許へと連れて行くのは、知性【個別知性】の

働きによる。

だが実際の治療には、この知性は何の役にも立たない

という。


治療して治る ということ 知性が役に立たないということ、

それはどういうことか?


それは、彼は、”究極的な癒しとは、その人の中にある普遍知性

がその人の体の管理能力を発揮する”ことで完治できると

考えているからだ。

(3月21日ブログ内容から)

 

ここでいう個別知性とは普遍知性と対象的な意味合いとして

使われている。

個別知性を獲得するために人は常に学び続ける。 


しかし、普遍知性は魂の奥底で真理を直観したときに得られるもの。

そして 癒されるというのは普遍知性が体の中の細胞意識で

働いたときに可能になるという。

 

一方、ヒューレン博士はどのようにこのあたりをとらえて

いるのだろうか?


次のように、講演会で話している。

“科学では、私たちの暮らしに起ころうとしている物事を、

正確に割り出せません。


数学も、ゼロがあるゆえに、不確かです。

結局はチャールズ・サイフェの著書(*1)で著者が結論

づけているように‘科学者たちは皆、宇宙が無から生まれ、

いずれはその元の無に帰することを知っている。

森羅万象はゼロに始まり終わる‘ のです。“

 

ここでは森羅万象、自然界のゼロ(無)について博士は

語るが、心の領域でいえばそれはゼロ・リミッツに相当する。


先ほど述べた現代科学の前置詞として、データの解析が置かれる

ように、そうしてデータや知的解析分析のない心の状況を指す。


“わたしのゼロ地点の心には何もありません。

聞こえるのは異なる種類の数式:空、無、そして純粋 という

ものです。 

私の心はいつもゼロに戻っています。”


博士の言う、ゼロ地点の心の中にあるものは、’大我’である。 

自分の本質の領域であり、神格に相当して、常に神との

霊感で結ばれていると博士は考える。


そこにこそ、創造があり、新しい活き活きとした行動の

原点もある。

それは神の天地創造した際の 神の領域にきわめて近い

ものだからだ。


“心がゼロに在るときは、創造が行われます。

その時霊感が働きます。

ハワイではこの霊感をHa と呼び、Hawaii のwaiは水を、

i は神をさします。

つまり、ハワイとは神の息と水 という意味です。“

 

ここで霊感=息という意味合いで、ヒューレン博士が使って

いることだ。

これは翻訳者の気の利いた計らいなのか、原文が息という英語で

書かれていたのか、確かめることができないが、まさに、

イスラム教で教えるところの 


”創造物、神の雛形として造られた泥と土をこね合わせた塊り”に、

神は”息” を、ふきかけ人間と創造したという行(くだり)に

みられる ’息(いき)’の意味と同じくするものだ。

 

或いは 息の代わりに 博士のいう 霊感(神格と繋げる直観)

と言葉を置き換えても、十分に人間の定義に相応しいものになる。


さて、先ほど少し述べた普遍知性に関して 、ヒューレン博士は

次のような言葉で定義する。


“神性なる知性とはこの霊感のすべてが宿りくる場所であり、

それは皆さんの中にあるのです。

どこか別の場所にあるのではない。 

どこにも行く必要はない。 

探しに行く必要はないのです。”

 

普遍知性=イスラム教でいうところの普遍知性は、魂の奥底で

真理を直観したときに得られるものと同様の観方で、’神性なる知性’

を説明している。


ヒューレン博士のいう ’普遍知性’も神性なる知性として

人の心の奥底にすでに備わっているのだ。


”イスラムと人間”という項目で 3月18日に投稿した内容から

みると、ヒューレン博士の考える人の心と重なり合うところ

がある。


ヒューレン博士は次のように心をいくつかに仕訳している。

“神性なる知性の宿る領域。 

神格に属する超越意識の領域。

時空を超えた意識~Aumakua アウマクア。

現在意識の領域。Uhane ウハネ 

潜在意識の領域。Unihipili ウニヒピリ“

としたうえで

一番大切なことは、‘私は一体誰?’と問うことです。”


ゼロリミッツである、神格に至ったとき、神聖な生き物に

なることができる。


大我意識で小さな自我意識、ウハネはウニヒピりを超えて、

アウマクアもさらに超えた自分。 


一方 イスラム教のメヴァラーナは”人間自らの価値を確認して、

内奥を探求すること”

で”真の【人間】”になると考えた。

 

一方、こう、メヴラーナは歌う:

生命の奥深くに眠る魂を探り当て、あなたの導きとせよ・

肉体という名の山奥深くに秘められた財宝を探り当てよ。


探求者よ、能う限りの力を持って、必ずそれを見つけ出せ。

外ではない、あなたの内側、あなた自身の中にこそ

あなたの探し出すものが見つかる”


さらに、

あなたは水でもないし、石でもない。 

何か特別なものだ。あなたは旅の途中、もはや、

泥土の世界から遠く離れたその体には、形作られた灌漑

(かんがい)があり、あなたの精神はその中を永遠に

流れる水に等しい。


けれど、あなたはそのことに気がつかない。

自分の自我に固執している限りは。“

 

普段持っている自我意識と 身体の中に永遠に流れる川の

ように存在する、ある精神を知る自分とは違うという。


その或る精神とは、神が自身を人型に託し 息として

ふきこんだ神性知る自我をさす。


小我と大我との違いにあたるだろう。


そうだとするのなら、ヒューレン博士の言う 

神格、ゼロリミッツと、メヴラーナの言うところの“身体の中を

流れる永遠の精神”こそ、同様のものであるに違いない。


これを知ることが 形而上的癒しの一歩であるということは

後日の話題に譲りたい。

 

*1)*Zero:The Biography of a Dangerous Idea”~

’異端の数ゼロ/数学・物理学が恐れる最も危険な概念 

早川書房刊

 

 

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