前回の記事に追記させてください。2022/4/22
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ところで、冒頭の、”介護の中の空観”との関連付けとは?。
夫は精神安定剤を、施設にお世話になる限り 飲まされる
ことになっていました。
もし、そうしていたら、夫との何気ない会話から、
感じられる心のつながりが、なくなっていたでしょう。
ぼーっとなるまで、飲んでいたら、普段の会話がどうなって
くるのか?
想像がつきません。
心のつながりこそ、当たりまえの生活への第一歩だと感じた
のでした。当たり前の生活の中に、空の世界とつながる、
道があるということも。
たとえば、こんな、昨日の会話です。
寝具が、軟便のウンチで汚されていました。
明け方、私が知らない間に少し、排泄され、手を入れて、
汚れたので、それをシーツで拭いた跡でした。
素直に私は 毎日こんなだったら、洗濯が間に合わない、
と、愚痴りました。
トイレで用が足せたら良いのに・・・
それを聞いて、素直に彼は、一生懸命 車いすから立ちあがって、
トイレの方向に行こうとしていました。
そして、2年ぶりに、私の肩を支えに、10歩、トイレまで
よちよちと、歩きました。
いろいろな意味での、大きな第一歩でした。
そしてそして。。。。。
こうした当たり前のありがたさを 再確認させていただけることは、
私の中の足りなかった何かに、気が付くことだと思いました。
多くの方たちが介護で、心身疲弊していること、介護が必要ない
かたでも、ベッドの上で部屋の天井だけしか見れない状況で、
治療を続けているかもしれない。
健康体であっても、心だけ、死にたくなるほど疲れ切っている
人もいる。
五体満足でどこでも行けて自由が与えられていても、家の中で、
こもって外に出れない人もいる。
その人たちを見守っている家族の心の重さや、いたわりや、愛情や、
寄り添いや、さまざま・・
人間模様ーーー
他人事のように、客観的に、頭で想像し、頭で理解していた自分
がいたことに気が付きました。
本当に、そういう中に飛び込むことは、私自身が、そうした体験
をしなければ到底、味わえないこと・・・そこに、新しい何か・・
自分・・がまた、生まれてくるような気がしています。
夫は血圧正常、健康診断でもAマーク。
それでもなぜ?
なぜ、こんな状態なの?
きっと、私にこうしたことを気が付かせてくれる、お役目が
あるのかもしれません。
大きな、お役目をもって今の状態に、なってくださっている
のかもしれません。
合掌
感謝