自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

再度 ギータの解釈とヨガ

2017年07月30日 | 自然治癒力とヴェーダ哲学の関係

神話のしめす意味   2017・7.30

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Murudeshwar, アラビア海, カルナタカ州, Gopuram

 

Bhagavad Gita (バカヴァッド ギータ)に関して シリーズ的に

まとまったものをご紹介したいと試みてきたが、みな中途半端で終わって

しまった。

それは、日常生活とかけ離れた異国の神話をお話することは、読者のニーズと

かみ合わないと解釈されているのではないかという一抹の懸念があったから

だろう。

が、一元論そのものを主体として、真理の生活の手引きとして、クリシュナが

アルジュナに戦場の戦車馬車(チャリオット)の馬上で、やさしく、かみ砕いて

教えるギータを、再び、違う角度からご紹介したいと今回は思った。


数日前にお話ししたように、究極の身心の癒し、それは、物質的なものの

影響で来るのではなく、形而上的、つまり、心の奥深いところからの’納得’

された真理によってもたらされると信じるからだ。 

それは、一元論的観方、すべては善であり、美であり、真理であるという

観方からしか生じえない。

 

ところで、皆様、神話というのは、本当にただの超古代のおとぎ話程度の

お話にすぎないのだろうか?

次の著名な人達の言葉をどう受け取ったらよいのだろう?

たとえばアーノルド・J・トインビー博士。 博士は、西欧中心の歴史観

でなく、イスラム、仏教、それに特殊な存在としての日本にも着目した

20世紀最大の歴史家の一人といわれる。

各文明国の発展を描いた『歴史の研究』(原著1934-1961年)は最も

しられている本であるが、トインビー博士は日本の伊勢神宮に訪れたときに 

しるした言葉が残っている。

それは、

「Here, in this holy place, I feel the underlying unity of all religions.」

「私は、ここ、聖地にあって、諸宗教の根源的統一性を感じます」

(情報源:人間と文明の行方 日本評論社 トインビー100年記念論集 

P-250~)

 

トインビー博士は、その国の神話を子供たちが12~13歳(小学校義務教育)で

学ばなかった国は例外なく滅んでいくという言葉も残している。 


神話の中に、深淵なる智慧やその国の民の歴史が込められていることで、

自国への愛国心を持ち、誇りとともに、他国への理解を生む下地が造られる

からだ。


自国の神話をその民から切り離すことで、自虐的価値観の素地をつくり、

他国の文化への必要以上の憧憬を起こさせ、自国文化の価値観への

不認識などが生じさせることができる。


結局、何世代か経つうちに、その国の精神的力や、アイデンティティー

意識は、失われていく。 

実際、敗戦後の日本では、日本人の個性と長所を徹底的に研究した、

アメリカの調査機関によって日本弱体化をはかるために、あるプログラム

を適用した。 


それが、WGIP(War Guilt Information Program)と呼ばれるプログラムで、

民主化の名目のもとに、日本人に神話を忘れさせ、神道の大和心、天なる道

という古来の精神文化に無関心にさせ、精神的中枢神経を抜かれる集団と

化すべき、GHQの長期戦略が、占領時代に開始されていたという事実は、

多くの、諸賢の警告の中に知るところである。

 

占領下の日本弱体化のためのプログラムが、長期的計画で(100年)仕掛けら

れたと聞いたが、現在にいたるまで、じわじわとまだ、その影響を及ぼして

いるのかもしれない。


嫁ぎ先の祖母は 賀川豊彦師に師事し、キリスト教を学んだ。

その折、師自ら、”古くから残されている書を大切に、もっと、読むべきである”

と語ったと聞いたことがある。


それは何か? 

祖母は、古事記やホツマツタエという、日本古来の書を指すのだと直観した

という。

 

神話は、その国の民の精神的遺産である。

日本には古事記、そして、現代の宗教本庁では正式に認められて

いないが、それよりさらに古い文献とされるホツマツタエ(秀真伝え)

が残されている。 


同様、インドには多くのまだ神話が残されていて、これから再度ご紹介する、


バカヴァッド ギータ は、単なる神話を超えて、現代のインド人の

あらゆる階層に受け入れられ、幼いころから教科書で教えられ、

道徳的・精神的よりどころとして、インド人の精神力の源になっている

きわめて古い歴史をもつ、‘聖なる書’と解されよう。

 

バカヴァッド ギータはシンプルに ギータとも呼ばれる。

ギータに展開されるクリシュナとアルジュナの会話の中から、

今回のシリーズはヨガに関するものを種類別にしてご紹介したい。


ヨガ とは、神と一体になることを意味するが、その方法は

さまざまである。

一般に、体操のように様々な体のポーズをとり、呼吸を支配しながら行う

ヨガはハタヨガであるが、他に献身を通して、智慧を獲得すること、

あるいは行動を通じてなど、それぞれにヨガの名前は異なる。


Saankha  Yogaha, Karma Yogaha, Jaana Sanyasa Yogaha, など、

順を追って、少しでも多くのヨガが示す、神と一体になるための方法を 

クリシュナの言葉を借りて、お伝えできればと願う。


ここでいう神とは、ヒンズー教や特定宗教の神ではない。

クリシュナのいうところの、誰の心の中にも存在する ’Indwelling Entity',

つまり、”内在する普遍の資質”、別名アートマ のことである。


誰もが、アートマを心に持っているのに、ほとんどの人達は自覚していない。

ヨガとは、その資質を思い出すことこそ、神との一体化の意味であると同時に

生活に即した方法で可能なことであるという。


アートマに心をむけたとき、健康も、自然と、発現するから面白い。

私自身の体験と、アートマセラピーの体験者の結果から、少なくとも、
それは、証明されている。


 

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