自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

日常で見るグナの色合い

2023年11月07日 | 自然治癒力とヴェーダ哲学の関係


 三つのグナ特徴色の具体例 2023年11月7日
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(前回の続きです・・・)
上の絵には、三つのグナの象徴的色合いが、出ています。

左から、赤色は、ラジャス(激性)黄色は準激性、緑色や水色
は平穏のサットヴァ(淨性)、周囲の黒色は、タマス(鈍性)です。

サットヴァの象徴色は、”白色”ですが、ここでは、緑色は、木々の
フレッシュさから準サットヴァ、水色は、海の落ち着きを示すので、
やはり、準サットヴァ的と解釈しました。

花嫁が白いドレスを着るのは、’純性と淨性’の象徴色で、花嫁の
純白を表し、喪服は 死という’安らぎと永遠の眠り’についた死者への、
寄り添いと共感から、タマス的な黒をまとうのかもしれません。

睡眠時は、タマス(鈍性)の時間帯=黒の闇の時間、であることは
前回のお話にも書きました。

そういえば、私たちの”目の色”も、この三つのグナの特徴をよく
表現してくれてます。

ほろ酔い加減のとき、眼の外側の淵は、少し赤みがかかってきます。
怒っている人も、そのように見えるときがあります。
お酒を飲むと身体がある意味、活性化しますので、ラジャス的に
なるからでしょう。
目の周りに紅みのアイシャドウをいれたり、紅い隈取りをする化粧
は、’色っぽさ’の性的エネルギーや、生命力のエネルギッシュさを
強調します。

眼(まなこ)の中には、白目と、黒目(東洋人の場合)の部分
に大別できます。
白目の部分はサットヴァを、中央の黒い角膜は、タマスを象
しています。
”目は心の窓”といわれるように、心を表現している、この三つの
グナの象徴色が、眼に配色されているのですね。

経済事情と、このグナの色は、少し関係があるかもしれません。
その時代の流行色は、その時の経済状態などが関係しているという
意見を聞きました。
たとえば、街に黒色の服をよく見かけるようになると、不景気だと
いいます。 
理由は、黒はタマスの色=不活発=経済の循環が落ちている、という
わけです。

でも、私は、その反対の解釈もあると、思っています。
年を重ねるほど、明るい色を着たいという感覚は、年を重ね衰える
活発さを補うために、色でエネルギーの活性化を図っていると思う
のです。

そう考えると、赤色に惹かれるときは、エネルギーを欲している
ときなのかもしれません
黒色の服を着たいときは、タマス的な気分だからではなくて、
自己の内なるエネルギーを過多に感じていて(ラジャス的)その
バランスを取りたいからかもしれません。

白色は、純潔で純正の色、サットヴァ的な意味を持つことは、誰も
疑わないでしょう。
巡礼するとき、黒装束は見かけたことがありません。
むしろ、黒装束で聖地を訪れたとき、”あなたは魔女か?”と皮肉な
質問を投げかけられたことがあります。

日本の国旗は、”白地に赤く日の丸染めて”と、歌にあるように、
白と赤。
赤は、太陽(ラジャス的な生命エネルギーを表します)・
白色は、純性な平和と協調、サットヴァ的な色
日本の国旗はこの二つのグナの組み合わせです。

国旗は、この国土のエネルギーの象徴なら、そこに住む国民は
そのエネルギーから影響を受け、歴史を紡いできました。
’太陽エネルギーと平和的協調’・・の、精神的日本的遺伝子を、
今こそ、思い起こして、それぞれの立場で、世界の平和のために、
行動を起こして、少しでも、貢献できたらと思います。

太陽の赤色を、ラジャス的で’激性’と訳してきましたが、それは、
攻撃的の激性だけではなく、エネルギッシュで、生命力に満ちている
という意味での肯定的意味であることも、付け加えさせてください。

同様、タマスは、ラジャス的な活動を補うための’休息’、という肯定
的な意味もあり、いわば、陰陽のバランスの′陰’の役目です。

サットヴァは、’中庸’です。
陰陽のエネルギーがバランスがとれているとき、サットヴァ的と
表します。

心身ともども、健全であるために、バランスが大切という意味は、
具体的には、こうした三つの要素を、上手に、絡み合わせていく
ことでしょう。
でも、マニュアル化はできないのです。
人それぞれ、三つの要素のバランスのとり方は、異なるので、
パターン化は無理でしょう。

一つ言えるとしたら、’自分が一番心地がよい’自分を知ること
でしょう。
それが、自分のための適度なバランスにつながるからです。
ただし、私の体験からは、”本当に自分が心地よいと思う”自分
を探すのがたいへんでした。
”これだ”と思っても、ラジャス的に偏っていたり、”今度こそ
これだ”と確信しても、むしろ泥沼に入っていくような、不安な
精神状態に陥ったりーの繰り返しでした。

心地良い自分でいられるように、バランスを保つことは、想像
以上に難しいものでもあります。
その努力が、本当の意味での、”自愛”の一歩だと思うのです。








 
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