着物で暮れた日

今日は着物の日。
寒いな～　と思いながら朝から教室に向かう。

今日は着物の染め、文様についての講義があった。

着物の文様のなんと多彩なこと。と言う話から、それは日本には四季があり、その多彩に移り行く自然の豊かさに恵まれたこと。そうやって培われた日本人の美意識によることと言った話を聞くことができた。

確かに　踏めばはかなく散ってしまう　足先の草むらに宿る露の様

　←露芝

秋の風に吹かれて　道の片隅に吹き寄せられた落ち葉や実など

　←吹き寄せ

そんな見落とされがちな自然の風景を心に留めて着物の文様にするなんて　日本人の美意識からなせる行為ではないだろうか。

今日の先生のまとめの言葉、
「こうやってあなたがたが知識を学ぶことも大切です。でも知識だけを積み重ねても虚しい、それを生活に結び付けてください。
こういった日本の心、美意識といったものを　あなたがたが着物を着ること、着物の文化を伝えることを心がけてください。それが私がみなさんに願うことです。」

この会もはっきり言って　ホントめんどくさいなあ　と思うこともあるけど、やっぱり先生のこういった信念に基づくカリスマ性に魅かれて何年も続けているんだと思う。


って、わけじゃないんですが、今日は　会が済んだ後我が妹（分）昼行灯女の着付けに行った。
次男が今年中学を卒業するので、その卒業式の時に着物を着ることにしたらしい。
子供のいないおしゃれな叔母さまが近くにいて、昼行灯に全部着物を譲ってくれることになったそうだ。
彼女は長身なので（１６８ｃｍ）裄は直してもらって　その訪問着ができあがってきたので　「局ちゃん　一度着付けてみて～」と頼まれたわけです。

着物と帯だけで見たとき　あまりに地味なのでちょっと引いた。
でも着付けてみたら　やっぱり良いものっていうのは着ると映えるんですね。
しっくりととてもいい組み合わせだった。



デカイけど美人だから似合う。って言うか長身だと伸びやかに着付けられるし、帯も大きめに華やかに結べてやりやすかった。

さすがにちょっと華やいだ色が欲しいので、私の紅い伊達衿と帯揚げを貸してあげることにした。

「局ちゃん　着付け上手～♪　ねえねえ美容院行くのやめて本番も頼んでいい？」とのこと。
はっきり言ってめんどくさいんですけどぉ・・・・

でも今日の先生の言葉にのっとって、やってあげようかなと思っている私です。
今年になって着付けを頼まれたのは二人目。
自己満足で始めた着付けもちょっとは他人の役にたつことになりつつあるのでちょっと嬉しいかも。